趙恒(ちょうこう)は講和の使者として曹利用(そうりよう)を遼へ向かわせる。同じ頃、蕭(しょう)皇太后は守りに徹する定州(ていしゅう)、瀛州(えいしゅう)に見切りをつけ、早々に大名府(だいめいふ)へと全軍を向かわせ、せんえん、そして宋の都開封(かいほう)へと狙いを定める。この遼の動向を劉娥(りゅうが)は木易(ぼくえき)を通じて宋に知らせようとするが、鉄鏡長公主(てっきょうちょうこうしゅ)に阻まれてしまう。一方、親征を聞き入れてもらえず、焦りを募らせる寇準(こうじゅん)に対し、宰相(さいしょう)畢士安(ひつしあん)は「陛下は弟の冀(き)王 げんふんとその周辺の動きを懸念している」と告げるのだった。
北宋の第三代皇帝・真宗(しんそう)は皇太子になる前の襄(じょう)王だった頃、運命の女性と出会う。蜀(しょく)の平民・劉娥(りゅうが)は、宮廷と朝廷からの反対を受けながらも、襄王との愛に生きることを決意。国と民への惜しみない貢献が認められ、妃(きさき)となり、皇后にまで昇り詰める劉娥。ついには皇太后となり朝廷に立っても、彼女の根底にあるものは変わることなく、その生涯を全うする。歴史上の実在の人物や事件を、情愛と忠誠の角度から焦点をあて、しっとり情感豊かに描いた超大作時代劇。
2018年/中国/全61話/日本語字幕版
監督:リー・シャオホン 脚本:チャン・ヨンチェン、チャオ・シャオペン
キャスト:リウ・タオ、ヴィック・チョウ、リャン・グァンホア、チー・シー、ツァオ・レイ、リウ・ツォン