乾国・九霄城の督査衛・巡衛、蘇玖児（そきゅうじ）は奇病で意識を失いやすく、事件捜査において抜群の推理力があるのに雑用係に甘んじている。そんなある日、郊外の別荘で役人4名が頬に3本傷のある黒衣の男に殺される事件が発生。犯人は人型にも獣型にも姿を変えられる祺族と思われ、容疑者・かんそうの尋問が督査衛で行われることになり…。

若くして帝位を継承した北宋皇帝・趙禎（ちょうてい）は、生き別れとなった実母を思い心を乱す。乳母の許（きょ）氏を問いただし、実母・李蘭恵（りらんけい）の現況を聞いた趙禎は、夜中に宮中を抜け出し実母の暮らす場所へと馬を走らせる。李蘭恵は喜びに胸を震わせるが、亡き先帝を祭る雅楽の音色を耳にして、趙禎が息子ではなく皇帝であると思い知る。

北宋第２代皇帝、太宗（たいそう）趙光義（ちょうこうぎ）は、遼との戦（いくさ）で、重い矢傷を負う。自らの命を危ぶんだ皇帝は「子をなした者を皇太子にする」と宣言するが、これは臨月の妻を持つ第３皇子 襄（じょう）王 元侃（げんかん）を指名したに等しく、元侃の２人の兄と、皇帝の実弟である秦（しん）王 趙廷美（ちょうていび）の不満を招く。ある時、地震で皇宮が倒壊し、秦王と共に死を覚悟した皇帝は、実兄でもある先帝の死の真相を告白する。やがて出征先で戦死したはずの元侃が若い娘 劉娥（りゅうが）を連れて帰還するのだった。

両親を亡くし花売りで生計を立てている蘇小晩（そしょうばん）は、足の病を患う弟の蘇小安（そしょうあん）のため、天下一医院を訪れる。診察の予約札を手に入れようと仮病を使い、顧家の若様である顧言夕（こげんせき）にそのことを見破られるが、何とか弟を診てもらう。その後、小晩は弟の治療費を稼ぐために顧家の侍女として働くことにするが、言夕は小晩を追い出そうとする。

若き官吏・許昌平（きょしょうへい）は、かつて権力闘争の末に亡くなった愍（びん）皇太子の息子。そのことは当代の皇帝・蕭睿鑑（しょうえいかん）も知らなかった。許昌平は当初、従弟にあたる皇太子・蕭定権（しょうていけん）を敵視していたが、その人柄を知り次第に親近感を抱いていく。そんな中、許昌平の正体に疑念を持った皇太子は、事実を話すまで飲食を禁じると許昌平に言い渡す。

20歳を過ぎても冠礼の儀が執り行われない皇太子・蕭定権（しょうていけん）。それは開国以来、前代未聞の出来事だった。父であり皇帝の蕭睿鑑（しょうえいかん）は、吏部尚書・盧世瑜（ろせいゆ）からの諫言にも耳を貸さない。皇帝は更に側室の子である斉王・蕭定棠（しょうていとう）を都にとどめ、あらぬ臆測が飛び交う事態となっていた。そんな中、皇太子が皇帝の元を訪れる。

楓華谷の若き谷主・白岳（はくがく）は剣術と医術を誇るが、長年、薬を試してきたせいで体が弱り人参で命を保っている。そんな彼の命を助けたのが千年の修行を経て人の形になった人参の仙人・葉兮（ようけい）。その後、武林で名を馳せた彼女は唐門の唐楊（とうよう）に騙されてお尋ね者となり命を狙われる。だが、何度殺されても葉兮はこの世に戻ってきて…。

新人声優シア・シャオニンは、録音スタジオ内での自分の成功した姿を妄想していた。現実は、台本が変更されたことで一言もセリフがなくなり、スタジオから追い出されてしまう。こんな時でも、覆面声優モー・ブーユーのファンイベントで２時間後に彼に会えることを心の支えにして、めげずにいた。会場に向かう途中、シャオニンの靴のひもがほどけ、結ぶためにカバンを車の上に置くと、車が走り去ってしまう。

紀元前232年、秦（しん）国の人質となっていた燕（えん）国太子・姫丹（き・たん）は、祖国へと逃げ帰った。天下統一を目論み他国への圧力を強める秦から、燕を守りたいと語る姫丹。しかし、父である燕王・姫喜（き・き）は、丹を足蹴にしたばかりか、「おとなしく秦に戻れ」と言い放つのだった。やがて姫丹は、かつて秦の将軍で今はお尋ね者となっている樊於期（はん・おき）を匿ってやることに。それを知った太傅・鞠武（きく・ぶ）は、秦が燕を攻撃する口実を与えるようなものだと諫めるが…。

安星病院の新院長ルー・ジャオシーは、翌日に就任会議を控えソロキャンプを楽しんでいたが、急な大雨に見舞われ、救出した迷いヤギと共に車ごと土砂崩れに巻き込まれてしまう。偶然にもヤギを探しに来た桃源村診療所で働く医師のイエ・シーランに助けられるが、最近村に出没する偽薬酒売りと疑われたうえ、道路復旧まで村で足止めとなり……。

蘇城（そじょう）最大の商家・陸（りく）家の安然（あんぜん）は、18歳の誕生日を迎えた。それを機に、彼女は父・軽舟（けいしゅう）から“双魚令”を受け継ぎ、陸家の新たな当主となった。そんななか陸安然は、陸家の商売相手・蔡（さい）の護衛を務める穆懐恕（ぼく・かいじょ）と出会う。彼は安然に一目ぼれをしたと告げ、別れ際に婚約の証しとして玉佩を手渡すのだった。それから２ヶ月後、陸家に突然、朝廷からの使いが…。

大啓国で太医・顧存続（こそんしょく）が高貴妃（こうきひ）に安産の薬と偽り毒を与えた罪に問われ、顧（こ）家は悲惨な運命を辿る。その後、高貴妃が産んだ唯一の嫡子・栄（えい）王は病弱で、やがて世継ぎは宗室から選ばれることになる。そんな頃、蘇州では周（しゅう）家三の方の子息・周悦（しゅうえつ）が身寄りのない沈魚（しんぎょ）と婚礼を挙げる。その様子を密かに窺っていたのは景（けい）王・斉璋（せいしょう）で…。

墨子の兼愛・非攻を信奉する江君は業界屈指のMH証券の投資銀行部門に就職すべく４次面接に臨むが、MHの不敗神話を誇る男・袁帥によって「狼の戦場から羊は出ていけ」と不合格を言い渡される。袁帥は江君の幼なじみであり、重度の涙アレルギーを持つ江君に過酷な投資銀行部門は務まらないと考えたのだった。納得がいかない江君は袁帥に宣戦布告、投資銀行部門の責任者でありMH副総裁の林泰墨が出席するパーティーへの潜入をもくろむが…。

時は唐代初期。都の長安には北西の草原の阿詩勒（アシラ）部より特勤の阿詩勒隼（アシラ・シュン）が配下を連れ、偵察に潜入していた。そんな折、阿詩勒隼は長安の街中で仮面をかぶった１人の郎君と遭遇する。その正体は皇太子の娘・李長歌（りちょうか）だった。李長歌は皇子たちもしのぐ聡明さと武術の腕を備えており、頻繁に男装して出歩いていた。母親の瑾（きん）夫人から数日は外出しないよう命じられた長歌だったが、阿詩勒部の使者との蹴鞠試合があると聞き、従妹で李世民（りせいみん）の娘の楽嫣（らくえん）と共に会場へと向かう。

大虞（だいぐ）国恒京（こうけい）令の次女・傅容（ふ・よう）は明るく活発な性格だが、木から落ち意識を失ったのを機に不吉な夢を見るようになり、胸騒ぎが現実になるのを恐れ始めた。そんな折、巷で大人気の文人・掬水農夫（きくすいのうふ）の文芸評論会が開催されることを知った傅容は、そこで何かが起こりそうな不安に襲われる。何とか招待状を手に入れ評論会に足を運ぶと、不安が的中し会場の梁が落下して大混乱に。とっさに傅容が救った相手は、戦線から帰還したばかりの粛（しゅく）王・徐晋（じょ・しん）だった。

西沙の発掘隊について呉三省を問いただす呉邪に、行方不明の張起霊からビデオテープが送られてくる。それを見た呉三省は、この件を調べるなと忠告する。阿寧にもビデオが届き、そこには驚きの映像が映っていた。ビデオの謎を解明するため、呉邪は青海へ向かう。廃虚となった療養院で見つけた筆記には、ビデオの送り主からのメッセージが残されていた。同じ頃、解雨臣は呉三省に会い、九門の過去に何があったのかと尋ねるが…

四大神器の3つを体に入れて仙衣を修復した唐周（とうしゅう）は、柳維揚（とうしゅう）のとうしきへの愛を目の当たりにして自分も顔淡（がんたん）に愛を告白する決心をする。だが、辛い愛の記憶を取り戻した顔淡は唐周が掌門にはならずに彼女を大切にしたいと言っても信頼できずに拒絶する。一方、余墨（よぼく）は顔淡が記憶を取り戻したこと、唐周が応淵（おうえん）だったことを知ると…。

不動産会社で働く李暁楠（リー・シアオナン）は、顧客から個人的にマンションの一室を購入する契約を交わす。相手が売り急いでいたため破格の値段ではあったが、安い買い物ではない。同じ日、商談に失敗した夫の蘇睿（スー・ルイ）はそれを聞き、暁楠を頭ごなしに叱責するのだった。口論する２人――彼らの住むアパートの外には、蘇睿を捜す男たちの影が。事件発生まで、あと３日…。

シア・イエンとジャオ・シャオレイ、シャン・ナン、ハン・シュアンは性格も仕事もバラバラだが仲よしの４人組だ。現在イエンは遠距離恋愛中で、シャオレイはみんなの助けを借りながら結婚式の準備をしている。だがある日、シャオレイの婚約者の浮気が発覚。クズ男の最低な行動に怒った４人は、仕返しを決意する。

癒しの力があるという上古遺族の四葉の蓮に咲いた2輪の花が仙界で人の姿となり東極青離帝君・応淵（おうえん）によって姉はしせき、妹は顔淡（がんたん）と名付けられる。それから500年。霊力の弱いしせきは懸命に仙法の修練を続けて妙法閣・副主事となり、霊力が強い顔淡は出世に興味を持たずに北溟（ほくめい）仙君の下で魚の餌係として気ままに暮らしていたが…。

肖瀟（シアオ・シアオ）は、“蕭（シアオ）ベイビー”の名で知られる有名ブロガー。恋愛に悩む女性にアドバイスをする彼女のSNSは、若い子の間で大人気だ。だがある時、恋愛心理分析番組に出演した際、心理カウンセラーの林深（リン・シェン）に自分の分析結果を真っ向から否定されて赤っ恥をかかされてしまう。しかも、その様子はネットニュースとして拡散されるという最悪な結果に。

村の男たちが早死にするという呪いを解くには、腐れ縁の“美顔王子”魚長崖（ぎょ・ちょうがい）と祝言をあげるべし――。文通相手の宣（せん）様に嫁ぐのだと心に決めている黒胖（こくはん）は、そんなお告げに従うわけにはいかなかった。都に行き、父さんを頼れと助言する母。聞けば、都にいる父とは“サソリ”とあだ名される奸臣・劉歇（りゅう・けつ）なのだという。折しも、都では若き皇帝の妻となる皇后選びの真っ最中で…。

10年連続トップアイドルとして芸能界に君臨するジャン・ハオ。“結婚したい王子様”で5年連続1位を獲得するほどのスターだったが、人気急上昇中の若手アイドル・イーランの台頭に焦りを感じ、ライバル心を隠せないでいた。 超ナルシストで暴言癖があるハオにお灸を据えたいと考えた事務所スタッフは、沖縄での撮影に手違いと見せかけ、彼を単独で現地に行かせることに成功する。

弟が殺人容疑者として指名手配されたため、隊長を辞めたベテラン刑事の関宏峰は、新しい隊長の周巡に頼まれて顧問として殺人事件の捜査に関わる。通報があった現場へ到着した宏峰には、新卒の周舒桐が監視役として配置された。夜になると暗所恐怖症を患う兄の宏峰は自宅に戻り、双子の弟である宏宇が入れ替わり捜査に入るが…。

啓元（けいげん）大陸――人々が霊力を身につけていることが常識とされる地に生まれたことを路卿卿（ろ・けいけい）は嘆いていた。どうしたことか彼女には霊力がなく、そのせいで屋敷から出ることを禁じられていたのだ。そんなある日、近所の子供たちの霊力で白いウサギに姿を変えられた卿卿は、侍女の百合（はくこう）が止めるのも聞かずに屋敷の外へと逃げ出す。街を走り回るうちに馬車にぶつかってしまった卿卿。その馬車から降りてきたのは…。

オーシャングループの御曹司で、しばらく休養していた社長リー・ゾーリアンが復帰する。彼は、亡き父親に代わり会長の座に就いて会社を牛耳っている叔父フオ・ジエンの動向を探りつつ反撃の機会を窺っていた。そんな中、ある目的のためにオーシャンホテルに現れたスー・シエイーが、華麗な手口で社長秘書室に侵入する。その夜、バーでシエイーと出会ったゾーリアンは、彼女がかつて山で運命的に出会った女性にそっくりであることに驚く。

プログラマーのルー・リーは、念願のイーチョン社に入社するため一大決心をする。イーチョン社の社長はルー・リーの大学の先輩で、ずっと憧れていたジアン・イーチョン。女性を採用しないとの噂を聞き、男装して面接に挑むことにしたルー・リーはその前日、イーチョンのお見合い現場に遭遇。２人の女性と同時に会い、高慢な態度を見せるイーチョンだが、怒った女性たちが投げたコップの水を、思いがけずルー・リーがかぶってしまうことに。

北淵では鮫族の王子・長意（ちょうい）に捕らわれた御霊師・紀雲禾（きうんか）が湖心島の雲苑に軟禁され、一族を守るために命を懸けた狐王・卿玄（けいげん）の仙体は目覚めるまで封印される。また、仙師府では顔に深傷を負った仙姫・汝菱（じょりょう）が仙師・寧清（ねいせい）の荒治療による痛みに苦しむ一方、汝菱を救った万花谷の谷主・林昊青（りんこうせい）はその功績を利用して彼女に近づき…。

空桑（くうそう）に滅ぼされ、故郷の碧落（へきらく）海を追われた泉先（せんせん）の鮫人（こうじん）。それから7千年後、鮫人のそぼは難民とともに雲荒（うんこう）を目指していた。その道中、難民の少女の那笙（なしょう）がそぼを占うが、彼の脳裏に昔の悲しい記憶がよみがえる。100年前、人身売買されていた鮫人を助けるために、そぼは星瀚雲庭（せいかんうんてい）という店に忍び込み、空桑の郡主の白瓔（はくえい）と出会うが…。

美容系動画配信者の司妍（し・げん）は、歴史VRゲームのライブイベントの最中、其官儀（きかん・ぎ）という名の若武者と“出会う“。激しい戦いのなかで命を落とす其官儀。すると、「司妍、よく来たね」という声が響き――気がつくと、２人の古風ないでたちをした女性と一緒に、馬車に揺られていた。彼女はゲームの世界に入り込んでしまったのだ。