岐阜県「下呂市」。いつもの鞄と東京土産を片手に高山線上呂駅の趣きある駅舎の前に立つ五郎(松重豊)。同級生の佐野に頼まれ、自身が校長を務める中学校での講義の依頼を引き受ける。佐野とは同窓会以来、実に25年ぶりの再会で思い出話に花が咲く。緊張の中、無事講義が終わり、ホッと一息ついた途端、急に腹が減りいつもの如く店探しへ。だが電車が全然無く、隣町の下呂の温泉街へ行けず、近くでお店を探すことに。すると国道沿いに無茶苦茶ナイスな佇まいの「大衆食堂」を見つけ、思わずガッツポーズする五郎。お店の看板に期待が膨らみ、さっそく店内へ。名物メニューが立ち並ぶ中、常連客の様子を見つつもお店初心者の五郎は、豚か鳥かお店自慢の肉料理と向き合うことに。岐阜に来て、飯を食って、自分が日本人であることを美味しく懐かしく思い出した五郎が堪能した、どんな料理とも似て非なる唯一無二の名物料理とは。