欺かれていたことにショックを受けたチェンイーは、仕返しのために舞台に立ちたいとアーチャオに協力を仰ぐ。そんな中、チェンイーがチャリティーコンサート・七彩ナイトで復帰するという報道が出回り、ヨウザーは慌てて彼女を捜す。ヨウザーが自宅に戻ると、部屋からバイオリンを演奏する音が聞こえた。恐る恐るドアを開けると…。

七彩ナイトを目前に控え、ヨウザーは厄介な幹部社員のリー・エンを解雇したあと、役員たちを招集して社長職をスン・レイに譲ると宣言。そして記者会見で、チェンイーが記憶喪失により不安定な状態だと公表し、彼女の七彩ナイトへの参加を阻止しようとする。そんな中、ある娘を捜しているという日本からの来訪者があり…。

今夜、全てを打ち明けるとチェンイーに告げたヨウザー。その後、ヨウザーはユー・ハンを訪ね、カフスボタンについて問う。一方、チー・ファンはチェンイーに会うために七彩ナイトの会場に潜り込もうとする。そんな中、チェンイーは真相に気づいたスン・レイを振り切って会場に現れ、焦るヨウザーと腕を組んで来客に挨拶する。

偽りのルオ・チェンイーことソン・シャオドンは、本物のチェンイーに会ったとユー・ハンに打ち明ける。ユー・ハンはシャオドンを部屋に住まわせ、協力態勢を続ける。一方、ヨウザーは自首を決意するが、スン・レイを怒らせ反対されてしまう。ヨウザーとシャオドンはそれぞれ一緒に過ごした時間を思い出し、心を痛めていた。

シャオドンの働く店でアルバイトをすることになった妹のメイズーだったが、シャオドンが姉とは知らないまま。そんな中、日本でシャオドン姉妹の世話をしていた元警備員のフォン・バイロンは、ヨウザーが襲われた件で話があると言い、再び会社を訪れる。シャオドンは親しくなっても家の場所を隠そうとするメイズ―を尾行する。

ヨウザーとチェンイーのスキャンダルを理由に、七彩計画は中止に追い込まれてしまう。そんな中、シャオドンの育ての親であるソン・ジョンナンは、チェンイーの件で脅しをかけるためにスン・レイに接触する。一方、シャオドンはユー・ハンに呼ばれ、フォン・バイロンと再会。そして、ユー・ハンの気持ちを知ったシャオドンは…。

ヨウザーとユー・ハンは、お互いの情報からシャオドンが行方不明になったことを悟る。一方、チェンイーはチー・ファンに会いに行き、以前の２人には戻れないと告げる。また、チェンイーは自宅にあるシャオドンの物を片っ端から捨てようとする。何も知らないヨウシーはそんな様子を見て戸惑い、チェンイーに反発する。

ヨウザーたちは、アーチャオがチェンイーに協力してシャオドンを連れ去ったのではないかと推測。だが、なぜチェンイーはシャオドンの居場所を知っていたのかという疑問が浮かぶ。ヨウザーはチー・ファンにも疑いをかけ家を訪ねる。そんな中、ユー・ハンはメイズーの発言とソン・ジョンナンの行動が関連していることに気づき…。

チェンイーは日本で起こった耐えがたい出来事をヨウザーに打ち明ける。恐怖の中、ヨウザーの助けをひたすら待っていたと語るチェンイー。ヨウザーは罪悪感にさいなまれる。一方、監禁されているシャオドンはもうろうとする意識の中で、北海道の雪山で目撃したことを思い出す。それは２つの衝撃的な出来事だった。

シャオドンは記憶が戻っていないふりをしつつ、ヨウザーを脅迫するようソン・ジョンナンに提案する。しかし、その脅迫はチェンイーの指示で無視されてしまう。焦ったソン・ジョンナンは、日本で手にするはずだった隠し金の在りかをシャオドンから聞き出そうとする。一方、脅迫の件を知ったヨウザーは、シャオドンを救い出そうとする。

重傷を負い病院に搬送されたメイズーとソン・ジョンナンは意識不明のまま。ヨウザーは、警察の捜査が入れば真実を話そうと決心する。そうなれば自分も罪に問われると考えたチェンイーは、その事実を受け入れられずに取り乱し、大切なバイオリンを振り回して暴れる。ヨウザーは必死でチェンイーを止めようとするが…。

ヨウザーは記者会見で質問を受け、チェンイーに暴力を振るった疑いを追及される。言葉に詰まるヨウザーに、七彩学校の生徒アーションとシンシンは不信感を抱く。そして、彼らはシャオドンをチェンイーだと信じ、真実を話してほしいと懇願する。ヨウザーは中止に追い込まれた七彩計画を継続させようと奮闘するが…。

チェンイーのふりをしてヨウザーの会社に乗り込んだシャオドン。彼女はヨウザーたちを連れ出し、七彩ナイトを七彩学校で開催するよう提案する。シャオドンはユー・ハンからソン・ジョンナンが病院から抜け出したと聞かされるが、イベントの準備が忙しく受け流してしまう。そんな中、シャオドンは記者たちから取材を受け…。

ヨウザーについて捜査するチェン刑事は、チェンイーを捜し出して聞き取りをしようとする。そんな中、七彩学校ではイベントの日を迎え、校内が公開される。多くの来賓が集まり、野外で食事が振る舞われようとする頃、ソン・ジョンナンが物陰に現れる。彼は隠し金の在りかを聞き出そうと、シャオドンを捜していた。

シャオドンはチェン刑事に自身が知り得た全ての真実を話す。まもなく責任を問われるであろうヨウザーとチェンイー。そんな中、学校では七彩ナイトが始まろうとしていたが、チェンイーを慕っていた生徒のシンシンがいなくなってしまう。シャオドンはヨウザーから２人の今後について尋ねられ、大切な記憶を打ち明ける。

屋上に立つヨウザーは、チェンイーに自首するよう促す。その場を立ち去ったチェンイーは、舞台に立ってヨウザーの犯した罪を知らしめるとシャオドンに告げる。シャオドンはそんなチェンイーに、２人で一緒に皆の前に立とうと誘う。そして、ついに七彩ナイトが開幕。会場にはヨウザーのビデオメッセージが流れる。

出所して自宅に戻ったヨウザーは、シャオドンと共に過ごした愛おしい時間を思い出す。ヨウシーとスン・レイはそれぞれ新しい道を歩いていた。一方、へき地医療の任期を終えたユー・ハンは村から戻り、シャオドンが営む店で料理を堪能する。シャオドンの店に行ったヨウザーは、ユー・ハンを見送る彼女を見かけ…。

２度目の無差別殺人事件が未遂に終わり、頭部に重傷を負ったブレイディは植物状態に陥り…

清吟（せいぎん）別館で演劇指導を始めた華民初だが、殺人事件の容疑者として逮捕され、民初をかばおうとした愛新覚羅（あいしんかくら） 啓鳴（けいめい）も共に連行されてしまう。義姉の鍾瑶（しょうよう）が金を使って保釈させるが華民初は納得できない。そんな中、清吟別館で劇を演じた華民初は小道具のつもりで偶然手にした巻物を広げる。するとそれは十行者絵巻だった。

華民初は自分を師兄と思い込んだ易陽（えきよう）の行首・希水（きすい）から八行のことを詳しく聞き出す。一方、仙流（せんりゅう）の行首・章羽（しょうう）は鍾瑶を拉致し、絵巻を探すために家を荒らしていた。その頃、北方政府の欒（らん）総統は企ての発覚を恐れ、司令の方遠極（ほうえんきょく）に苛立ちをぶつけていた。拉致に政府が関与しているとにらんだ華民初は助けを求めようと清吟別館に急ぐ。

商女（しょうじょ）の行首・金繍娘（きんしゅうじょう）の手引きで火薬を入手した華民初は人質救出に乗り出す。千手（せんじゅ）の高弟・花谷（かこく）や、都の異端児・爵爺（しゃくや）も作戦に協力。章羽との約束の場である帝京大飯店にやってきた華民初は、人質と十行者絵巻を交換するためロシアンルーレットを提案する。その頃、希水は相棒となった柯書（かしょ）と共に地下水路の中に爆薬を仕掛けていたが…。

章羽の家で八行会が開かれる。納得できない章羽だったが、すでに全員が集まっていた。華民初は十行者絵巻を渡せば自分の役割は終わると思っていたが、そうではなかった。実は自分が八行の掟に背いて生まれた子だと知り、驚きを隠せない華民初。その上、次の持巻人のはずだった金繍娘から、またもや十行者絵巻を託されてしまう。

暗殺事件の真相解明を求めるデモが続く。指導者の男が憲兵に襲われるのを見て止めに入った華民初は、逆に追い詰められてしまう。その頃、欒総統に呼ばれた章羽は八行を捕らえる策を提案したものの、その場で拘束される。一方、貧しい人々の共同体“紫禁城”を仕切る爵爺に助けられた華民初は、そこに暮らす人々のたくましさに希望を見出す。

戦闘機の調達を餌に欒総統から華民初と八行の通行許可証を入手した鍾瑶。だが欒総統も罠を仕掛けていた。その頃、八仙は華民初に八行との絆は生まれた時から運命づけられていると告げ、万山河（ばんさんが）絵巻を入手せよと促す。翌朝、華民初は鍾瑶に自分との婚約の件を問いただすが、そこに暗殺犯として捕まった学生たちが処刑されると知らせが入る。

処刑場襲撃を決めた華民初は黒紗（こくさ）の行首・一方（いつほう）に方遠極との一騎討ちを命じた他、それぞれの持ち味を生かした役割を与える。持巻人として、八行を解散させるまで責任を果たそうと決意する華民初。だが、抜け目のない欒総統は処刑を前倒しに。計画変更を余儀なくされた華民初は処刑当日、集まった民衆をあおって暴動を起こさせる。

鍾瑶や希水の思いに応えられない華民初。一方、欒総統は全国に八行を指名手配し、彼らを追い詰めようとしていた。運命を悟った鍾瑶は、１人で旅立つことを華民初に手紙で告げる。その頃、職を解かれた方遠極は意気消沈していたが、ある人物の助言により昆明（こんめい）へと向かう。仙流と商女を解散させた華民初もまた昆明へ行くことに。

昆明へ向かう途中、検問で素性がばれた華民初だが薛剣（せつけん）将軍の従妹・薛楓茗（せつほうめい）との即興芝居で何とか乗り切る。一方、方遠極はてん軍の高官・丁天賜（ていてんし）に気に入られ、今まさに力を発揮しようとしていた。その頃、千手の行首、秦蘭庭（しんらんてい）の元には薛楓茗の危機が伝えられる。華民初を含め一行が乗った汽車が襲われて…。

昆明には薛楓茗が所有する薛剣将軍の遺言状を巡って、軍の高官たちが集まっていた。その頃、鍾瑶は爵爺と共に秦蘭庭を訪ねていた。花谷から爵爺の素性と実力を知らされた秦蘭庭は興味を抱き、その力を試してみることに。一方、薛楓茗はてん軍高官の１人で薛剣将軍の遺言状を狙う饒杜君（じょうとくん）が差し向けた車で連れ去られ、その車を柯書が追っていた。

希水と共に易陽の地・三野坡（さんやは）にやってきた華民初だが、全く歓迎されない。掟を破った両親のことを責められた華民初は、むしろ掟が間違っていると主張する。そんな中、柯書から薛楓茗の危機を知った華民初は八行の行首たちに知らせを送り、急いで助けに向かう。だが希水は師兄の羲和（ぎか）によって三野坡に連れ戻されてしまう。

誰もが薛剣将軍の遺言状を狙う中、華民初は薛楓茗の警護に頭を悩ませる。そこに現れたのは易陽の毒に侵された方遠極。助けを乞う方遠極に、華民初は三野坡行きを決意する。その頃、鍾瑶は諦聴（たいちょう）の行首・六耳（りくじ）として易陽の前行首・柳軽（りゅうけい）に会っていた。柳軽から母の秘密を知らされ、動揺する鍾瑶。一方、方遠極は羲和の手当てを受けて…。