斬荒は無理やり斉霄の命格を奪う。彼の真の目的は、破軍と七殺命格を奪うことだったのだ。これを知った饕餮は、父の龍王のところへ駆けつけ、父子は九重天に捕らえられる。白夭夭を妖皇后として娶ろうとした斬荒は、許宣の目の前で白夭夭を連れ逃亡する。

ついに天帝が姿を現わす。その姿は斬荒と瓜二つ、二人は双子の兄弟で、天帝も妖族だったのだ。斬荒と戦った斉霄と小青は重傷を負い、斬荒を逃がした許宣には、天帝自らの手による処刑命令が下る。斬荒が白夭夭の身にも半分宿る貪狼命格を奪う日も近づき…。

許宣は妖帝を探し出すため天帝に接近。饕餮は父龍王の自害を知り取り乱す。斬荒は白夭夭に半分宿る貪狼命格を取り戻そうと、満月前夜に法陣を立てるが、許宣が夭夭を救い出す。驚くべきことに、夭夭の手には斬荒が持っていたはずの万象令が移っていた。

許宣から龍王の死を告げられた饕餮は、取り乱しながらも父の自分に対する想いに気づき、過去を悔い改め改心した様子で東海を守ることを誓う。九重天から大罪に問われ、処罰を逃れられそうにない許宣を前に、青帝は涙ぐむが愛弟子を見守ることしかできない。

饕餮は自らの命の引き換えに父である龍王を復活させる。三界に蘇った龍王は、白夭夭を妖帝と崇め、如何なる時も龍族は白夭夭に味方すると誓う。夭夭は斉霄の命格を取り戻そうと斬荒に立ち向かうが、斬荒にさらわれてしまう。許宣、斉霄と斬荒の戦いが始まる。

蓮火は消え、斬荒は自害。しかし許宣を斬荒の蓮火から救おうとした白夭夭が西湖の水を使ったせいで結界が破られ、蛟龍が世に姿を現わし、臨安城は水害の危機に陥る。許宣の姉、嬌容は難産し、夫の李公甫は行方不明に。許宣と夭夭は共に戦い、蛟龍を倒す。

白夭夭は天帝に、許宣への情を断ち一人で罪を償うと告げる。西湖の橋の上、許宣を待つと言い残し夭夭は去り行く。罪を償う前に、夭夭は斉霄を助けようと、瀟湘に根回しを頼み斉霄を九重天から連れ出す。自らの元神を斉霄に移し、彼を救おうとしたその時…。

小青が現れ、自らの命を犠牲に二人を救う。夭夭は命を取り留めるが視力を失い、許宣が用意した街中の花火を見る望みは叶わなかった。はやく了無草を飲み愛する者との情を断たなければ…。焦る夭夭は、自らの罪を雷峰塔の生贄になることで償おうと決意する。

許宣は驪山聖母を訪ね、白夭夭の霊珠を修復し、目を治すためなら如何なる代償も惜しまないと伝える。許宣は敢えて了無草を飲ませずに夭夭を雷峰塔へ送り、やがて夭夭はその意味を知る。許宣は自らの命を懸け、雷峰塔の魔気を除去し、夭夭の霊珠を修復する。

断橋で雨に打たれ、ひたすらに許宣を待ち続ける白夭夭。もうこれ以上は待てないと西湖へ身を投げる。すると水の中、夫の腕に抱きしめられ、気づけば再び断橋の上でしゃがみ込んでいた。今のは、夢…？再び涙あふれた夭夭に、やさしく傘を差し伸べたのは―？

雷峰塔の中、時に許宣との美しい思い出の夢に心癒されていた白夭夭は、自らを救おうとする許宣の気配に気づく。気づけば魔気は消え去り、世に平和が戻り、目も見えるようになったが、許宣は姿を消してしまった。断橋の約束を、あなたは忘れてしまった…

臨時の監察御史となり霊芝粉の行方を追っていた文彬たち。楽暄がその１つを盗品を扱う露天から入手してくる。官府に協力を求めるが、違法だからと関係のない露天商まで捕らえ、市場をめちゃくちゃにしてしまう。民へのひどい扱いに文彬たちが心を痛める中、怪しい人物を見たという澤信が似顔絵を作り、ついに犯人を見つけるが…。

川に落ちた文彬を助けた澤信は、文彬の正体に気づく。その頃、承駿たちは雷都尉を連れ苗祥とうを捕まえるも霊芝粉の行方はつかめずにいた。学堂では授業が始まり、文彬が女であることを意識しすぎた澤信の怪しい行動が目立つように。そんな中、文彬たちは霊芝粉を隠し持っている顧大超の屋敷に還暦祝いの宴に紛れ忍び込むが…。

顧大超の屋敷から証拠の霊芝粉を持ち出した文彬たち。王師に霊芝粉の件を報告し一件落着となる。しかし、一緒に持ち出した帳簿に承駿の父親の名前を見つけた文彬はそのことについて話せずにいた。一方、承駿は顧大超の屋敷で見た文彬の芸子姿が頭から離れず文彬を意識してしまう。文彬を避け、おかしな行動ばかりするが…。

三神廟に呼び出された文彬は、楽暄や澤信が助けに来るも学掌が雇った男たちに囲まれ帳簿を奪われてしまう。学堂に戻った文彬たちは楽暄を代表に選び、学掌が人を雇い堂生を傷つけた事実を訴え、討論会へと持ち込む。劣勢と思われた学掌だったが、楽暄が偽の貴族であり私生児という秘密を明かして反論し形勢は一気に変わってしまい…。

楽暄の退学をかけた討論会が始まり、承駿や文彬の話に大多数の堂生が心を動かされ多数決で楽暄の退学は帳消しとなる。そして、今回の学掌の一連の行動に見切りをつけた学掌会の面々が次々と学掌の元を離れる。居たたまれず、屋敷に戻った学掌は今度は両親から縁組みの話を聞かされ小漫を訪ねるが、冷たくあしらわれてしまう。

淑敏のなぞなぞにつきあううちに、淑敏の勉学への努力と変化に気づいた承駿は学堂の開放日に淑敏を招待する。承駿の行動が気に入らない文彬は、自分を訪ねてきた小漫と食事を始めるがそこに承駿たちが加わり、気分を害した文彬の態度でその場はしらけてしまう。一方、承駿は文彬と自分のためにも淑敏との縁組みを決めるが…。

楽暄に頼み、承駿と会うことにした文彬。しかし、待ち合わせの場所で承駿を待つ文彬は、文彬の正体に気づいた金貸しの顧大超に誘拐されてしまう。後を追いかけた承駿は、愛人になるよう迫る顧大超と文彬の会話を聞き、文彬が女であることを知り衝撃を受ける。そんな中、突然黒覆面の男が現れ顧大超と手下が次々と殺され…。

学堂で目覚めた学掌。楽暄から泥酔した自分を介抱し学掌会の面々を部屋によこしたのは文彬だと聞かされ、それまでの自分の行動を悔い改める。そんな中、学堂では地図探しの競技会が開かれることになり品格点と賞金目当てで参加した文彬は学掌と組むことになる。競技会の日、森の中で地図を見つけた承駿は何者かに襲われる。

承駿から縁組み解消を聞かされた淑敏は失望し、父の韓別駕は激怒する。その頃、顧大超の商売相手が連続で殺され巷を騒がせる。捜査の最中、徐統領が顧都尉を殺そうとするが澤信と小漫に助けられる。しかし、逃げた徐統領を追いかけた２人は待ち受けていた韓別駕の罠にはまり重傷を負ってしまう。２人は何とか学堂に逃げ込むが…。

罪を被って自首をした承駿を皆が心配する中、韓別駕の横行が許せない風院長は堂生を集め、一致団結して承駿の無罪と韓別駕の違法行為を朝廷に訴えることにする。一方、承駿が捕まり韓別駕は全ての罪を風刺史親子になすりつけようとする。しかし、風刺史は逆に詳しく調査させるためにわざと帳簿に記された収賄を認め自ら捕まる。

護送中に狙われた文彬を小漫と澤信が助け出す。小漫に女であることを告白した文彬は、小漫を刺客から庇って刺されてしまう。駆けつけた承駿が文彬を背負い雨楽居で介抱する。そして、潔白を晴らすべく王師に面会した文彬たち。澤信はびらまきの犯人だと白状し、楽暄は韓別駕の家に証拠の禁書を探しに行くことを提案する。

事件を解決した文彬たちは学堂に戻り、堂生たちの歓迎を受ける。皆が最終試験に向け学業に専念する中、承駿と文彬はお互いを意識して集中できない。そんな2人の様子に澤信は寂しさを感じていた。時は流れ、文彬たちは無事最終試験に合格。4人で最後の宴を開くが、酔っ払った澤信が文彬の正体を知っていたと発言してしまい…。

心理療法士のカイホワイは子供の頃から自分が時代劇のヒロインになったかのような同じ夢を見るのに悩まされている。そんな彼女が新たにセラピーを任された患者は自動車事故のショックで自分を古代の王様だと思いこんでいるという社長シュエンウェン。世間から病状を隠す彼の療養場所は、なんと時代劇のセットが並ぶ撮影所だった…！

カイホワイはシュエンウェンが夢に出てくる古代の王様・朱玄文（しゅげんぶん）とそっくりなことが気になりつつセラピーを開始。新入りの下女という設定で彼とコミュニケーションを取り始める。すると、昼間でもふとした拍子にいつもの夢の続きを見るようになったカイホワイ。夢の中の彼女は医女のられんいで、毒に侵された朱玄文を助けて都に上るが…。

カイホワイはシュエンウェンの叔父リーに彼の病状を報告。その際、リーが3年前に出会っていた男性だとわかり思いがけない再会に驚く。また、彼女は2ヶ月でシュエンウェンが回復しなければ社長交代というイーコーの事情を知って奮起。治療のためにもっと彼のことを知ろうと物置部屋を見て回るうち、夢に出てくる桃花のかんざしを見つけて…。

もう一度、物置部屋に忍びこんだカイホワイはシュエンウェンに見つかってしまうが、彼は彼女が見ていた桃のかんざしをあっさりプレゼントしてくれる。すると、彼女はそのかんざしを朱玄文（しゅげんぶん）がられんいに贈る夢を見たのだった。その後、シュエンウェンの事故がリークされ10日以内に彼の元気な姿を世間に見せないといけなくなったカイホワイは…。

シュエンウェンの回復を望んでいない秘書・フーと、仕事として治療を成功させたいカイホワイ。二人はシュエンウェンの前で事あるごとにケンカするように。一方、シュエンウェンはカイホワイとリーが仲良く一緒にいる姿を見てヤキモチを焼き、なんと彼女を王妃に封じる。こうして王妃にランクアップしたカイホワイの新生活が始まり…。

カイホワイは治療の一環としてシュエンウェンと一緒にショッピングモールヘ。ところが、シュエンウェンが男を殴り、その動画がネットに流出、イーコーのスキャンダルとなってしまう。それは二人が悪質なブロガーに絡まれた末での事件だったが、会社の理事たちは“王妃追放”を訴え、カイホワイは自分たちの無実を証明しなければならなくなり…。

スキャンダルを解決したカイホワイだったが、夢の続きはられんいが灯籠を流して朱玄文（しゅげんぶん）の幸せを願うと自ら身を引くというものだった。そこで、シュエンウェンを好きになってしまったカイホワイも治療から身を引くことを決心、彼の回復を願って灯籠を流すとお別れのキスをする。そして、後任のリンダを新しい下女スー・リンとして紹介するが…。