焚天古蔵を訪れた林動は、そこで洪荒護符の主に遭遇。視力を取り戻し、三宗の腕試しの日に奪われた洪荒護符を奪い返す任務を託される。その頃、元門を探りにいった小貂が消息を絶っていた。綾清竹は元門に乗り込むも霊真の妨害を受けることに。綾清竹をかばおうとした元蒼は霊真に刺され、抵抗した元蒼は霊真を殺してしまう。

元力湖で力を得た林琅天は、穆仟仟も制御しきれないほどの魔物と化していた。そして、穆仟仟の隕霊を体内に吸収した彼は元門の長老となり、元門の惨劇は林動がもたらしたと弟子たちに吹き込む。一方、林動と応歓歓は道宗に戻って応ゲン子に危機を知らせる。そこに林琅天が現れ林動を引き渡すよう迫るが、応ゲン子はこれを拒み…。

応歓歓と再会して愛を誓い合った林動は、再び青陽村を訪れ、改めて岩大師に魔物を倒す決意を語る。すると、道宗が元門の襲撃を受けたという知らせが届き、林動と応歓歓は急いで道宗に駆けつける。そこで目にしたのは、虫の息の応ゲン子と裏切り者の悟道だった。さらに、林琅天に元丹を奪われた応ゲン子は命を落としてしまう。

魔皇に取り入った林琅天は新しい天王となる。一方、小貂と小炎を連れて伝説の妖域へ向かった林動だったが、不測の事態で2人と離ればなれになってしまう。その頃、造化境に達した綾清竹は沈清から、妖域に再び現れた火焔護符を取り戻すよう命じられる。それは魔道に落ちたという父・青雉の真の姿を知る機会でもあった。

暗黒殿にたどり着き、青檀と再会した林動。青檀は、暗黒殿の殿主となる継承の儀を翌日に控えていた。林動は青檀の身が心配になるが、予定通り継承の儀が行われる。だが、譲位を妨害しようとする長老・辰朗の企みにより暗黒鎌が暴走。青檀は暗黒殿を乗っ取ろうとしていると濡れ衣を着せられた上、辰朗の息子との結婚を迫られる。

林動の助けで青檀は無事に暗黒殿の殿主となる。林動は波玄が符祖の8人の弟子・太古八主の1人で、唯一の生き残りだということを知る。その頃、妖域に戻った小貂は九尾狐族との結婚のため天妖貂族に捕らえられていた。実は小貂は貂王の息子だったのだ。そして、暗黒殿をあとにした林動も小貂を捜しに妖域にやってくるが…。

林動が気を失った隙に彼の呑噬護符を奪った九尾狐族の姫姉妹・慕心晴と慕霊珊は、生死護符の主だった。姫姉妹は魔物の気配を天妖貂族の方向からかぎ取るも、再び白狼族に囲まれてしまう。だが、白狼族を率いていたのは小炎で、彼は林動との再会を喜ぶ。その頃、小貂は慕心晴との婚礼を強制する昊九幽から逃げ出し…。

昊九幽のあとをつけた慕霊珊と林動は、天洞の中に捕らえられた本物の貂王を見つける。そして、林動が幻魔花に囚われながらも、花から力を得て貂王を救い出すと、貂王は天妖貂族と九尾狐族が魔皇の封印を解く鍵をそれぞれ半分ずつ持っていることを打ち明ける。だがその頃、九尾狐族の鍵は偽物の貂王が奪って逃走していた。

天妖貂族の鍵は魔皇の肉体が封印されている天洞の奥にある祭壇に隠されていた。1人で天洞に入り鍵を取って来た小貂。だが、外では林琅天がその鍵を奪おうと待ち受けていた。林動は危険を顧みず、助太刀して幻魔花の毒を操る林琅天に立ち向かう。林動を援護していた貂王は、天妖貂族を小貂に託して命を落としてしまう。

綾清竹は火焔城の城主が火焔護符を盗んだことを突き止め、焔神殿で行われる祭祀の儀に潜入。火焔護符を取り戻そうとするが、失敗して逃走する。その後、六王に捕らえられた綾清竹は、傷を癒やすため潜伏中の林琅天と再会。林動の話を持ち出され憤慨した林琅天は彼女を殺そうとするが、危ういところで林動が助けに現れる。

密かに焔神殿へと潜り込んだ林動と綾清竹は、城主の精神世界へと迷い込む。そこで2人が見たのは、綾清竹の母・綾素素と父・青雉の仲むつまじい様子だった。そして、ついに父親と対面を果たした綾清竹。彼女が娘だと知った青雉は、魔物退治のために体内に五王を封じ込めたが、体はすでに限界を迎えつつあると告げる。

綾清竹が林動への報われない想いに涙していた頃、父娘再会の知らせが届いた太清宮では、沈清と綾素素が長年のわだかまりを解いていた。一方、小炎と慕心晴は、林琅天と慕霊珊を捕らえた六王に遭遇。そこで小炎と慕心晴は六王の放った火に包まれ絶体絶命となる。さらに、林琅天に追われた慕霊珊を助けに来た林動も窮地に陥る。

林琅天に敗北し自信をなくした林動。彼が精神世界で岩大師のもとを訪れるとそこへ青雉も姿を現し、旧友たちは久しぶりに再会を果たす。その後、気を取り直した林動は自らおとりとなって青雉たちが作る陣に林琅天をおびき寄せることに。だが、空間護符を操る林琅天の策略にはまり、綾清竹とともに雲荒沢に閉じ込められる。

死を覚悟した綾清竹は胸に秘めていた想いを林動に伝え、その身を犠牲にして林動を助けようとする。その時、青雉が林琅天に決死の攻撃を仕掛け、2人は何とか生還を果たす。そして、現れた青檀が暗黒護符で時間を止め林琅天を討とうとするが、かつての彼への想いに駆られ手を下しあぐねている隙に、林琅天は逃げ出してしまう。

林琅天が元門を率いて道宗を襲撃。林動を誘き出しておいて、自分は太清宮へ向かう。その頃、綾清竹は青雉とともに太清宮に帰還。青雉はついに綾素素と感動の再会を果たし、沈清と和解すると娘に火焔護符を託す。そして、沈清の決断で太清宮は道宗の救助に向かうことにするが、そこに林琅天が現れて激しい戦いが始まる。

太清宮に駆けつけた林動、応歓歓、青檀らは林琅天の策略にはまり、要路を断たれて閉じ込められてしまう。そんな中、綾清竹は沈清の遺言を実行しようと心を固める。それは林動が符祖となるのを助けるため、太上感応訣を習得することだった。それを知った応歓歓は林動を綾清竹に託し、自らは魔物を阻むため1人で下山する。

元力湖へ行った林動は、自分が林琅天に利用され魔皇復活の手助けをしていたことを知る。そして、魔皇の攻撃で意識が薄れていく中、精神世界で符祖と出会う。すると、符祖はかつての過ちを告白する。魔物を人間界に引き入れたのは彼自身で、魔物退治はその贖罪だったのだ。そんな彼に林動は魔皇に勝つための教えを請う。

林動は天洞を目指すが、魔皇はすでに封印を解いて復活を果たしていた。そして、綾素素の血染めの衣を手にして魔皇に従う青雉の姿を見た綾清竹は、父に裏切られたと思い込む。一方、肉体が衰弱している魔皇は新たな体を望む。すると、林琅天が自分の体を提供すると申し出るが、青雉は林動の体を乗っ取ることを提案する。

林動は、呑噬護符で作った結界の中に仲間たちを残し魔皇を討ちに行くも、林琅天に捕らえられてしまう。そこへ林動を捜しに来た仲間たちが現れる。だがそれは、林琅天が巧妙に仕組んだ罠だった。林動は仲間を助けようとするが青雉に止められる。さらに、林琅天に操られた小炎は、愛する慕心晴を自ら手に掛けてしまう。

青雉に捕らわれたふりをして焔神殿に来た林動。だが、魔皇を討つという2人の計画は林琅天に見破られていた。林琅天は魔皇を倒せるのは自分しかいないと林動に訴える。青雉はその言葉を信じるなと言うが、林動は林琅天に最後の希望を託すしかなかった。その頃、綾清竹や青檀たちも林動を救出するため焔神殿へ向かう。

波玄の捨て身の攻撃で魔皇は粉々になり、再生しようとする魔皇に林琅天がとどめを刺す。そして、次元の胎を手にした彼は、新たな世界を作り出し、すべて最初からやり直すと宣言して去っていく。その後、応歓歓が氷主として覚醒、護符の継承者として林動と仲間たちも道宗を訪ねる。しかし、氷主は林動に冷たい態度で…。

慕霊珊の犠牲により生死護符の主として生き返った慕心晴とともに、林動たちはすべての始まりの地である青陽村を訪れる。だが、そこは見る影もなく荒れ果てていた。そして、青檀が林琅天から空間護符を奪って来たことで8つすべての護符がそろうが、林琅天は次元の胎を使ってもう1つの青陽村を創り出そうとしていた。

林琅天の圧倒的な力を前に林動は気を失い、彼の精神はある世界の中に入り込んでしまう。そこには応歓歓との結婚を控えた林動がいた。3年の幸せな結婚生活のあと、自分の世界に戻るよう応歓歓に告げられた林動は再度目覚める。そこで魔物を滅ぼすために課せられた最後の試練を悟った林動。彼は林琅天との決戦に臨む。

牛家村に住む郭嘯天（かく・しょうてん）と楊鉄心（よう・てっしん）は、武芸の達人らしい通りすがりの道士を酒席へと招いた。

丘処機（きゅう・しょき）が酔仙楼へ来てみると、段天徳（だん・てんとく）の姿はなく、待っていたのは焦木（しょうぼく）大師ただ１人であった。

郭靖（かく・せい）とトゥルイは、ウサギをめぐってトサカと言い合いになっていた。オンカーンの孫にあたるトサカは、その家柄を笠に着て、普段からやりたい放題。

名も知らぬ道士に言われるがまま、深夜、崖の上までやってきた郭靖（かく・せい）は、呼吸法など指導してもらえることに。

金国と結んでテムジンを急襲するも、手痛い反撃に遭ったセングン。彼らを予想外の苦戦へと追い込んだのは、事前に計画を知ってテムジンの行動を諌め…。

助けてやった物乞いの少年・黄蓉（こう・よう）にお説教を始めた郭靖（かく・せい）。その生真面目さに嫌気がさした黄蓉は、郭靖を置いて食堂を飛び出していった。

完顔康（ワンヤン・こう）の父である趙（ちょう）王・完顔洪烈（ワンヤン・こうれつ）が大業を成すために腕の立つ武芸者を集めているので、王府に立ち寄ってほしいという。