馭鮫記（ぎょこうき）後編：月に愛を誓う 第9話 未来に託す想い

あらすじ

平和を望む紀雲禾（きうんか）は空明（こうめい）から霊力を奮起させる丹薬をもらって飲むと、北淵の軍勢と対峙する万花谷の御霊師たちの前に立ち、北淵に帰順するよう説得する。だが、そこで最期の霊力を使い果たした紀雲禾は長意（ちょうい）の腕の中で息絶え、体内の鮫珠が長意の体に戻っていく。一方、紀雲禾から過去の真相を伝える遺書を受け取った青（せい）姫は…。

ストーリー

東海の鮫族の王子・長意（ちょうい）は狐族と同盟を結んで凌霜台を陥落させると、捕らえた万花谷の御霊師・紀雲禾（きうんか）を湖心島の雲苑に軟禁する。一方、余命わずかの体で囚われの身となった紀雲禾は生死を彷徨う夢の中で仙姫・汝菱（じょりょう）にそっくりな女性と出会う。それは仙師・寧清（ねいせい）が密室に隠している絵姿の女性だった。その正体が分かった時、紀雲禾は自分の最期の使命を悟り、万花谷の御霊師たちと北淵の地仙たちの無益な戦いを止めようとして…。

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