裴卓に直接想いを告げられた酒児は、裴卓と胤燃のどちらを選ぶか選択を迫られる。一方、緑水は喬霊から「息子を誘惑するな」と言われ、蘇逸を避けはじめる。緑水の行動が理解できない蘇逸は何とか彼女を振り向かせようとする…。

緑水との結婚を両親に反対された蘇逸は、裕福な家を捨てて自らの力で生きていくことを決心する。一方で酒児は雲衣録にまつわる真実と胤燃の苦悩を知り、力になりたい一心で秦夫人から下巻を取り戻すが…。

道で倒れているところを裴卓に助けられた酒児は、雲衣録のために自分を利用したと思いこみ胤燃を突き放す。張四児は金のために長楽村の権利書を秦天に売り、酒児は村人を守るために秦夫人のある提案を承諾する。

一刻も早く長楽村の土地権利書を手に入れるため、裴卓との結婚を急ぐ酒児。傷心のあまり自制心を失った楚顔は裴卓の助手の職を解かれる。酒児を奪われて悲しみに暮れるだけの胤燃は、このまま２人の結婚を許してしまうのか？

裴卓から酒児を奪い返した胤燃。酒児との誤解もとけ、コンペに向けて全力で準備を進めていた。しかし、なんとしても雲衣坊に勝ちたい秦天らの手により、長楽村に思わぬ不幸が訪れる。

長楽村が原因不明の火事に襲われ、阿貴が命を落とす。胤燃は秦の関与を示す証拠を手に入れるものの、酒児には告げずにいた。そんなある日、長い間姿を消していた鹿以菱が突如として雲衣坊に戻ってくる。

母親の遺作のドレスが完成し、自信満々でコンペに挑む胤燃であったが、裴卓と秦天の結託により大敗してしまう。雲衣坊には悪評が立ち、嫌がらせが続く日々。何とか胤燃を元気づけたい米酒児に、緑水から驚きの事実が告げられる。

盗作疑惑の濡れ衣を着せられ、どん底に落ちた胤燃。酒児は突き放されながらも、再起を信じて寄り添い続ける。彩綾閣の妨害によって布地が買えぬまま、最終コンペの日が迫る。果たして雲衣坊はこの逆境を乗り越えられるのか？

土壇場の裴卓の告白のおかげで秦天の罪を訴えることができ、胤燃は汚名を返上した。雲衣坊には得意客たちが戻り、これまで以上の人気店となった。蘇逸は父親から認められ晴れて緑水との結婚が許される。そして胤燃と酒児の間には…。

ジョン・ゾーのエスコートで立派なレディに変身したシャオロウだが、オークションの舞台に立つと緊張が高まり、頭の中が真っ白になる。しかしその瞬間、シャオロウの脳裏にはチー・シンが励ましてくれた言葉がいくつも蘇り、力と笑顔を取り戻したシャオロウは、見事なスピーチを披露して来場者の心を掴み、競売を大成功させるのだった。

シャオロウの部屋に携帯を届けに来たジョン・ゾーと鉢合わせをしたチー・シンは、機転をきかせてごまかし事なきを得る。翌朝、会社ではジョン・ゾーが新ディレクターに就任した事が発表され、シャオロウには新たなディスプレーが任されることに。そんな折、体調を崩してトイレに閉じこもっていたシャオロウは、自分のイヤな噂を耳にして……。

御曹司と呪われガールの恋はテレビ局でも話題となり、主任はチー・シンに再び二人を起用した番組を作るように求め、トン・リャンもこのチャンスを利用しようと画策し始める。その頃、シャオロウはジョン・ゾーから高校時代に二人が既に出会っていたことを知らされ、2回目の告白をされるが、なぜか付き合う気持ちにはなれず……。

シャオロウの部屋でチー・シンと鉢合わせをした母は、驚いて激怒する。そして、シャオロウがディスプレーデザイナーという不安定な職種に就いていることにも納得がいかず、強制的に実家に連れ戻すことを決めてしまう。母娘の争いに責任を感じ、シャオロウを引き留めたいチー・シンは、母を説得するためにある作戦を思いつく。

シャオロウのスピーチ動画とディスプレー作品を見た母は、シャオロウの夢を理解し、都会で生きることを選んだ娘を応援することに決め、部屋を後にするのだった。母娘バトルが解決して一安心したチー・シンだったが、社内での対立が深まるトン・リャンに、再びシャオロウとのスキャンダルを仕掛けると脅され、解決策を模索するが。

チー・シンはテレビ局を離れることを決意する。「愛の砂嵐」は、ジェン・ジョンへと引き継ぐ予定だったが、上役の決定でトン・リャンが後任プロデューサーとなり、スタッフらは不満を抱くことに。仕事を再開したシャオロウは、ジョン・ゾーから大企業のマオ社長を紹介され、ある写真のイチョウの木と同じものを再現して飾る依頼を受ける。

マオ社長から「愛の砂嵐」のスポンサー契約継続の条件として、シャオロウの制作アシスタントを務めるよう要求されたチー・シンは、彼女と一緒に田舎の山荘に滞在し、作業をすることに。マオ社長から二人が同行する件を聞いたジョン・ゾーは、シャオロウを心配して不安を募らせていた。そんな折、トン・リャンがジョン・ゾーを訪ねて来る。

制作作業を通じて互いの気持ちを語りあった二人の距離は自然に近づいて行き、チー・シンはシャオロウの作った魔法の糸電話を使って、“このまま時が止まればいい”と今の願いを素直に打ち明けるのだった。その頃、トン・リャンからシャオロウとの間に結ばれた秘密保持契約を元に取引を持ちかけられていたジョン・ゾーは……。

マオ社長の仕事を終えて帰宅したシャオロウは、早速ササたちに呼び出される。そこで、ミンジューからジェン・ジョンと結婚することを聞かされたシャオロウは、自分が待つ運命の相手とは一体誰なのかが気になり出してしまうのだった。一方、起業準備で慌ただしいチー・シンのところにジェン・ジョンがやってきて、ある悩みを打ち明ける。

ジョン・ゾーから心のこもったプレゼントを贈られて告白されたシャオロウだが、どうしても受け入れることが出来ず断ってしまう。ジョン・ゾーに未だ心惹かれているササは、それを聞いてつい感情的になってしまい、仕事でもミスを犯して停職処分に。その頃、マオ社長の投資を断ったチー・シンは、新会社の運営が早くも苦しくなっていくが。

ジェン・ジョンがミンジューに相談も無しに会社を辞めていたことでケンカになりかけた二人だったが、結婚手続きを済ませてしまうという意外な方法で仲直りをする。その後、ジェン・ジョンからサプライズで結婚式を開きたいと相談を受けていたシャオロウは、ひょんなことから自分のせいでチー・シンが会社を辞めたことを知ってしまう。

サプライズ結婚式を前に、シャオロウが突然姿を消す。SNSで実家に帰っていたことを知り安心するチー・シンだが、自分が彼女を傷つけたことを反省しながらも、意地を張って迎えにいこうとはしないのだった。ジョン・ゾーにけしかけられて、やっとシャオロウの実家に向かったチー・シンは、シャオロウの母からあることを頼まれる。

ジェン・ジョンとミンジューの思い出の傘を無事修理したシャオロウが駆けつけ、サプライズ結婚式は大成功する。チー・シンはシャオロウと仲直りをしようと試みるが、急きょジャン・ウェンからシャオロウに世界的ブランドのディスプレーデザイナー募集の話が持ちかけられ、シャオロウはフランスに渡航することが決まってしまう。

渡航直前にお互いの気持ちを伝えようとした二人だったが、最後に会うこともできないまま、シャオロウを乗せた飛行機は離陸時間を迎える。飛び立つ直前にチー・シンの愛の告白動画を観たシャオロウは、感動と驚きに包まれ、携帯に残されたメッセージと手紙からシャオロウの自分への想いを知ったチー・シンは、慌てて空港に向かうが……。

江湖に波風が立ち、聖医派は鬼域門たちの攻撃を受け危機に陥る。聖医派の于掌門は娘の盛優を守るため、宮家に嫁がせようとする。于盛優は師兄や師弟たちと共に天真爛漫に育てられたが、一方でよく騒ぎを起こす問題児。宮家は于掌門に命を救われた恩があるため、宮家の３人の息子のうち１人を盛優に選ばせ結婚させることに。だが盛優は３兄弟のうち次男は障害を持ち、三男は容姿に問題があることを知る。絶望した盛優の前に現れたのは長男の宮遠修。彼はかつて盛優を助けた美男子であった。

結婚を後悔する于盛優は自害を図ることで宮家から逃れようと考え、手首を切る、放火する、服毒する、崖から飛び降りる、首を吊るなど、様々な手を考えるが、いずれも失敗に終わる。ついには夫を殺してしまおうと考えるが、宮遠修の内功が強く、これも失敗してしまう。一方、江湖には成華卿という人物が出現し、滅ぼされた門派の敵を討つべく、仲間を集めて鬼域門に対抗する。一行は砂漠の中にある鬼域門の拠点に向かうが、鬼域門の魔球功という技で打ちのめされる。

于盛優は宮遠修とうまくやろうと努めるうち、おバカな遠修に愛着を持つようになる。盛優は遠修を治すための薬を熱心に作り始めるが、使用人たちは盛優が病を治して早く宮家を去ろうとしていると噂する。その噂に傷ついた遠修は家出してしまう。そんな遠修を捜し当てた盛優は、自分に思いを寄せるおバカな夫の気持ちに感動し、ずっとそばにいると約束する。一方、江湖の状況を分析する鬼域門の門主は、于盛優を鬼域門に連れ帰るよう命ずる。その頃、于盛優は嫌がらせをする宮家の遠涵や遠夏たちに対抗すべく騒ぎを起こす。

于盛優は聖医派の技を使い、宮家の主人の誕生祝いの席で遠涵に恥をかかせる。その後、盛優は宮遠修をだまして“宮家心法”を手に入れ、遠修の素直な性格を利用して失くした耳飾りを捜させているそのすきに、使用人の宮守正は宮家心法を奪い取り、盛優の命と引き換えに書を持って逃げ出してしまう。だが幸い、宮守正が奪った心法は偽物であった。于盛優は己の非を認め、罰を受けようとするが、遠修が代わりに罰を受ける。このことで夫婦の絆は一層深まり、盛優は遠修や宮家に対する考えを改める。

宮遠修は泣く泣く于盛優と２人の弟達の出立を見送り、宮家で帰りを待つことに。盛優は遠涵、遠夏と守月山荘を訪れ、宮守正を捜す。目立たないよう仮装したつもりが、十三王子に身分を知られてしまう。十三王子は、盛優がかつての知り合いに似ていると言い、宮守正を差し出す条件として盛優を南海の観音参りに同行させたいと言う。盛優は十三王子の要求をのむ。３人はついに宮守正と対面するが、何も手がかりを得られぬまま、宮守正は自害してしまう。一方、宮家の人々は盛優がいた頃のにぎやかだった屋敷を懐かしむ。

愛徳御書は于盛優を砂漠の中の花園へと案内し、２人の初恋物語を語って聞かせる。宮遠修は盛優を捜そうとして悪人にだまされ、危うく売り飛ばされそうになるが、遠涵に救われる。鬼域門では肥満こそ美とされており、盛優は贅沢な食事を振る舞われる。美食と肥満の間で苦しむ盛優だが、愛徳御書が聖医派の者たちの行方を追うと言い出し、ようやく安心する。そこへ愛徳御書の遠い親戚の陸仁依がやってくる。すでに複雑な色恋沙汰に、愛徳御書に思いを寄せる仁依が加わり、盛優と取っ組み合いのケンカに。

鬼眼斜は“魔球功”の書を手に入れるため難関を突破するが、最後は愛徳御書の罠にハマり失敗に終わる。四大門派は鬼域門を追撃しようとするが、愛徳御書は門徒を連れて漠北へ逃げる。宮遠修と宮遠涵の２人は盛優を捜し続ける。その頃、盛優は鬼域門からの逃亡に失敗し、末一に連れ戻される。仁依は嫉妬心から盛優を四大門派に差し出そうとし、盛優はこの機会を利用して四大門派に鬼域門との間の誤解があることを説明する。