蘇菲（スー・フェイ）にくっついて、悠然（ヨウラン）の学校まで迎えにきた楊凱（ヤン・カイ）。しかし、彼の姿を見た悠然は、途端に顔を曇らせる。両親の離婚という事態を受け止めきれずにいる彼女は、２人を置き去りにして去ってしまうのだった。そんな悠然の足は、いつしか閻偉倫（イエン・ウェイルン）の住まいへと向いていた。だが、マンションのドア越しに、父と丁漫漫（ディン・マンマン）の言い争う声やガラスの割れる音が聞こえ…。

個人情報の漏洩と詐欺疑惑――突如報じられた菲尚（フェイシャン）スポーツの不祥事。これも、菲尚乗っ取りを狙うシンユエングループが流したデマである可能性が高かった。防戦一方の展開に「元夫や悪党どもと闘い続ける運命ね」と、珍しく疲れた顔をのぞかせる蘇菲（スー・フェイ）。安寧（アン・ニン）は、そんな彼女をそっと労わるのだった。だが、努力の甲斐もなく、蘇菲と史尚飛（シー・シャンフェイ）は会社を追われることに…。

「これ以上、ママと傷つけ合わないで」。娘に請われ、誠実な人間になると約束した閻偉倫（イエン・ウェイルン）。しかし、現実は非情だった。当局に菲尚（フェイシャン）スポーツ買収に絡む不正を疑われたシンユエングループ――パン・シンは、閻偉倫１人の責任として、彼を切ったのだ。不安材料を潰し、悲願の上場に向けて邁進するパン・シンだったが、思いがけない落とし穴が待ち受けていた…。【完結】

ソン・シンチェンは私立病院に務める医師。これまでは親の期待に沿ってきたが、30歳を目前に仕事を辞め、自分らしく生きる決意をする。スー・チンチョーは外国で救助活動に従事してきた災害救助のスペシャリスト。中国に戻り、民間救助隊の隊長に就任する。２人は家族の意向でお見合いすることに。しかし気の乗らないシンチェンは、わざと嫌われるような態度で接する。見合いの前日に彼女の心優しい一面を見ていたチンチョーは戸惑う。

シンチェンのいたずらに怒ったチンチョーは、送られてきた商品を持って彼女の店に乗り込む。しかし返品を拒否され、店を偏見の目で見ないでと一蹴されてしまう。救助隊に応急手当の知識が必要だと感じたチンチョーは、医大に協力を要請する。数日後に始まった新人合宿にやってきたのは、学生の頃から医療ボランティアに憧れていたというシンチェン。予想外の再会をした２人は、隊長と新人隊員という立場で度々衝突するが…

シンチェンは訓練を受ける間、チンチョーとずっといがみ合うが、体調の悪い時、優しくしてもらって好感を覚え始める。山での行軍でチンチョーはシンチェンを守って足を負傷し、治療のために病院へ行く。シンチェンは隊列から離れたリウ・シンユーを捜して助けようとするが、足を踏み外して下に落ちてしまう。病院でシンチェンたちがはぐれたという知らせを聞いたチンチョーは足をケガしたにもかかわらず現場へ駆けつける。

チンチョーは外国での救助活動から帰国してすぐにシンチェンと連絡を取ろうとするが、ルー・チュンが伝言を忘れたせいでＳＮＳをブロックされていた。チンチョーは誤解を解くために帰国したその足でシンチェンの店に駆けつけて、棚の下敷きになりかけた彼女をタイミングよく助けるが、そのはずみでケガを負ってしまう。ケガの功名で誤解は解けたものの、シンチェンの友達という年下の男性が病院に現れてチンチョーはヤキモチを焼く。

チンチョーは目覚めるとシンチェンと同じベッドに寝ていた。状況が飲み込めず、慌てるチンチョーは昨夜の記憶がない。慣れないライブコマースに苦戦するシンチェン。そこに現れたのは大学でマーケティングを学ぶ甥のチエン・チョンだった。視聴者数を増やすためにライブ配信に出演していると、その様子を見たチンチョーが店にかけつける。成り行きでモデルとなったチンチョーとシンチェンは、広告写真を撮るうちいい雰囲気になり…

救助任務のせいでデートに遅れたチンチョーは、劇場をあとにするシンチェンを間一髪で呼び止める。花びらが舞い落ちる中、２人はキスを交わし、それぞれ眠れない夜を過ごす。キスはしたものの、きちんと告白していないことを気にするチンチョーは、恋人関係かどうかをはっきりさせておきたくて、ルーのアイデアに従い、シンチェンを密室脱出ゲームに誘うが、思いがけない邪魔者が現れて計画はとん挫しそうになったが…。

脱出ゲームのデートが終わり、チンチョーはシンチェンにメッセージを送るが、なかなか会話が盛り上がらない。ネットに恋愛相談の書き込みをしたあと、悶々としながら眠る。極夜救助隊では、リン・ムーがディン・ウェイリンに振られてうなだれていた。原因を指摘するルーの話が自分への説教に聞こえてしまい、チンチョーは耳が痛い。チエンの通う大学に、新しく教授が就任した。シンチェンの元恋人、タン・ルイゾーである。

山村にワクチンを届ける任務を請け負った極夜救助隊。大雨で土砂崩れが起こり道路が塞がれてしまい、隊員たちはワクチンを背負って山道を行軍して村に到着した。チンチョーとシンチェンはさらに山奥の集落に行き、ワクチン接種を行い、副反応で気を失った子供を的確な応急処置で救って、穏やかなひと時を過ごす。しかし民家の屋根を修理する最中にチンチョーはケガを負ってしまい、シンチェンは感染予防のために注射を打とうとするが…

発熱と疲労が重なり、そのままシンチェンの自宅で寝てしまったチンチョー。誤ってシンチェンのイヤリングを持ち出してしまったため、彼女に返すために食事に誘う。一方シンチェンは、ルイゾーからＥコマースに関するアドバイスを受けたお礼に彼を食事に誘う。店の前に到着すると、チンチョーがガオ・チンインという若い女と腕を組んで歩いていた。嫉妬するチンチョーとシンチェン。４人は険悪な雰囲気の中で食事することになり…

チエンの機転で店の在庫を一掃できたシンチェンは、店のブランディングを進めようとする。その一手として、ある日本のブランドと代理販売契約を結ぼうと考えるが、商品資料が日本語のものしかない。アプリでこつこつ翻訳を進めるシンチェンとハン・シアオリー。疲れ果ててシアオリーが帰宅すると、配水管から漏水して部屋が水浸し。それを知ったルーは修理を買って出るが、状況を悪化させてシアオリーに風邪をひかせてしまう。

久しぶりに両親に会いに行ったシンチェンは先に来ているルイゾーを見て驚き、さらに２人を無理やりくっ付けようとする母親にいら立ちを隠せず席を立ってしまう。それでもルイゾーはシンチェンが代理販売権を取れるように精いっぱいサポートする。チンチョーもシンチェンを元気づけるため、家で手料理を振る舞おうとするが、思いがけない邪魔者が入る。翌日、チンチョーは誤解を解くためにシンチェンを訪ねるが、そこにはルイゾーがいた。

チンインとチンチョーが婚約していると聞いたシンチェンは腹を立て、撮影スタジオに迎えに来たルイゾーの車に乗る。ルイゾーはシンチェン父の教え子であり、父の誕生日に招待されるほど信頼されている。シンチェン母の後押しもあり、ほのかな期待を寄せるルイゾー。だがシンチェンは復縁の可能性をきっぱりと否定する。大学のサークルで写真家として活動するチエンは、番組企画でモデルのチンインとペアを組むことになり…

シンチェンとチンチョーが極夜助隊で護身術の訓練をしているところに、チンインが乗り込んでくる。２人の親密な様子が気に入らないチンインは、シンチェンに勝負を挑むが、攻撃をかわされて膝をすりむく。医務室で大騒ぎするチンインに、チンチョーは彼女を妹だとしか思ったことがなく、自分が好きなのはシンチェンだとはっきり告げる。それを聞いて喜んだシンチェンは、チンチョーとの関係を恋人だと認め、２人は晴れて付き合い始める。

極夜救助隊で女性のための護身術講習会が開かれる日、ルーとペアを組むことになっていたウェイリンが来られなくなり、シアオリーが代わりを務めるのだが、そのせいでルーは痛い思いをする。一方、チンチョーとシンチェンが蘇城に来ていることを知ったチンチョーの祖父は２人を家に呼ぶ。チンインに悪い話をさんざん聞かされていて、スターダスト・ルージュに対しても偏見を持っていた祖父はシンチェンにいい顔をしない。

囲碁の対局を終え、シンチェンはチンチョー祖父のために咳に効くたんぽぽ茶をいれる。気をよくした祖父は、シンチェンの店の経営に関する考えや、病院勤めを辞めた理由などをたずねる。その立派な受け答えに祖父は感心し、シンチェンの人柄を気に入る。翌日、朝食の途中でチンチョーを外出させる祖父。チンチョーが両親を亡くした経緯をシンチェンに話し、自分の思いを伝える。ちょうどその時、チンインがやってきて…

祖父の家にシンチェンを連れてきたチンチョーは、彼女をパラグライダーに連れていく。チンインが邪魔をしようと付けていくと、そこには極夜救助隊のPR動画撮影のために来ていたチエンの姿も。チンインはシンチェンといる時のチンチョーの楽しそうな姿を見て、自分に対する妹以上の感情が一切ないことを思い知らされる。その頃、ルーにドレスアップさせられたシアオリーは、ウェイリンの入隊１周年を祝う会に参加していた。

ＳＮＳで交際を宣言したシンチェンとチンチョーを見て、潔く身を引いたチンインは、今まで横取りしてきた他の女の子たちからチンチョーへのラブレターをシンチェンに渡して仲直りする。チエンもまた交際宣言を知ってチンチョーを訪ね、幼い頃のシンチェンとの思い出を語り、叔母を悲しませないように念を押す。ある日、チンインはスポンサーとの付き合いで困っているところをチエンに助けられて、彼に惹かれていく自分に戸惑う。

祝いの席で飲みすぎたチンチョーとルイゾーは、共に一晩飲み明かすことに。その頃、酔ったシアオリーもルーと一夜を共にするが、なかったことにするよう約束させ、ルーはそんな彼女の態度に戸惑う。河州で地震が発生し、チンチョーら極夜救助隊は被災地救援のために出動する。そんな頃、スターダスト・ルージュには消費者から品質に関するクレームが届くようになった。検査の結果、模倣品が混入していることが判明する。

任務を終えたチンチョーが店に駆けつけると、ルイゾーがシンチェンに花束を渡していた。デートに遅れたせいとはいえ、チンチョーは面白くない。そんな態度にシンチェンも腹を立て、ルイゾーが店にいた理由を説明せず帰ってしまう。翌日、ルイゾーが手配した大学院への推薦書を受け取らなかったことで再び口論になるシンチェンとチンチョー。互いの気持ちがすれ違い、つらい夜を過ごしていると、上階からダンスをする騒音が聞こえてきて…

シアオリーはルーにもてあそばれたと主張する女の子たちを集めて、ルーを懲らしめる。ルーは無実を主張するが、彼が信じられなくなったシアオリーに完全に無視されてしまう。残る道は自分をかたる奴を捜し出すのみ。一方、シンチェンは夜中にうるさくタップダンスを踊る上階の人に悩まされていた。抗議もしてみたが、常識的な会話が全く通用しない相手で、ＳＮＳにそのことを投稿すると、チンチョーとルイゾーが同時に動きだす。

女性関係の疑いが晴れたルーは、改めてシアオリーと向き合おうとするが、シアオリーは傷つくのを恐れて彼を拒む。仕事に打ち込むシンチェンを心配した両親が、突然マンションにやってくる。チンチョーと鉢合わせした両親は、彼を清掃員だと勘違い。そこへ、一緒に食事をしようと誘われたルイゾーまで合流。チンチョーからの知らせで慌てて帰宅したシンチェンも、本当のことを言い出せないまま、気まずい時間だけが流れ…。

チンチョーはシンチェンの実家を訪ねて一緒に食事しながら、交際相手として彼女の親に認められるべく、自分の経歴を説明し、シンチェンに対する気持ちも誠実に語る。チンチョーが気に入ったシンチェンの母親は早くも２人を結婚させることを妄想する。チエンはチンインと親しくなるためにカップルを演じられるモデルに買って出る。いい雰囲気で撮影が終わり一歩近づけたと思ったが、やはり男として見てもらえずもどかしい思いをする。

シンチェンは両親とシアオリーを連れて海辺のリゾートへやってくる。母と娘が海辺を散歩していると、視線の先には救助訓練を行う極夜救助隊が。チンチョーの隊長としての仕事ぶりに好感を持った母は、態度を軟化させていく。夜、救助隊のメンバーにまじって歓談するシアオリー。酒の席を抜けて物思いにふけっているところへ、ルーがやってくる。昼間の失態やそれまでの態度を謝り、真摯な告白をするルー。シアオリーの答えは…

教授から呼び出されたシンチェンは、外国の大学院への入学が認められたと知らされる。年内の進学を諦めていたシンチェンは思わぬ知らせに喜ぶが、チンチョーと離ればなれになることや、頼りないシアオリーにスターダスト・ルージュの経営を任せることが心配でならない。シンチェンからもうすぐ留学すると聞かされたシアオリーは、不安にさいなまれる。そんな時、ライバル会社のワン・ルーから、店を譲渡するよう持ちかけられ…。

シンチェンの母親は娘の留学決定を知って、恋愛がダメになるのではないかと心配になり、チンチョーを訪ねて、どうするつもりかと問い詰める。指輪を取り出してプロポーズの計画を語る彼を見て、母親は安心する。チンチョーは救助隊の記念日だと言ってシンチェンを呼び出し、隊員や友達の前でプロポーズをする。シンチェンが留学してからも頻繁にビデオ通話をして生活を共有していたある日、チンチョーは台風による災害地域に向かう。

医療ボランティアとして被災地に入ったシンチェン。患者を搬送した病院で一息ついていると、救助の際に負傷したチンチョーが意識不明の状態で搬送される。転院して緊急手術を受けたものの、なかなか意識が戻らない。シンチェンはチンチョーの手を握りしめ、これまで帰国を先送りにしてきたことを謝り、後悔の涙を流す。２年後、修士課程を終えて帰国するシンチェン。マンションに帰宅すると、部屋にはサプライズが…

半人前の捉妖師・蘇小環（そ・しょうかん）は、君主・狐妖（こよう）に仕える青川（せいせん）に声をかけられ侍女として宮中に入り、狐妖（こよう）退治の手助けをすることに。青川（せいせん）はどこか胡散臭くて信用ならないが、小環（しょうかん）の過去を知っていた。任務完了の暁には出自を教えてもらう約束を取り付け、小環（しょうかん）は狐妖（こよう）退治に奮闘する。あの手この手で退治に必要な“尻尾の毛”を手に入れようとするが…。