拠点から那嵐（だらん）家を追い出した墨幻（ぼくげん）は、拠点を焼き払うよう指示して龍吟城へ向かう。その途中、ようかくが毎日排水溝に流している折り鶴を弟子が拾って届ける。ようかくの企みに頭をひねる墨幻。同じく、拠点から脱出した那嵐岳（だらんがく）も龍吟城へ向かう途中で折り鶴を入手。そこに描かれた北斗七星を見た那嵐岳はようかくのメッセージを読み解く。

ようかくに刺された墨幻（ぼくげん）は一瞬にして白髪の老婆になり、ようかくの胸からも血が流れ出す。一方、敵に囲まれた陸一舟（りくいつしゅう）は容夙（ようしゅく）を先に逃がそうとするが、容夙は行こうとしない。そこへ那嵐岳（だらんがく）が現れ、陸一舟に加勢する。兵を撃退した那嵐岳は満身創痍の陸一舟を支えながら皆のもとへと向かうが、その時、龍吟城が燃え落ちる。

朝廷に復帰した秦嗣源は軍需庫の存在と先帝の密書を明かし、周辺国へ絹などを贈る歳幣は取りやめに。これにより烏啓豪は莫大な損害を被ってしまう。寧毅は皮蛋の屋台をあっという間に蘇氏布店へと模様替えし、蘇寧毅モールと名付けてデリバリーを始める。また顧客の好みや情報管理、商品評価、加盟店制度の導入によって更に商売の幅を広げる。

烏啓豪に全財産をつぎ込んだ蘇文興は、烏家から金を取り戻すこともできず、万事休すの状態で蘇檀児たちの所へやってくる。窮状を訴える蘇文興をからかいつつ、蘇檀児と寧毅は、助ける気はないと言い放つのだった。その頃、烏家には借金取りが詰めかけ、手当たり次第に家財を持ち出していた。こうして烏啓豪はついに寧毅に対する敗北を認める。

女侠の陸紅提（ルー・ホンティー）を師と仰ぐ寧毅。だが彼女の指導はなかなか手厳しい。一方、蘇檀児はいまだに寝所を別々にしていることが母親の姚氏にバレて、早く孫を抱かせろと責められる。姚氏は娘夫婦を一緒に寝させるため、寧毅の部屋を壊すよう指示。耿直が懸命に修理するが、今度は蘇檀児自身が火をつけて燃やしてしまう。物陰からそんな蘇檀児を見守っていた寧毅は…。

蜜月旅行に発つことになった蘇檀児と寧毅。姿を見せない父から、幼い日に取り上げられたハサミを餞別に贈られた蘇檀児は、父に認められたようでうれしく感じるのだった。その頃、太師の賀元常（ホー・ユエンチャン）は秦嗣源のもとに重臣が集まっているという報告を受けていた。一方、旅を続ける寧毅たちは案内役の耿直のでたらめな地図のせいでさんざんな目に遭わされる。

独断での軍需庫建設を賀元常から糾弾された秦嗣源は、素直に罪を認めるものの、大きな罪には問われずに済む。その頃、霖安にやってきた寧毅たち一行は楽しい時間を過ごしていた。寧毅は炊き出しをする銭希文（チェン・シーウェン）という人物に遭遇し、興味を覚える。一方、蘇檀児は幼なじみの女性である楼舒婉（ロウ・シューワン）に会いに行くが、寧毅は男に会うと誤解して…。

夜半に霖安の街が賊に襲われるが、酒盛り中の寧毅たちは全く気づかない。翌朝、死体の山と叫び声で異変を知った寧毅たちは必死で身を潜める。そこに以前、寧毅が助太刀した袁定奇（ユエン・ディンチー）将軍が現れる。将軍の誘導で逃げる手はずを整える寧毅たち。その頃、賊の頭目の養女である劉西瓜（リウ・シーグワ）は、略奪を繰り返し女をかどわかす鮑文翰（バオ・ウェンハン）に敵意を向けていた。

賊の大軍を迎え撃つ寧毅。賊の一派を率いる鮑文翰は手下に寧毅の殺害を命じるが、火薬を前に手出しできない。劉西瓜はそんな寧毅を面白そうに見物していた。こうして賊と官軍は激しい戦闘を繰り広げる。一度は逃げた寧毅だが、将軍たちを見捨てられず街に戻ってしまう。そんな中、賊が占領した軍需庫に、一味の頭目である方天雷（ファン・ティエンレイ）が現れる。

蘇檀児と寧毅が行方不明と聞いた蘇仲堪と蘇文興父子は、２人を助け出すと言って霖安に向かうフリをする。同じ頃、武王朝の軍も霖安に向かっていた。一味に捕まった寧毅は劉西瓜から軍師に任命されるが、何もしようとしない。だが、監視の目が厳しく逃げ出すこともできない。寧毅は監視の者たちを賭けで油断させようとするが…。

寧毅を烏啓豪だと思い込んだ劉西瓜は、部下から彼が色魔だと聞かされ暴力を振るってしまう。誤解はすぐに解け、自由に歩き回ることを認められた寧毅だが、外に出ることだけは許されない。それでも監視の目をかいくぐって逃げ出そうとする寧毅だったが、先に捕まっていた男徳学院の学友たちと出会ったことで、また見つかってしまい…。

鮑文翰が率いる宣威営に食糧を奪いに乗り込んだ劉西瓜たち。だが劉西瓜たちは待ち構えていた鮑文翰らに取り囲まれてしまう。その頃、寧毅は誰もいなくなったのをいいことに学友たちを促して逃亡を図るが、またしても見つかってしまう。寧毅は食糧強奪に失敗した劉西瓜に、自分のやり方で調達してやると豪語する。

食糧調達の名目でなんとか脱出に成功した寧毅と学友たち。ところがそんな彼らの前に、霖安にいる家族を案じる人々が現れる。人々から家族を助けてほしいと泣きつかれた寧毅は、その真剣なまなざしに心を打たれてしまう。まずは食糧を調達して霖安にいる人々を助けることが先決だと、寧毅は交渉のため県の役所に乗り込むことに。

武器職人の造反で銃がダメになり、鮑文翰は怒りが収まらない。その頃、寧毅のあとを追っていた蘇仲堪と蘇文興の父子は、馬車や銀子をなくして頼みの綱の寧毅がいる霖安を目指していた。その霖安で、蘇檀児の幼なじみ・楼舒婉は父と兄から鮑文翰に売られそうになり、絶望のあまり入水しようとしたところを寧毅に助けられる。

大学３年生になる肖墨（シアォ・モー）は、双子の姉の肖蓉蓉（シアォ・ロンロン）と一緒に暮らしている。新学期の朝、肖墨はキツネが出てくる不思議な夢の中で殺されそうになり、驚いて目が覚める。大学に着くと蓉蓉は車先生や友達の陳如月（チェン・ルーユエ）と久しぶりに再会する。そこにやってきたのが蓉蓉に片思いする顧寒（クー・ハン）先輩だった。しかし陳如月にとっては憧れの先輩で…。果たして、肖墨たちの新学期の生活には何が待っているのだろうか。そして、不思議な夢との関係は？

新学期最初の授業、肖墨と蓉蓉のクラスに、みんなが息を飲むほどハンサムな陸白（ルーバイ）が転入してきた。蓉蓉は積極的に話しかけ、手料理を振る舞うからと初対面でありながらも陸白を２人の家に招待する。しかし、実は蓉蓉は料理が苦手であった。一方、陸白は料理が得意なことが判明し蓉蓉は陸白の万能ぶりに感心する。夕食を食べていると遅い時間になり、今晩泊まるように蓉蓉は提案するが…。

大学のアニメクラブの今年の代表が学内随一のイケメンであるシェンイェンと知った蓉蓉と陳如月は興奮し、彼が主催するコスプレパーティーに参加することに。そして、２人は肖墨と陸白の分の参加申込書も提出する。蓉蓉は高価でかわいい衣装を見つけた一方で、肖墨の衣装は安物で、パーティ会場でみんなにからかわれる。そして、そこに古代の衣装をまとった陸白が登場する。

コスプレパーティーに洗練された古代の衣装で登場した陸白は、参加者の注目の的となる。しかし、慣れないお酒を飲み、陸白は酔いつぶれてしまう。外で休憩していると、蓉蓉に冷たい態度を取られ続けている顧寒がやってくる。そこで陸白は彼に自分の正体をさらけ出してしまう。パーティーの翌日、肖墨と陸白は大学の近くにある、人気カフェの求人を見つけ、それに応募する。

コスプレパーティーの人気投票で陸白と蓉蓉は賞を受賞する。上機嫌になった蓉蓉は、肖墨と陸白のバイトの決定も兼ねて、お祝いに料理を作ると張り切り出す。一方、パーティーの写真を見た顧寒は、陸白の尻尾が写っていないことに違和感を覚える。肖墨は、夢の中でパーティーの時と同じ格好をした陸白に出会う。思いを伝えられるも、何も意味が分からないまま目を覚ます。翌朝、夢の話を蓉蓉にするが、陸白との関係を怪しまれ、からかわれてしまう。

シェンイェンの車で一行が学校に着くと、待ち伏せしていた大勢の女子に陸白が取り囲まれ、大騒ぎに。そこへ車慧菲がバイクで通りかかり、女子たちを一喝する。蓉蓉と陸白が同居していることを知った顧寒は、休憩中にシェンイェンの携帯のメールを使って蓉蓉を学校の裏山に呼び出す。待ち合わせ場所にいた顧寒に動揺する蓉蓉。顧寒に告白されるも強く拒絶する。陸白と蓉蓉の仲を疑って腹を立てた顧寒は、蓉蓉に襲いかかる。

大師匠に人間界へ遣わされた陸銀（ルーイン）は、陸白と会い、自分がやって来た理由を話す。しかし、二人が会っているところを顧寒に見られてしまい、彼の記憶を消すことで難を逃れる。陸白は陸銀を家に連れていき、蓉蓉と肖墨に、転校してきたいとこだと紹介する。そこへシェンイェンがやって来て、肖墨と手品の練習を始める。陸銀は念力を使った術を披露し、一同を驚かせる。新しいマジックだと思い込んだシェンイェンはやり方を教えてほしいと頼むが、陸銀に断られてしまう。

陸銀はシェンイェンの同居人となったが、どうしてもマジックを教えようとしない。シェンイェンは陸銀を腫れ物に触るように扱いながら、教えてくれるまで待つことにする。場面は変わり、ジムで拳法を教えている陳如風のところに顧寒がやって来て、よからぬことを依頼する。後援者である顧寒に対して、陳如風はきっぱり断れない。さて、陸銀の新生活を心配する陸白は、語り合ううちに本音を漏らす。一方、頑固な陸銀もだんだんシェンイェンの人柄にひかれ始めるが…

バスケ部の主将であるシェンイェンは大事な大会の数日前、監督から今回は顧寒が出られないことになったと聞かされる。顧寒の代理で陳如風が試合に出ることになった。しかし試合当日、如風の様子がどうもおかしく、違反行為ばかり起こしてしまう。みるみるうちに点差は広がり、チームはお互いに疑心暗鬼になり結束がバラバラになっていく。更に問題は次から次へと発生して…。果たして、絶体絶命のシェンイェン率いる鶴霊大チームは勝利できるのか？

試合の打ち上げでシェンイェンの家に招待された双子と陸白たち。しかし、そこに遅れてやってきたのがもう１人の招待客である顧寒だった。和やかな雰囲気が一変、気まずい空気が流れる。というのも、顧寒が蓉蓉を襲った件により２人の間の溝は深まっていたからである。顧寒は謝るが、蓉蓉は許せないと言い先に帰ってしまう。みんなに嫌われていることを実感した顧寒は浴びるように酒を飲み、肖墨に家まで送れと頼むが何か話があるようで…。

前日のお礼として双子と陸白たち、シェンイェンを夕食に誘う顧寒。蓉蓉は行くことを断固として拒否する。大学では、シェンイェンと顧寒がバスケットボールの大会での功績たたえられる。その夜、顧寒の家での夕食の会で、顧寒は陸白に無理やりワインを飲まそうとする。肖墨が酔いつぶれてしまい、陸白と陸銀は肖墨を連れて先に帰ることに。そして、その帰り道、３人は何者かに襲われる。翌日、顧寒は山の主の命令で道教寺のある雲海山に向かう。

山の頂上にある道教寺に向かった顧寒はそこで祖師である清風と出会う。清風は顧寒に対して山の主からの取り引きを持ち出し、顧寒はそれを受け入れることで、清風と山の主からの正式な助けをもらえることになる。蓉蓉はシェンイェンが面倒を見ていた顧寒のいとこの猫の面倒を見ることになり、家で飼い始める。しかし、陸白と陸銀はその猫の異変に気付く。肖墨は陸白には秘密が多いと彼を責め、２人は仲たがいし、陸白は家を出ていってしまう。

再び清風のもとを訪れた顧寒。清風に妖狐の２人を葬る意図を告げられ、毒を手渡される。如月から借りた本を猫に破られてしまった蓉蓉。朝食を用意し如月の機嫌を取ろうとするも、本の弁償は、如月の兄である如風にするよう言われてしまう。その後、話をつけに如風と会うものの、全巻分の２万元を請求される事態に。家に来ていたシェンイェンに相談すると、顧寒が同じ本を持っていることが発覚。顧寒に協力を頼むことにするが…。

陸白は陸銀との会話の中で、じょかに封印を解かれた時のことを思い出す。肖景宸の生まれ変わりを捜したいと言う陸白に、じょかは、かつての愛を取り戻そうとすれば、天罰が下り幸せにはなれないと説く。陸銀はシェンイェンの存在の大きさに気付くと同時に、陸白から肖墨を守り抜く覚悟を告げられる。顧寒は、蓉蓉に頼まれていた本を手渡す。恩を感じた蓉蓉は、顧寒の食事の誘いを受けることに。一方、顧寒に呼び出された如風は、毒の入った飲み物を口にしてしまう。

顧寒に言われたことが気になって、悪夢にうなされる肖墨。言葉の真意を確かめるために顧寒に会いに行くが、毒を飲まされて顧寒に洗脳されてしまう。肖墨の変化に気づいた陸白は、今までの出来事は全て顧寒の悪巧みだと考えればつじつまが合うことを蓉蓉に告げ、注意を促す。同じ頃、陸銀も肖墨の行動に疑念を抱き始める。一方、顧寒の家に招かれた陳如月は酒を飲みながら自分の生い立ちを話す。やがて顧寒は如月の酒に毒を混ぜるが…。

酒に酔った顧寒は目の前にいる如月と蓉蓉の区別がつかなくなる。場面は変わり、計画に失敗した肖墨は、それを顧寒に話しにいく。そこへ陸銀が現れ、肖墨を助けるために戦うが、毒にやられてしまう。最後に陸白が現れ、顧寒と戦った末、秘術を使って３人とも家に戻ることができる。しかし、肖墨は目を覚まさず眠り続け、蓉蓉は心配する。戦いに敗れた顧寒は清風に会いに行き、約束どおり自分の体を返してくれるように頼むのだが…。