歌児（かじ）の身を案じた玉自寒（ぎょくじかん）はこっそり軍営を抜け出し烈火山荘へ。そこで、父の死の真相を突き止めたいという歌児の願いを知ると…。

歌児（かじ）が烈明鏡（れつめいけい）を暗殺した犯人にされた雷驚鴻（らいけいこう）の潔白を証明しようと策を練っていた頃…。

歌児（かじ）はこっそり苗河鎮に出かけていって雷驚鴻（らいけいこう）と会い、彼の潔白を示す証拠があることを確かめる。

裔浪（えいろう）は歌児（かじ）と雷驚鴻（らいけいこう）が恋仲で戦楓（せんほう）の命を狙ったと主張し偽の証人まで用意していた。

歌児（かじ）は銀雪（ぎんせつ）の師匠と一緒に東海への旅を続ける。そして、銀雪が暗夜羅（あんやら）の兄弟子だったことを聞く。

江南霹靂門の舵手たちに再び迎え入れられた雷驚鴻（らいけいこう）は烈火山荘と手を組んで暗河宮と戦うことを宣言。

夷山にやってきた歌児（かじ）は暗夜絶（あんやぜつ）に捕らわれた薫衣（くんい）をすきを見て救い出すが、思いがけず薫衣に刺される。

雷驚鴻（らいけいこう）は刀冽香（とうれつこう）の手引きで姫驚雷（きけいらい）、鳳凰（ほうおう）と一緒に逃亡を図るが…。

東海の軍営に戻った玉自寒（ぎょくじかん）が歌児（かじ）の捜索を開始した頃、記憶を失った歌児は新婚の夫と信じる銀雪（ぎんせつ）と婚礼を挙げようとしていた。

銀雪（ぎんせつ）は洛陽で品花楼を再開させ、歌児（かじ）としばらくそこに隠れ住むことにする。

玉自寒（ぎょくじかん）は品花楼で歌児（かじ）と再会を果たし初めて彼女を腕に抱きしめる。だが、彼女には自分と結婚する意思がないとわかって傷つく。

余命を悟った銀雪（ぎんせつ）は危険な邪術・暗河心法を使って自分の病を封じこめ、半年間だけでも生きながらえることを選ぶ。

歌児（かじ）は江湖の各派が集う裔浪（えいろう）の就任式に姿を現すと、烈明鏡（れつめいけい）を殺して彼女を陥れ、江南霹靂門に罪を着せたのは裔浪だと告発。

刀無暇（とうぶか）は刀冽香（とうれつこう）の想いをくみ雷驚鴻（らいけいこう）との結婚を許す代わりに彼を天下無刀城に服従させるようにと条件を出す。

烈火山荘から逃げ出した裔浪（えいろう）は暗夜絶（あんやぜつ）に殺されそうになり刀無暇（とうぶか）を頼る。

雷驚鴻（らいけいこう）は刀冽香（とうれつこう）のひたむきな愛に心動かされ、ついに彼女と結ばれる。

刀無暇（とうぶか）を殺そうとして失敗した鳳凰（ほうおう）が拷問を受け、雷驚鴻（らいけいこう）は刀無暇の前で膝を折って命乞いをする。

暗河宮に舞い戻った戦楓（せんほう）は暗夜羅（あんやら）に銀雪（ぎんせつ）が生きていると教え刀無暇（とうぶか）に対して疑念を抱かせる。

刀無暇（とうぶか）は裔浪（えいろう）に歌児（かじ）と銀雪（ぎんせつ）の暗殺を命じるが、翌朝になっても彼が戻って来ないことを不審に思う。

戦楓が刀無暇の悪行を証言し烈火山荘は名誉を回復。また、雷驚鴻に別れを告げた刀冽香は天下無刀城を正しい道に導くために奮闘し始める。

刀冽香の命令で天下無刀城は雷驚鴻への復讐をやめる。一方、暗河宮では雷驚鴻を殺せないでいる暗夜絶に暗夜羅が激怒していた。

暗夜羅は歌児に玉自寒が健康な体と引き換えに彼女たちを裏切ったと吹きこむ。一方、暗河宮に駆けつけた玉自寒には自分に従えばお前の望みを叶えてやると言って…。

薫衣は薬で過去のことを忘れた歌児を牢に連れていき、銀雪と会わせる。そこで銀雪がこっそり解毒をしたことで、歌児は記憶を回復し本来の自分を取り戻す。

ついに暗河宮との決戦が始まった。その結果、烈火山荘を襲った暗夜絶は成敗され、天下無刀城も暗河宮の者たちを撃退し、宮廷は敬陽王によって守られる。

激怒した暗夜羅は4人を地下宮殿に連れていき、手始めに戦楓を殺そうとする。すると、銀雪は暗夜羅に取引を持ちかけ…。

暗夜羅は半信半疑ながら愛する暗夜冥に会いたい気持ちを抑えられず、銀雪の提案を受け入れる。

暗夜羅は暗夜冥の記憶を持った歌児を見て喜ぶが、自分に都合の悪い記憶まで持ち始めたことに不満を覚える。

暗夜羅を討ったものの再び銀雪を失った歌児は悲しみに暮れる。そして、一縷の望みをかけて縹緲派の場所を探そうとするが徒労に終わる。

歌児は銀雪の手がかりを追う道すがら不思議な町に迷いこむ。そこは縹緲派が作り出した幻の町だった。

代々、陳（ちん）国の北境の地を守ってきた韓（かん）家の世子・韓十一（かん・じゅういつ）は、“北境一の放蕩者”という不名誉なあだ名で知られていた。しかし、それは理由があってのこと。次の皇帝の座を巡って激化し続ける宮廷内の派閥争いに巻き込まれないよう、敢えて愚かな御曹司を演じていたのだ。もうひとつ重大な秘密を抱える十一に、国子監へ入学せよとの陛下からの命令が…。