ある小さな町で、山の斜面から転がり落ちて息絶えた厚労省の医系技官・澤部保(小松利昌)の遺体が発見される。榊マリコ(沢口靖子)らが現場に駆け付けるが、藤倉刑事部長(金田明夫)から、遺体の解剖は、この町の診療所の先生に行ってもらうよう指示が。マリコは、過疎化の進んだ町に、法医認定医がいることに驚く。
医師の名前は4年前にこの町にやってきた、町唯一のドクターである椿木陽(藤井隆)。法医認定医の資格を5年前に大阪の名門医大で取得したエリートだが、気弱な性格で、自信がないと渋って…。やがて、集まった村人たちから背中を押されて、しぶしぶ請け負うことになるが――?