記憶が戻ったクァンシーとの別れを決めたイーチェンはアメリカ行きを決意する。一方、クァンシーは、息子のシャオラーを取り戻すためだけに、ムーチェンと無理やり入籍する。結婚後、ムーチェンの6年前の行動が許せずに、何かと彼女につらくあたるクァンシーだったが、憎しみ以上にムーチェンを愛する心が大きくなっていく。

ムーチェンとクァンシーの結婚生活が始まったが、その実態は荒んでいた。祖母も、シャオラーに何かとつらくあたる。一方、ムーチェンを失って落ち込んでいたトゥオイエは、友人の誘いを受けてナイトクラブに繰り出すが、そこで妹同然に暮らしていたチーシンが、トゥオイエに恨みのあるヤクザによって乱暴されている場面に出くわす。

過去にかかわったレイプ事件の被害者が自殺未遂を起こしたため、世間からバッシングを受けるクァンシー。婦人団体からの抗議を受けたり、仕事のキャンセルの電話もあいつぐ。弁護士としては非がないのに、加害者扱いされていらついてるクァンシーを支えたのは、ムーチェンだった。彼女はクァンシーには内緒で、被害者の女性のもとへ向かう…。

シャオラーのことを最初は拒絶していた祖母だったが、次第に孫と祖母としての絆が生まれ始める。一方、レイプ事件の被害女性のウーが行方不明になったという連絡がムーチェンのもとに寄せられる。ムーチェンはウーの元へ駆けつけるが、ウーは加害者の男性を刺そうとしていた…。

トゥオイエはチーシンを助けにいくが、ヤクザに、3日以内に100万元用意しろと言われる。これを知ったトゥオイエの母親はムーチェンにお金を貸してほしいと頼むのだが、クァンシーはこれを知って嫉妬を隠せない。そんなとき、クァンシーの元に新たな仕事の依頼が。

クァンシーに離婚裁判の弁護人を頼んだ人物とは、過去にクァンシーにこっぴどく振られた経験のあるアイリーだった。アイリーとクァンシーの様子を見て、嫉妬を感じるムーチェン。しかし、ムーチェンは、アイリーの謀略により、ホテルの部屋に閉じ込められてしまう。

6年前のような気持ちに戻ったクァンシーとムーチェンだったが、ムーチェンはトゥオイエを助けるために指輪を質屋に預けたことを言うことができないでいた。すべてを信じたいクァンシーはムーチェンのウソに深く傷つく。一方、トゥオイエはチーシンを助けようとヤクザの元にかけつけるが…。

殺人犯の罪で逮捕されたトゥオイエの弁護を引き受けたクァンシー。しかし、事件のことを調べるうちに、チーシンの記憶が事件のカギを握っていることに気付く。クァンシーは、チーシンの記憶を取り戻そうと精神科医を呼ぶ。この裁判を最後に、ムーチェンとの関係を解消しようと考えていた。

トゥオイエの裁判の日がやってきた。ムーチェンは証言台に立ち彼を擁護するが、被告と弁護人との三角関係をつかれ、証言が偏っていると責められてしまう。そんなとき、事件当日の記憶を取り戻したチーシンが現れる。

父の自殺の真相を知ったことで、クァンシーの中にあった母に対するわだかまりはすべて取り払われていた。そんな中、クァンシーは、ムーチェンに離婚届をつきつけ、自分はひとりアメリカに旅立とうとしていた。しかし、そんな時ムーチェンとクァンシーの元に一本の電話が入る。

3000年前、北斗七星の天星師（てんせいし）チー・ユーは地球上で紛失した日月玉（にちげつぎょく）を探すよう命じられたが、女将軍チーワンに恋をし、独断で彼女の生気の流れを変えてしまう。チー・ユーは掟を破った罪で北斗に監禁されたが、チーワンの生気を元に戻すため、刑期満了前に地球へ逃亡する。そしてチーワンの現世での身分を特定すべく、星図（せいず）館の館長を訪ねるが、チー・ユーが探し求める相手は漫画家のリン・ハオシューという男だと告げられる。

ウェン・スーシーとチー・ユーのスキャンダラスな写真が流出し、ネット上は大騒ぎとなる。火消しを急ぐタン・マオは、スーシーにチー・ユーを連れて慈善パーティーに出席し、マスコミの前で釈明するよう命じる。偶然にもチー・ユーが親友のハオシューの大ファンであることを知ったスーシーは、ハオシューにチー・ユーの説得を頼む。しかしスーシーの存在こそハオシューに不幸を招くと信じ込んだチー・ユーは、2人を引き離そうと「自分はウェン・スーシーに拉致されていた」と警察に通報する。

ハオシューがスーシーに片思いしていると知ったチー・ユーは、スーシーに「ハオシューを居候させてくれるなら、慈善パーティーでスキャンダルの釈明をする」と条件を出す。スーシーと口裏を合わせ、現代人になりすまして会場に現れたチー・ユーだったが、想定外のマスコミの質問攻めに遭い、頓珍漢な受け答えをする。タン・マオが記者の注意をそらすため、自分とスーシーの関係を発表しようとした時、チー・ユーは誤ってスーシーのドレスの裾を踏んでしまう。その拍子に肩のショールがずれ、スーシーの背中が露わになると、そこには…

スーシーの背中にはチー・ワンの矢傷と同じ、3つのアザがあった。2人の関係を確かめようと星図館を訪れたチー・ユーに、館長は「ウェン・スーシーとリン・ハオシューは悪縁。会えば災いが降りかかる」と告げる。チー・ユーはスーシーにハオシューから離れるよう説得するが、スーシーは頑として聞き入れない。その頃、楽合（ラーハー）ピクチャーズでは一連のスキャンダルで注目度の高いスーシーの映画を押すことが決まり、ツァイ・シューモンの作品は公開延期となる。

「クレイジートリップ」のデータ流出により、世間は大騒ぎに。マスコミを避けてやってきたホテルの一室で、スーシーはタン・マオから思いがけないプロポーズを受ける。一方、オフィスにデータを置いていった人物を調べさせていたシューモンは、自分が相手の思惑どおりに動かされたことに気付く。星錠を取り戻したチー・ユーは、チー・ワンの現世の姿を確かめるために星図館を訪ねる。その頃、賠償費用を捻出するために家を売ったスーシーは、犯人とおぼしき社員を見つけて追いかけるが、トラックにはねられて…。

リン・ハオシューとワン・シャオミーは映画のデータを流出させたチエン・ニンを追跡するが、チエン・ニンは乗っていたタクシーが事故を起こし、命を落としてしまう。チー・ユーが事故現場で拾ったチエン・ニンの携帯電話から履歴の番号に発信すると、タン・マオの携帯に繋がった。チー・ユーはタン・マオがデータ流出事件に関わっていると確信する。スーシーは幸い軽傷で済んだが、頭を打っていたため、しばらく入院することに。病室で目を覚ましたスーシーのところに、ツァイ・シューモンが記者を連れてやってきて…。

スーシーにとびきりの笑顔を見せて駆け寄るチー・ユー。いつになく優しいチー・ユーにスーシーは戸惑いを隠せない。病室に戻るとスーシーの父親が見舞いに来ていた。奇抜な服を着た陽気な父と大泣きするジャン・ツイヨウの様子に呆然とするスーシーだったが、チー・ユーは、スーシーを救ったことによる生気の影響だと気付く。ひそかに力を使って翠悠の気を修正するが、その姿をタン・マオに見られていた。タン・マオはハオシューと翠悠の前でチー・ユーの素性を問い、２人が疑念を抱くよう仕向ける。

タン・マオはウェン・スーシーの病室にチー・ユーが入らないよう見張りをつけ、秘書にチエン・ニンの携帯から送信されたメッセージの発信場所を調べさせる。チー・ユーが見張りの隙を突いて病室に入ると、スーシーが悪夢でうなされていた。チー・ユーはスーシーの夢の中に入り込み、追ってくるチエン・ニンから救うと、彼女が行きたい場所へ連れていく。そして鍵を渡して、自宅に戻るようほのめかす。目が覚めたスーシーは、夢にチー・ユーが出てきて、優しくされたことに激しく動揺する。

チー・ユーは地球人としての身分を証明するため、善財と坊爺に協力を頼む。高級車に乗り、美女を引き連れ、めかしこんだチー・ユーと共にスーシーの病室に乗り込んだ２人は、皆の前でチー・ユーが財閥の御曹司だと説明するが、疑うタン・マオは、ひそかに部下にチー・ユーの調査を命じる。スーシーは退院後、しばらくタン・マオの家に居候することに。レストランでタン・マオがスーシーに指輪を差し出した途端、時が止まり、チー・ユーが現れる。なぜかいつも夢に出てくるチー・ユーに、スーシーは胸の高鳴りを覚えるが…。

ドーラは事務所の社長に、ツァイ・シューモンのオファーを断った理由を聞かれるが、自分の仕事は自分で選びたい、ウェン・スーシーのプレミア上映を観に行くと言い張る。観客の入りが期待できない上映会だったが、蓋を開けてみれば会場は超満員。チー・ユーが密かにチケットを買い占め、慈善団体や学校に無料で配っていたのだ。チー・ユーは記者の前で自らをウェン・スーシーの専属俳優と自己紹介し、金銭トラブルは解決したから、スーシーはまもなく自宅に戻ると宣言する。

自宅に戻ったスーシーは、チー・ユーが隣家を買ったことに驚く。スーシーがタン・マオに起業への思いを吐露するのを聞いたチー・ユーは、リン・ハオシューにスーシーのために脚本を書くように言う。スーシーは出資を頼むために、クラブを経営するジョウ社長を訪ねる。だが、下心を持つジョウ社長は、スーシーにセーラー服を渡し、部屋に閉じ込めてしまう。何とか逃げ出してエレベーターに飛び乗ったスーシーだったが、そこへジョウ社長たちが追ってくる。絶体絶命のスーシーは思わず息をのむが…。

スーシーのドラマに興味を示した出資者が、スターの起用とサンプル映像の提出を求める。スーシーがチー・ユーを連れてドーラに出演を打診すると、最初は渋っていたドーラだったが、相手役がチー・ユーと知るや、一転乗り気になる。この時、チー・ユーはドーラのバッグについているチャームが、スーシーが水中に沈んでいるシーンで持っていた物と同じだと気づく。スーシーの次の災難がドーラに関係していると確信したチー・ユーは、ドーラにスーシーから離れるように言うが…

都でも名の知れた大侠・玉麒麟（ぎょくきりん）――その正体は、江湖に憧れるじゃじゃ馬娘の顔知夏（がん・ちか）だった。ある日、彼女に“裏の仕事”の依頼が。しかし、依頼人である宦官の王（おう）が金を支払わずに姿を消したせいで、知夏は借金を背負うことに。約束の金を取り立てるため、宮中に忍び込んだ知夏だったが…。

「どうか私が選ばれないように尽力を」――皇帝の側仕えになりたいかと聞かれた顔知夏（がん・ちか）は即答した。目の前にいる厳錦（げん・きん）こそが皇帝陛下その人なのだが、知夏は彼を御前侍衛だと信じ込んでいるのだ。一方、知夏の答えにムッとした厳錦は、彼女の勘違いにつけ込んでからかってやろうと悪戯心が湧き起こり…。

実は厳錦（げん・きん）が皇帝だったと知り、茫然自失の顔知夏（がん・ちか）。厳錦はそんな彼女を前にして、なぜ知夏――三宝（さんぽう）を側仕えとして指名したかを語り始めるのだった。同じ頃、知夏の父・一航（いつこう）は、投獄された林（りん）丞相の孫で、娘の許婚でもある晏清（あんせい）のもとを訪ねていた…。

厳錦（げん・きん）の婚姻――それは権勢をふるう太后とその従兄であるきょう・や大将軍にとっては、将来を左右する大問題。密談を重ねる２人は、きょう・やの娘・止月（しげつ）を妃とし、今後も厳錦を自分たちの思いどおりに操ろうと画策するのだった。一方の厳錦は、先頃耳にした三宝（さんぽう）についての噂話が頭を離れず…。

「こんな所へ何をしに来た？」。林珂（りん・か）は、目の前に現れた孫・晏清（あんせい）の姿に驚き、そう問いかけた。しかし、答えは明白である。濡れ衣を着せられた林丞相を、力ずくで救い出しにきたのだ。そこに、もう１人の人物が。皇帝・厳錦（げん・きん）の“師匠”である。その言葉に、今度は晏清が驚く番だった…。

幼なじみである厳錦（げん・きん）への想い――ひと度戦場に出れば怖いものなしのきょう・しげつ

「消されるとか？」。頭から大きな袋を被せられ、何者かにさらわれた顔知夏（がん・ちか）は、最悪の事態を覚悟した。ところが、連れていかれたのは安楽（あんらく）公主のもとだった。知夏――三宝（さんぽう）の秘密をネタに、一緒に遊んでと迫る安楽。仕方なしに応じた知夏だったが、ふと皇宮を脱出する方法を思いつき…。

皇宮を出た顔知夏（がん・ちか）は、許嫁である林晏清（りん・あんせい）のもとへ。女性らしく着飾ったその姿に、思わず見とれる晏清。そんな彼に知夏は、厳錦（げん・きん）から託された“ある物”を手渡すのだった。一方、知夏の去った皇宮では厳錦が塞ぎ込んでいた。その“恋わずらい”は、周囲の者がいぶかしむほどで…。