韻如（ユンルー）となった雨萱は、自らの記憶を辿るも、傷害事件の記憶と混乱してしまう。内気な韻如に心を寄せていた子維の親友 俊傑（ジュンジエ）は、韻如が再び事件に巻き込まれないようにと犯人を探し始める。

2年もの間、送り続けていた詮勝（チュエンション）宛てのメッセージが、突然既読になった。届くはずのないメッセージが突然読まれたのか？居ても立っても居られない雨萱（ユーシュエン）は、詮勝の携帯の持ち主を探し始める。

「彼こそが王詮勝」と書かれた日記を読んだ雨萱。その意味が分からず、女子高校生の韻如（ユンルー）として子維（ズーウェイ）に会うのだが…。その子維は、韻如に思いを寄せる俊傑（ジュンジエ）と気まずい関係になってしまう。

韻如（ユンルー）の事件現場に補聴器が落ちていたため、俊傑（ジュンジエ）は重要参考人として警察の取り調べを受けることに。雨萱（ユーシュエン）は、自分に起きていることを叔父に伝えるが、信じてもらえない。

「韻如の人生を壊すな」と叔父に諭され、女子高校生として生きていく決心をした雨萱。結果、雨萱が演じる韻如はクラスの人気者に。韻如の死を食い止めるために過去を変えようと雨萱は試みる。心配する子維（ズーウェイ）は…。

女子高校生となった雨萱（ユーシュエン）の試験はひどい成績だった為、優秀な俊傑（ジュンジエ）に補習をお願いすることに。また、弟が同級生にいじめられていることを知った雨萱は、人肌脱ぐことを決心する。

子維（ズーウェイ）は道に迷った少女を自宅まで届けてあげることに。俊傑は、今までの韻如とは別人のようだと感じ始めていた。そんな折、韻如の机に隠し撮りされた写真が置かれていた。犯人からのメッセージだと思った雨萱は…。

子維（ズーウェイ）は、明るくなった韻如（ユンルー）が好きだと俊傑（ジュンジエ）に伝える。伝えていなかったカナダへ移住話を巡って関係がギクシャクしてしまう。雨萱（ユーシュエン）は、二人を仲直りさせようとするが…。

告白した子維（ズーウェイ）は、未来のことを雨萱（ユーシュエン）に質問攻めする。翌日、同級生が殺される事件が高校で発生。真相を探るため、３人は子維の家に集まり、犯人の動機と韻如との因果関係を語り始める。

事故にあった子維（ズーウェイ）は、目覚めた時、自分が変わってしまったことに気づく。そして、思い出の場所を訪ねるために台南へ向かう子維は、偶然にも韻如（ユンルー）のバイト先だった32レコードで韻如の叔父と出会う。

詮勝は、雨萱（ユーシュエン）が通う大学に一年後輩として通い始め、うれしくてしょうがない。早速、キャンパス内で雨萱を探し出し、初対面の場を迎えることができたが、なんと雨萱にはボーイフレンドがいた。

2008年俊傑（ジュンジエ）は台南刑務所から出所した。彼を出迎えていたのは子維（ズーウェイ）だった。久しぶりに再会した二人だったが、俊傑は何故か韻如（ユンルー）が死んだ真相を子維に語ろうとしない。

雨萱（ユーシュエン）と同じバイト先で、詮勝（チュエンション）として働き始める子維。雨萱の１９歳の誕生日。色々と計画を練っていたが、子維は急遽バイトに出ることに。落胆する子維の前に、休みだったはずの雨萱も出勤してきた。

杖をつきながら子維（ズーウェイ）は、ついに雨萱（ユーシュエン）の前に姿を現わす。今まで起きたこと、そしてこれから起きることを雨萱に語り始める子維。時空を超えて再会した二人は、お互いの愛を確かめ合う。

韻如（ユンルー）の叔父と一緒に、今までの起きたことを雨萱と子維は話し合う。そして、韻如の死には、子維と同じクラスだった謝宗儒（シエ・ゾンルー）が関係していた。雨萱はかかりつけのセラピストにその真相を問いただすが…。

病室のベッドで目覚めた雨萱（ユーシュエン）。雨萱のセラビストであった謝芝斉（シエ・ジーチー）は、雨萱の部屋から韻如（ユンルー）の日記とウォークマンを持ち去っていた。芝斉を追いかけた子維（ズーウェイ）は…。

壊されたウォークマンを手にした雨萱は、再び過去に戻り、高校生の子維に再会しようとする。丁度、同級生の殺人事件が起きた時だった。韻如のことを心配する子維は、送り迎えを始めるのだが、以前とは何かが変わっていた。

自らの体で目を覚ました韻如（ユンルー）。雨萱（ユーシュエン）としての記憶もあるため、子維（ズーウェイ）に好かれようと、雨萱のふりをして生活を始める。学校を抜け出した韻如は、子維と一緒に海を見に行った。

子維は、雨萱らしさが無くなった韻如に違和感を覚え始める。そのことを俊傑（ジュンジエ）に伝え、徐々に韻如を避け始める。暗い性格に戻り、一人ぼっちとなっていく韻如のもとに、同級生の謝宗儒（シエ・ゾンルー）が近づく。

目を覚ました雨萱（ユーシュエン）は、韻如（ユンルー）の死の真相を知る。それは雨萱が引き起こしてしまったものだった。韻如を大切に思う俊傑（ジュンジエ）は、必死に彼女を引き止めようとするのだが…。

壊れたウォークマンを修理し、テープだけは使えるようにした雨萱。懐かしむように「Last Dance」を、カーオーディオで聴いて目を閉じた雨萱は、再び韻如の体に戻っていた。そして、雨萱は…。

逸趣（いつしゅ）堂という生き物店を営む小薄荷（しょうはっか）こと蘇小荷（そしょうか）のもとにある日、差出人不明の文が届く。文には「都にいる兄が行方不明となっており、魂珠（こんじゅ）を４つそろえたら兄を無事に返す」と書かれ、青く光る“藍魂珠（らんこんじゅ）”が同封されていた。兄を案じた小薄荷は都へと向かうが、その途中、落日（らくじつ）軍に追われ倒れている天璃（てんり）国の少将軍・莫修染（ばくしゅうせん）と出会う。

失踪した兄の手がかりを探すため莫家に使用人として潜入しようとする小薄荷。一方、莫修染の体を借りているココリは主従契約を解消するため小薄荷を屋敷に入れたいと考え、裏で手を回し小薄荷を東院の筆頭侍女にさせる。契約書に署名させ主従契約を取り消したいココリだが小薄荷は応じない。署名を迫るココリが転倒したはずみで小薄荷に口づけをすると、ココリは猫の姿に戻ってしまう。そんなある日、小薄荷は兄が失踪したと思われる珍宝閣を訪れる。

真実の愛の口づけを交わせば主従契約を取り消せると知った莫修染は、小薄荷の望みを３つ聞き出して願いをかなえ、心をつかもうと画策する。舟の上で莫修染は小薄荷の兄への思いを知り、２人は少しずつ心を通わせていく。一方、莫修染を目の敵にしている玉（ぎょく）夫人は、莫修染と小薄荷の動きを侍女に見張らせていた。そしてある日、莫修染が酒を持って小薄荷の部屋に入って行ったと知り、莫修染を陥れてやろうと小薄荷の部屋を訪れるのだが…。

紅魂珠（こうこんじゅ）の行方を捜す小薄荷と莫修染は、特殊な能力を使い、魂珠が駿宝斎（しゅんぽうさい）という宝飾店で売られていることを探り当てる。しかし店に駆けつけてみると、すでに莫家の玉夫人に買われたあとだった。さらに莫修染の正体が猫であることを配下の洛風（らくふう）にも知られてしまう。そんな時、天璃国との和議のために落日の公主と王子が莫家を訪れることに。莫修染が別人でないかと疑う玉夫人は、歓迎の宴を利用してある策略を企てていた。

落日の公主たちをもてなす宴の席で酒に薬を盛られた莫修染は、猫の耳が生えているところを玉夫人の侍女に目撃される。それを証拠に莫修染は化け猫だと言い張る玉夫人は、道士を味方につけ、莫修染の正体を暴こうとするが、莫修染と小薄荷は機転を働かせて危機を乗り切る。一方、莫修染の正体が猫であることを知った洛風は、莫修染のもとを去ろうとする。そんな洛風を莫修染はある場所へ連れて行く。そしてある日、落日の王子・南飛徳（なんひとく）が突然、病に倒れる。

妓楼・風月無辺（ふうげつむへん）を調べた小薄荷と莫修染は、紅魂珠から抜け出した錦鯉が近くに潜んでいることに気づく。小薄荷の身を案ずる莫修染は捜索に関わらないよう強く止めるが、それでも兄との再会を願う小薄荷は莫羽寂（ばくうじゃく）と共に、錦鯉が人を襲うと見られる夜の市場へ。市場ではちょうど七夕祭りが開かれており、小薄荷と恋人同士に扮することができた莫羽寂はひとときの幸せを感じていた。しかしそこに現れた錦鯉の姿を見て、莫羽寂は言葉を失う。

紅魂珠から抜け出した錦鯉を無事に捕まえることができたものの、小薄荷は負傷してしまう。なかなか目覚めない小薄荷を心配し、莫修染は必死に看病する。そのおかげもあって小薄荷は目を覚ます。２人の様子を見ていた洛風は、莫修染に対し「小薄荷に惚れているのに気づいていないだけだ」と言うが、莫修染は一蹴する。そんなある日、白魂珠（はくこんじゅ）が落日にあるという情報を得て、小薄荷たちは公主とともに落日へと向かうことになるのだが…。

落日へ向かう旅の途中、小薄荷と親しげにふるまう莫羽寂に嫉妬を燃やす莫修染。小薄荷の気を引くために策を講じるが、全て失敗に終わってしまう。そんな莫修染に、洛風はある技を使って莫羽寂に成りすますことを提案する。軽薄なふるまいで小薄荷を失望させようと試みる莫修染だが、莫修染に恋心を抱く公主の邪魔が入り、事態は大混乱に。企みに気づいた小薄荷は、猫となった莫修染を莫羽寂に預け、灸をすえることにする。

小薄荷と莫羽寂が親しくしているのが気に入らない莫修染。猫の姿の時に莫羽寂に飛び掛かってしまったことで、あやうく去勢されそうになってしまうが、間一髪で小薄荷に救われる。いつもと様子が違い、いら立っている莫修染を変に思い、理由を問い詰める小薄荷だったが莫修染から予想外の言葉が返ってくる。そんなある夜、駅站に刺客が忍び込み、莫修染が襲われる。刺客は何者かに操られているようで、落日の方角へ逃げて行った。