「“タイムトラベラー”の遺体が見つかった」――。そんな奇妙な知らせを受けた警視庁捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)は、運転担当刑事・奥野親道(塙宣之)とともにすぐさま臨場する。
タイムトラベラーとは、個人投資家の時岡賢(小手伸也)のこと。彼は20年前、誰も目をつけていなかったIT企業の株で巨額の富を築いたことから、業界でそうよばれていたのだ。時岡は倉庫街に停車したトラックの荷台の上に倒れていたが、近くの建物の外階段の踊り場に血痕が残されていたことから、時岡は犯人に刺されたあと踊り場から転落し、たまたま荷台の上に落ちたものと思われた。大岩は、時岡が古いデジタル時計を身につけているのを見て、表情を変える…。