全身に発疹が広がり、苦しむ乾隆帝。皇后は他の妃嬪を遠ざけ、自分１人で日夜付ききりで看病を続ける。皇后を差し置いて看病をするわけにいかなくなった妃嬪たちは、ただ皇帝の回復を待つしか無かった。峠を越えた乾隆帝が持ち直して意識を取り戻すと、傍らには看病を続ける皇后が付き添っていた。やがて皇后が懐妊したという知らせが妃嬪たちのもとに届く。嫡子誕生の予感に、各妃嬪の脳裏にそれぞれの思惑が交錯する。

大雨の中、養心（ようしん）殿へと遣わされたエイエンエンは、太監である進忠（しんちゅう）よりある賭けを持ちかけられる。その賭けとは、妃（きさき）になれるよう協力するが、なれなければ進忠の女になるというものだったが、エイエンエンは逡巡することなくその賭けに乗る。ある日、御花園（ぎょかえん）で嘉妃は如懿への当てつけにエイエンエンを虐げていたところ、通りかかった乾隆帝に見咎められる。乾隆帝は嘉妃への戒めにエイエンエンを御前女官に取り立てるが、たちまち魅了されてしまうのだった。

如懿と愉妃（ゆひ）は慧賢皇貴妃（けいけんこうきひ）の侍女だった茉心（ばつしん）に呼び出される。茉心は天然痘に感染し、瀕死の状態だったが、第七皇子に天然痘をうつすことで、皇貴妃の敵である皇后に復讐することをたくらんでいた。だが如懿と愉妃は協力できないと一蹴する。一方、エイエンエンは舒嬪（じょひん）に処方されている子宝の薬を侍女にこっそり調べさせ、同じ薬を侍医院に要望する。これに気づいた侍医の斉侍医は乾隆帝に相談するが、乾隆帝は静観を決め込むのだった。

ポン橙（ポンチョン）は真真（ジェンジェン）に自分の気持ちを伝えるためイタリアに向かう。しかし、白（バイ）さんから真真がすでに帰国したことに加え、井然（ジン・ラン）との関係に進展があったことを聞かされてショックを受ける。その頃、上海に戻った真真は無断欠勤したポン橙の代わりに契約手続きを任されていた。しかし客たちは物件の名義について口論を始め…。一方、暁寧（シアオニン）は祖児（ズーアル）との関係をめぐり喜善（シーシャン）との仲が不穏になっていた。

暁寧（シアオニン）とケンカして落ち込む喜善（シーシャン）に、真真（ジェンジェン）はイタリア土産を渡して励ます。その日の夜、残業していた真真は美麗（メイリー）が仲介料について電話で言い争う声を聞いてしまう。それに気づいた美麗は、黙っているよう真真にくぎを刺す。深夜、イタリアから戻ったポン橙（ポンチョン）は、残業を終えて店から出てきた真真を抱きしめる。そんな２人の姿を背後で撮影している人物がいるとも知らずに…。

祖児（ズーアル）はポン橙（ポンチョン）の気を引くため、知人である林（リン）さんを客として花園（ホワユエン）店に紹介する。彼は自分が経営するバーを拡大するため自宅を売って資金を作りたいと話す。曽（ゾン）店長はその物件に興味を持ち、ポン橙や真真（ジェンジェン）と一緒に内見に行く。ポン橙は林さんの部屋に女性とのツーショット写真や賭博の本があることに気づき不信感を持つが、物件を気に入った曽店長は早々に購入を決めてしまい…。

ある日、真真（ジェンジェン）は美麗（メイリー）が会社を通さずに契約を進めようとしている現場を見てしまう。個人契約は禁止されていると真真に諭され、美麗は悪態をつきながらも不正な契約を諦める。一方、ポン橙（ポンチョン）は林（リン）さんが曽（ゾン）店長と接近するのには裏があるのではないかと疑う。しかし家庭の問題で弱っている曽店長にとって、親切にしてくれる林さんの存在は徐々に大きなものになっていき…。

運転中の林（リン）さんに代わって曽（ゾン）店長が電話を取ると、彼が経営するバーの店員からだった。借金の取り立てが来て店が大変なことになったという。２人がバーに駆けつけると、店内はひどく荒らされ店員はケガを負っていた。曽店長は林さんを助けようとお金を口座に振り込むが、その後、彼と連絡が取れなくなってしまう。翌朝、林さんの債権者で恋人だと名乗る女性が訪ねてきて…。

イタリアの井然（ジン・ラン）から新居選びを任された真真（ジェンジェン）は、美麗（メイリー）から紹介された物件を気に入って購入することに。しかしネットで調べると、その物件は幽霊屋敷だという噂があると分かる。購入をキャンセルしようとする真真だったが、その夜、家主の呉（ウー）さんから誤解を解きたいと食事に招かれる。呉さん夫妻から幽霊屋敷の悲しい真相を聞かされた真真は、彼らに同情してしまい…。

真真（ジェンジェン）は井然（ジン・ラン）に、新居の候補である呉（ウー）さん夫妻の家には幽霊屋敷だという噂があることを相談する。気にせずその家を買うように言われ、真真は物件担当の美麗（メイリー）に購入の意思を伝える。ポン橙（ポンチョン）は、白（バイ）さんに幽霊屋敷の噂を伝えないまま手続きを進めることに反対するが、真真は手付金の支払いを済ませてしまう。２週間後、井然と白さんが新居を見るために帰国するが…。

呉（ウー）さん夫妻の家の秘密を知った白（バイ）さんは、購入に大反対する。すると呉さんは、キャンセルした場合も手付金は返さないと冷たい態度を取る。隠し事をされたうえに大金を失ったことで、白さんは真真（ジェンジェン）を激しく非難する。ポン橙（ポンチョン）は落ち込む真真を励ましつつ、今回の件はすべて呉さん夫妻が仕組んだ罠ではないかと疑うのだった。しかしその証拠をつかむのは難しく…。

李（リー）博士の自殺を止める際にケガをしたポン橙（ポンチョン）は、穆（ムー）専務に連れられ、折り合いの悪い父の家で治療を受ける。父は、亡くなった母と同じようにポン橙にホットミルクを作ってくれる。そんな父の優しさを、ポン橙は憎まれ口を叩きながらも受け止めるのだった。一方、真真（ジェンジェン）は井然（ジン・ラン）から不動産仲介の仕事を辞めてほしいと迫られる。今の仕事が好きで辞める気はないことを伝える真真だったが…。

真真（ジェンジェン）の様子を心配した両親が上海にやってくる。井然（ジン・ラン）と白（バイ）さんは真真の両親を歓迎して会食の席を設けるが、結婚のことを急いで決めようとする白さんの様子に、真真の両親は戸惑ってしまう。さらに、真真に仕事を辞めて専業主婦になってほしい白さんと、結婚しても経済的に自立してほしい真真の両親とは、話せば話すほど意見の違いから気まずい雰囲気になってしまい…。

真真（ジェンジェン）の両親は井然（ジン・ラン）と白（バイ）さんと一緒に新居を見に行く。しかし、そこでも両家の考え方は対立して溝が深まるばかり。両親は真真に井然との結婚には慎重になるべきだとアドバイスをする。一方、ポン橙（ポンチョン）はマメな性格を発揮して真真の両親の世話を焼き、すっかり２人から気に入られていた。真真の両親が上海から帰ることになり、井然は白さん抜きでの食事会をセッティングするが…。

ポン橙（ポンチョン）と真真（ジェンジェン）の仲介で家を買ったばかりの田（ティエン）さんが、慌てた様子で店を訪ねてくる。母親が大ケガで入院したが経済的な余裕がないため、新居を売って治療費に充てたいのだという。急いで売却に向けて動くポン橙たち。だが田さんの妻とその両親は家を売ることに納得していなかった。一方、井然（ジン・ラン）と共に新居に移った白（バイ）さんは、真真を呼んで引っ越し祝いの食事会をしようと張り切るが…。

仕事で白（バイ）さんとの食事会に遅れてしまった真真（ジェンジェン）は、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、翌日の午後に病院の付き添いをすると約束する。しかし翌日、田（ティエン）さん夫妻が家の売却をめぐって離婚騒ぎになっていると分かる。真真は妊娠している田さんの妻が心配になり、ポン橙（ポンチョン）と共に彼女を捜しに出かける。病院に行く時間になっても真真が現れないため、白さんは彼女に電話をするが…。

井然（ジン・ラン）の家に泊まった真真（ジェンジェン）は、白（バイ）さんが用意した豪華すぎる朝食を食べながら専業主婦の心得やマナーについて説教される。さらに、井然（ジン・ラン）の理想の結婚相手について書かれたインタビュー記事を見せられ、沈んだ気分で会社に向かう。一方、暁寧（シアオニン）と一緒に外回りをしていた喜善（シーシャン）は、高級車に自転車をぶつけてしまう。弁償するよう迫られ困っていると、思わぬ人が助けに現れ…。

若者向け賃貸住宅の企画・愛の街プロジェクトを実現するため、ポン橙（ポンチョン）と真真（ジェンジェン）は取締役会でのプレゼンに向けた準備を進める。そんな折、真真は井然（ジン・ラン）に本当の自分を理解してもらおうと行きつけのワンタンの屋台に誘う。しかし井然は食事に箸をつけようとしない。お互いの結婚観について話し合う２人だったが…。その頃、暁寧（シアオニン）は祖児（ズーアル）に不動産投資ビジネスの話を持ち掛けていた。

ポン橙（ポンチョン）が企画した愛の街プロジェクトが取締役会で承認され、ポン橙はその場で広報大使に真真（ジェンジェン）を指名する。しかし井然（ジン・ラン）は、真真が自分との結婚のため近日中に退職すると言って反対する。退職のことを全く聞いていなかったポン橙は、本人の意思なのか確認するため真真に電話をかける。ちょうどその頃、真真は暁寧（シアオニン）とのトラブルで店を飛び出した喜善（シーシャン）を必死に追いかけていた。

師を裏切り、魂滅生（こん・めつせい）に付いた韓楓（かん・ほう）は、薬塵（やく・じん）を手に掛けたいきさつを語った。己の愚かさをショウ炎（しょう・えん）に皮肉られ、挑みかかる韓楓。しかしショウ炎は、その攻撃を異火で防ぐと、崖から身を投げて逃げ延びるのだった。傷を負い、息も絶え絶えのショウ炎の前に現れた人物――それは、神獣・紫晶翼獅王を従える少女だった。ショウ炎はすがるような思いで、彼女に丹薬をのませてくれと頼むが…。

小医仙（しょういせん）は、その特異な体質ゆえ、毒を摂取しないでいると衰弱死してしまう。何とか治してやりたいショウ炎（しょう・えん）は、指輪の中に入って治療法を探し続けていた。しかし、その間にも小医仙の体は刻一刻と限界に近づいていく。救う手だてが見つからない今、彼女の命を繋ぐには、学院にいるより毒を得られる魔獣山脈に帰すほうがいいのではないかと仲間たちは助言するも、ショウ炎は聞き入れようとせず…。

煉丹師大会に参加する迦南学院生一行は、出雲帝国の都・銀城を訪れた。彼らが客桟に到着すると、海波東（かい・はとう）の使いが。婿であるショウ炎（しょう・えん）に贈る品を預かってきたのだという。一同は豪勢な品の数々を前に色めき立つが、当のショウ炎は１人、海家に向かっていた。海波東の娘・小医仙（しょういせん）との結婚について弁明するためである。ショウ炎の来訪に上機嫌の波東だったが、事実を知った途端に顔色が変わり…。

青蓮地心火を探すために蛇人国にやってきたショウ炎（しょう・えん）と小医仙（しょういせん）。２人は、暗器と仕掛けに長けた莫（ばく）家の者たちが、蛇人を討伐している場面に出くわす。物陰からのぞいていたところを見つかって逃げ出したものの、途中で罠にかかり、莫家の当主・莫承（ばく・しょう）の前に引っ立てられてしまうのだった。莫承は、獣火の所持者と毒の体質を持つ者を同時に手に入れたことを喜ぶが…。

烙毒に侵された納蘭桀（のうらん・けつ）の命は風前の灯だった。次男と三男は、息子である自分たちが外に締め出され、姪の嫣然（えんぜん）だけが病床に呼ばれている現状に不満を抱き、遺産を独り占めにする気だと、長男である嫣然の父親を責めたてる。その後、中に呼ばれた3人は、納蘭家 第19代族長の座は嫣然に譲ると決めたことを納蘭桀から告げられた。魂殿と戦った経験もない嫣然を族長として仰ぐことに納得がいかない叔父２人は…。

母のことについて質問することすら許さない薬塵（やく・じん）の態度に、ショウ炎（しょう・えん）は困惑する。しかし、肉体を失ったことや、指輪の中で生を得る代わりに最愛の弟子を犠牲にしたことに苦しみ続ける薬塵は、すべてを語ることでショウ炎にまでつらさを味わわせたくなかった。薬塵の心を知ったショウ炎は気を取り直し、再び教えを請うことに。ショウ炎は、翌日に控えた煉丹師大会の第二試合に臨むにあたり、鼎を貸してほしいと懇願するが…。

煉丹師大会の最終戦で対峙したショウ炎（しょう・えん）と範凌（はん・りょう）。互いに作った毒薬をのませたまではよかったが、有効な解毒法を見つけられず、２人とも瀕死状態に陥ってしまう。このままではまずい――ショウ炎が考えついた策は2人同時の“降参”だった。範凌もこれを承諾したものの相手を信用できず、にらみ合いが続いて、時間は過ぎていくばかり。共倒れになっては元も子もないと、ショウ炎と範凌はそろって白旗を上げ…。

魂殿の使者の血が付いたことで、玄重尺の封印が解けた。ショウ炎（しょう・えん）に頼まれ、浮かび上がった紋様を解読した薬塵（やく・じん）は驚愕する。玄重尺は魂殿の主・魂滅生（こん・めつせい）が使っていた剣だったのだ。すぐさま玄重尺を手放すよう命じる薬塵。この剣を使い続けることで邪悪な気に囚われ、平気で人を殺すようになってしまうことを危惧したのだ。しかしショウ炎は、“人を殺すのは人で剣に罪はない”と言い張り…。

神山図の中に入り、薬草探しをするショウ炎（しょう・えん）たちは、植物なのに手足が生えた黄地龍を見つけて追いかけるうちに、禁じられていた山の裏手に入ってしまう。やっとのことで黄地龍を捕獲した瞬間、彼らの目に飛び込んできたのは、輝く大樹と高位の魔晶や丹薬の数々。宝の山に興奮しながら手に取る仲間たち同様、ショウ炎も8級以上の魔晶を袋に詰め薬塵（やく・じん）のもとへ。これで大師匠の力を取り戻せると喜ぶショウ炎だったが…。

重病だった先帝が崩御した。皇宮内で弔いの儀が行われる最中、ただならぬ風が吹き、棺の蓋が突然開いた。夜嵐（やらん）皇帝1人を除き、その場にいた者は皆、意識を失い倒れてしまっている。信じられない光景に驚く夜嵐の前で、棺の中から先帝の体が宙に浮かび上がった。先帝に憑依する血宗・範ロウ（はん・ろう）の仕業である。屍は、夜嵐に言う。魂殿に協力し、宿敵の五大家族を滅亡させれば、天下はお前のものになる、と…。

ある晩のこと、ショウ炎（しょう・えん）のあとをつける３つの人影があった。やがて、ショウ炎の前に姿を見せたのは、先日出会った商人たちだった。もらった魔晶で命が助かったと礼を述べるショウ炎。すると彼らは、「あれは女王の毒からあなたを守るために贈った物です」と告げた。商人たちは、蛇人国の者だったのだ。その後、ショウ炎の持っていた筒の中から現れた美杜莎（メデューサ）女王は、彼の首を締め上げると、奪った青蓮地心火を返すよう迫り…。