機長候補となった程霄（チョン・シアオ）の左席デビューの当日。周りが祝福モードの中、肝心の程霄は浮かない表情だ。というのも、顧南亭（グー・ナンティン）から愛の告白を断られて以来、関係はギクシャクしっぱなし。記念のフライトであっても、彼とコンビを組む乗務を、平常心でこなすのには無理があった。そんな不安要素を抱えた香港便で、祁玉（チー・ユー）が乗客トラブルを起こす…。

程霄（チョン・シアオ）を陥れたのは誰か。犯人の特定が進まないことに不満な夏至（シア・ジー）とリー・ユーハンは食堂で独自に推理を始めた。関係者では、顧南亭（グー・ナンティン）に好意を寄せていた祁玉（チー・ユー）が最も怪しい――などと証拠もなしに放言していたところに現れたのは、噂の祁玉。彼女は乗客トラブルを起こした際に巻き込まれた２人に、素直に謝罪し…。

王凡（ワン・ファン）の病室を出て、会計窓口に向かった程霄（チョン・シアオ）。彼の入院費を肩代わりしようと考えた彼女だったが、そこには同様のことを考え、先に病室を出た顧南亭（グー・ナンティン）の姿が。しかし、その南亭も未払いの請求はないと窓口で断られており、２人は既に倪湛（ニー・ジャン）によって支払い済みであることを知るのだった。何かできることはないかと考えた南亭は…。

江韜（ジアン・タオ）に呼び出され、程霄（チョン・シアオ）は会食の場に顔を出した。到着するなり彼女を隣の席に座らせたのは、外部取締役の孫（スン）だ。程霄を気に入った孫は、彼女のことを褒めちぎるが、「女の子」という言葉が飛び出すと、程霄は怪訝な表情を浮かべるのだった。会食終了後、店から出てきた程霄の前に現れた顧南亭（グー・ナンティン）は、彼女の肩に触れる孫を突き飛ばし…。

入院した母に会うため地元へ帰る前に、大量の土産を買い込んだ程霄（チョン・シアオ）。物で和解に持ち込もうとする娘に父親も呆れつつ、２人でタクシーの到着を待っているところに１台の車が。中から降りてきたのは倪湛（ニー・ジャン）。彼の厚意に甘え、家まで送ってもらった２人だったが、倪湛の人柄を気に入った程霄の父からは、帰郷も面会もやめてしまおうと、まさかの提案が…。

急病人が発生し、緊急着陸の判断を迫られた機長の江韜（ジアン・タオ）は、フライトの続行を決断した。既に天候不良で一度緊急着陸をしているシンガポール路線の就航便――これ以上の遅れは許されない条件下で、病人の意識が回復したこともあり、周囲の反対を押し切って、目的地へと急ぐのだった。こうして２時間後、機体は空港に到着。安心したのも束の間、座席の乗客は息をしておらず…。

「楊瀟（よう・しょう）、死なないで」。うなされて目を覚ました岳子縁（がく・しえん）は、清風寨（せいふうさい）の寝台の上にいた。断情崖（だんじょうがい）の下へと姿を消した楊瀟の生死は未だに分からず、彼女自身も７日もの間、意識を失っていたのだという。危険だと忠告する鄭秀（てい・しゅう）を押し切って、楊瀟を捜しまわる岳子縁。だが、手がかりさえつかむことはできなかった彼女は、楊瀟のために、ある決断を下す…。

岳子縁（がく・しえん）は、範（はん）将軍を毒殺した罪で捕らわれ、斬首されることに。その刑が、いよいよ執行されようとしていた。刀が振り下ろされる瞬間、それを阻止したのは楊瀟（よう・しょう）だった。手下を引き連れて刑場になだれ込み、岳子縁を救うために剣を振るう鄭秀（てい・しゅう）。彼らのおかげで何とか命拾いした岳子縁は、楊瀟との再会を喜ぶが、顧書宇（こ・しょう）の掌打を受けた彼は、突然血を吐き…。

お尋ね者となってしまった岳子縁（がく・しえん）は、自ら濡れ衣を晴らして身の潔白を証明すべく行動を起こす。範（はん）将軍が毒殺されたことは明らかだが、使われた毒が何なのかは、依然として不明のまま。あちこちに手配書が貼られていて身動きが取りづらい岳子縁と楊瀟（よう・しょう）は、司空慕雲（しこう・ぼうん）を頼ることに。その一方で、顧書宇（こ・しょう）の弟子である元子浚（げん・ししゅん）にも力を借り…。

範（はん）将軍の乳母殺し――その黒幕は胡（こ）夫人だという情報をつかんだ元子浚（げん・ししゅん）。彼は、これで岳子縁（がく・しえん）にかけられた疑いが晴らせると喜ぶが、そのためには確かな証拠と証人をそろえる必要がある。そこで岳子縁たちが目をつけたのは胡夫人の侍女・春桃（しゅんとう）だった。策を用いて彼女から証言を引き出した岳子縁たちは、続いて証拠となる毒・鴆霊花（ちんれいか）を求め…。

新商路開通の鍵を握るのは王冗（おう・じょう）――清風寨（せいふうさい）に集まった岳子縁（がく・しえん）たちの前で語る顧書宇（こ・しょう）のもとに配下から入った知らせは、一同を驚かせた。胡（こ）夫人が自害したというのだ。しかも、かつて新商路に絡んで起こった殺人事件の犯人は自分であるという遺書も残されていた。両親の仇が自ら命を絶ったことに複雑な思いを抱える楊瀟（よう・しょう）に対し、岳子縁は…。

楊瀟（よう・しょう）が司空慕雲（しこう・ぼうん）に頬紅を贈っていたと知り、心がざわつく岳子縁（がく・しえん）。司空慕雲のもとへ乗り込んだ彼女が何をしでかすか心配で、あとをつけた楊瀟たちはこっそりと様子をうかがうことに。てっきり大ゲンカが始まるものと思っていた楊瀟たちだったが、腹を割って話し合ううちに岳子縁と司空慕雲は意気投合。逆に“のけ者”にされた楊瀟がやきもちを焼く羽目になり…。

帰越（きえつ）の街では、新商路を開通させた楊瀟（よう・しょう）と岳子縁（がく・しえん）の話題で持ちきりだった。「美男美女で、お似合いの２人だ」という酔客の言葉に眉をひそめて立ち去ろうとする白銀若（はく・ぎんじゃく）。それを引き留めてなだめた楊濯（よう・たく）に対し、彼女はいらだちをぶつけるのだった。想いを寄せながらも、白銀若に幸せになってほしい楊濯は、彼女と結婚するよう楊瀟に迫り…。

白銀若（はく・ぎんじゃく）と楊濯（よう・たく）を捕らえた王翦（おう・せん）は、２人に清風寨（せいふうさい）の場所を吐けと迫った。白銀若を守るため、身代わりとなって毒を飲み、拷問を受ける楊濯。その姿を目の当たりにした白銀若は、今までずっと彼に冷淡な態度を取ってきたことを悔いるのだった。一方、商隊を襲撃したと汚名を着せられた清風寨を救うため、岳子縁（がく・しえん）は策を巡らせるのだが…。

楊濯（よう・たく）の治療を段（だん）神医に依頼するか否か。それがきっかけで、岳子縁（がく・しえん）と白銀若（はく・ぎんじゃく）の関係に、再び暗雲が立ち込め始めた。しかし、楊瀟（よう・しょう）がうまくとりなし、行方知れずとなっている段神医を捜す手筈まで整えたのだった。そんななか、鄭秀（てい・しゅう）たちを斬首するという告示が。焦るばかりの岳子縁たちをよそに、鄭秀を救うために動いたのは…。

病床にある楊濯（よう・たく）に、清風寨（せいふうさい）の惨劇を告げられずにいた白銀若（はく・ぎんじゃく）。鄭秀（てい・しゅう）の死は自分のせいだと己を責める楊瀟（よう・しょう）を見るにつけ、彼女の罪悪感は増していくのだった。そんななか、白銀若は王翦（おう・せん）からの書状で呼び出される。人目を避けて落ち合った２人――だが、王翦の動向を追っていた岳子縁（がく・しえん）は、彼らの会話を聞いてしまい…。

白銀若（はく・ぎんじゃく）を亡き者にしようと迫る、大力（たいりき）と大宝（たいほう）。そこへ割って入った司空慕雲（しこう・ぼうん）は、彼らを止め、凶行を思いとどまらせる。この出来事をきっかけに、楊濯（よう・たく）と白銀若は、療養のために都へ戻ることを決断するのだった。鄭秀（てい・しゅう）の仇は王冗（おう・じょう）一味――そう分かってはいても、白銀若への複雑な思いが消えない岳子縁（がく・しえん）は…。

開通させた新商路を揺るぎないものとし、念願だった神威（しんい）ひょうきょくの再建も遂げた岳子縁（がく・しえん）。楊瀟（よう・しょう）からは結婚を迫られ、すべては順風満帆に思えたが、求婚には「考えさせて」と煮え切らない返事を返すのだった。そんななか、神威ひょうきょくに新たな仕事の依頼が。栓子（せんし）によると、美しく着飾って指定された場所に行くだけで銀100両がもらえる、おいしい仕事だというのだが…。【完結】

魚星から地球にやってきたユー・ションは、かつて自分を守ってくれた女の子、アン・シンアルを探しながら、惑星からの救出を待ち続けて暮らしていた。ある日、海中に沈んだ人間を助けると、それは彼が探していたシンアルなのだった。ユー・ションが能量晶の力で彼女を再生させると、身体のうろこ病が消え、容姿も別人に変わって……。

婚約者リン・ジーの策略で父の遺した江南映像社を奪われ、船上から入水自殺したことにされたシンアルは、亡き祖母が教えてくれた叔母のアン・フイシアンをユー・ションと尋ねる。アン家と決別し、文筆家のリー・ニンとして生きてきたフイシアンはシンアルを拒むが、かつて恋人に騙された自分と同じ思いをシンアルにさせられないと協力を決める。

リン・ジーへの復讐として、江南映像社の株を取り戻すと決めたシンアルは、リー・ニンが経営する華凝映像社で、彼女の弟子の脚本家であるリー・ズーシンとして、リン・ジーから投資を引き出す機会を狙うべく準備を進めていた。その頃、ユー・ションの前には、魚星から彼を探しにきた未来の女王、ユー・ジアオ姫が現れる。

リン・ジーの新会社の新Ｅ暢想映像社から華凝映像社に業務提携の打診が入り、ズーシンはすぐにも契約を望むが、リー・ニンは復讐も執筆も簡単にはいかないとズーシンを諭し、悪辣なリン・ジーに勝てる力をつけるため、彼女に1年間の修行の時間を与えるのだった。その頃、ユー・ジアオと共に水資源探しに行くことを決めたユー・ションは……。

脚本家として成長を遂げ、新作企画のプロデューサーを務める立場となったズーシンは、有力スポンサーのジー・ファンイーの会社に主導権を握らせ、同じく投資を希望するリン・ジーを抑制する策を進めていく。そんな中、配役のオーディションが始まり、新人俳優として参加していたユー・ションとズーシンは、思いがけず再会を果たすことになる。

ジーに正体を見破られたズーシンは、海で救出された時に起こった自分の変化と船での記憶を失っていることを話す。そしてリン・ジーが自分と父親を騙したことと、女優シア・ラーの夫で、自分の事故と同日に亡くなったＥ暢想社のシャン・ジャンの携帯を解除し、リン・ジーとシアが自分たちを始末しようとした証拠をつかむ計画を打ち明ける。

主演最終選考の前夜、ズーシンはジーにユー・ションへの投票を頼む。投資の立場から人気アイドルのリーリーを選ぶというジーは、ズーシンが自分の恋人になるならユー・ションを推してもいいと条件を口にする。その頃、リーリーと彼のマネジメント担当のスー・チンは、会食の席でユー・ションに飲酒をさせ、リン・ジーとの計画を実行するが。

新人女優のシン・チンとユー・ションの親しい様子を見かけたズーシンは、知らない人をすぐに信じてはダメだとユー・ションに注意をする。しかしユー・ションの特殊記憶能力で、シン・チンが探していたシャンの隠し子で、シアを訴えようとしているジュアン・シアオチアオだと判明すると、ズーシンは彼女をユー・ションの恋人役に抜擢する。

シアに勝つために自分の認知度をあげて世論を味方につけたいシン・チンは、ユー・ションとの仲を利用しようとしていた。一方ズーシンも彼女に接近を図り、シャンの遺言状を手に入れようと食事を共にするが、シン・チンが酔い潰れて遺言状を抱えて寝てしまい諦めることに。膝を痛めユー・ションに背負われて戻ったズーシンを目にしたジーは……。

シン・チンの仕業でユー・ションには、ズーシンも巻き込んだ二股疑惑のスキャンダルが降りかかり、この機を利用しようとリン・ジーらが主演の降板を迫る事態になる。証拠集めで訪れていた利汰村で報道を知ったジーは、記憶喪失だがユー・ションのことを覚えているというユー・ジアオを利用して、更にユー・ションを追い詰めようとするが。

燕山で顔無敵（がんぶてき）と荊飛花（けいひか）が対決、7日の死闘の末に山頂に男弟子だけの燕山派、山麓に女弟子だけの百花門が開かれてから100年。燕山派は長い山籠りを終えた二代目掌門・羽成仙（うせいせん）が退いて掌門が不在となる。これを腕試しの絶好の機会と考えた百花門の三代目掌門・花鏡湘（かきょうしょう）は燕山派に勝負を挑むよう一番弟子・月清秋（げつせいしゅう）に言いつけるが…。

燕山派の君未期（くんみき）は自分を蹴飛ばした百花門の離一心（りいつしん）のことが忘れられず独りで百花門に忍び込むが、花鏡湘（かきょうしょう）に追われて逃げるはめに。それを助けたのは燕山派の第四代弟子で唯一、長生功を習得している大師兄・朝行暮（ちょうこうぼ）だった。そんな朝行暮に心を奪われてしまったのが月清秋（げつせいしゅう）。彼女は花鏡湘の文を燕山派に届ける役目を引き受けると…。