1年前の交通事故で記憶の一部を失くし、不眠症にも悩まされているティンパニストのホン・イヨン。ある日、運転代行のアルバイト帰りにコンビニの前で雨宿りをしていたイヨンは、ナゾの男チャン・ユンから傘を渡される。急いで彼に傘を返して家に帰ろうとしたところ、イヨンは車にひかれそうになるが、ユンに助けられ…。

大学の同期会に参加したイヨンは、そこで恋人ムン・ジェヒョンの浮気を知って落ち込む。一方、酔っ払いながら焼き肉屋の前で騒ぐイヨンを見かけたユンは、彼女に早く家に帰るよう注意。ところが、突然イヨンから一緒に寝ようと言われ動揺する。翌日、イヨンはジェヒョンの浮気相手であり大学時代の同期ハ・ウンジュから呼び出され…。

ユンの音痴な歌声を聴き、久々にぐっすり眠ったイヨン。日当を先払いするという条件を受け入れ、今後も彼にアルバイトを依頼すると決める。一方、再び焼き肉屋の前でイヨンに会ったユンは、もらったアルバイト代で一緒に肉を食べようと誘う。そして、オーディションのたびに緊張するというイヨンに気分を和らげる方法を教えるが…。

指揮者ナム・ジュワンから合格を告げられ、オーケストラの練習に参加することになったイヨン。バイオリニストのウンジュだけでなく、ユンがピアニストとして現れたことに驚く。そんな中、ミスを連発して落ち込むイヨンのことをユンは励まそうとするが…。一方、ウンジュはジュワンに、イヨンのことを気にかける理由を問い詰める。

ユンはイヨンの従姉ホン・スヨンからイヨンが自分のことをストーカー扱いしていたと聞き、呆れる。その頃、気晴らしのためジュワンを外に連れ出したウンジュは、ユンをピアニストに選んだ理由を彼に質問するが、はぐらかされてしまう。一方、病院で目覚めたイヨンは急いで稽古場へ向かうが、自分がクビになったことを知り…。

ユンとゴミ捨て場で鉢合わせしたイヨンは、彼のあやしい言動に、さらに不信感を募らせる。その後、ジュワンのもとを訪れたイヨンはどんなことでもやらせてほしいと頼み、彼のアシスタントとしてオーケストラに残ることに。ジュワンはイヨンにいつか一緒の舞台に立とうと約束する。そんな中、イヨンの家に何者かが侵入して…。

イヨンは1年前に殺されたというユンの弟、キム・イアンの死についてユンに尋ね、自分が交通事故で記憶の一部を失ったことを告白する。ユンはイヨンのことを知りたがり、イヨンはユンを異性として意識するようになっていく。一方、突然屋外練習を決めたジュワンは、自分の代わりにイヨンが室長に注意されているところを見て…。

掲示板にイヨンとジュワンが2人きりで食事をしている写真が載せられてしまう。それを見たイヨンはユンにジュワンとの関係を誤解しないでほしいと伝えるが、予想外の返事が返ってくる。一方、イヨンについて知りたいユンは、彼女から過去の話を聞くことに。ところが突然イヨンからキスしてもいいかと聞かれ、思わずキスをするが…。

ユンとキスをしたイヨンは、自分を避けるような彼の態度に傷つく。そんな中、親友ユ・ジェニからイヨンはイアンのアシスタントをしていたことを聞く。イアンに会ったことがあるかもしれないとユンに告げ、失った記憶を取り戻したいと伝えるが…。一方、ユンはイアンの事故の加害者が出所したと聞いて怒りをあらわにする。

イアンの事故現場を訪れたユンとイヨン。帰り道、イヨンは見覚えのある倉庫を見つけてユンとともに中に入るが、閉じ込められてしまう。ユンは夢で見た怖い場面を思い出しパニックに陥るイヨンを、音痴な歌声で落ち着かせる。一方、ウンジュを自宅まで送ったジュワンは、彼女からイアンが事故に遭った日に彼に会ったのかと聞かれ…。

イヨンはイアンと自分の親しげな写真を目にして驚くが、ユンは初めて見た写真だと言ってイヨンを落ち着かせる。そんな中、スヨンはユンにイヨンと親しく過ごす理由を問い詰め、イヨンの前から消えてほしいと告げる。一方、突然イヨンからイアンについて聞かれたジュワンは、彼女には事故前後の記憶がないことを知り…。

オーケストラに戻ってきたウンジュは、イヨンに大学時代に受けていた講義の助教を覚えているかと聞く。そんな中、イヨンは再び何者かが家に侵入した痕跡を発見し、イアンとの写真がなくなっていることに気づく。一方、ユンとスヨンが言い争う姿を目撃していたジェヒョンは、ユンにイヨンのそばから離れてほしいと告げ…。

ジュノは、グミがサンウォンに気があるのだと勘繰るが、グミはそれをきっぱり否定する。その頃、スヨンと飲んでいたグムドンは酔った勢いでスヨンに告白。スヨンはグムドンの気持ちには応えられないと言って謝るのだが…。

サンミは産婦人科で流産していることを知らされる。心細くなったサンミはジュノに電話するが、ジュノは会おうとしてくれない。ジュノにもギョンエにも流産の事実を打ち明けられないサンミはたった１人で苦しむことに。

サンミの流産に気づいたギョンエだが、“ジュノが知る前に結婚し、結婚後に流産したことにする”と、サンミはギョンエに秘密を守らせようとする。一方、サンウォンの店がテレビ局に取材される日、思わぬアクシデントが…。

サンミはヨルムがグミの養子になることを妨害しようと、デソンに養子縁組みセンターに通報させる。再びセンターの職員が家庭訪問したためにグミは焦ってしまう。サンミの仕業だと確信したグミは、サンミの前でひざまずく。

養子縁組みセンターの職員がサンミに噂の真偽を聞く。サンミはグミに頼まれたとおり、噂は事実無根だと否定する。その話を聞いて胸をなでおろすワン家の人々。その頃、グムジュはドラマで共演している俳優と会っており…。

養子縁組みセンターにグミとジュノが離婚すると知られてしまい、ヨルムを養子にできない可能性が出てくる。翌日、ヨルムの件が会議にかけられるということを聞いたサンウォンは、職員の説得を試みようとグミに提案する。

ヨルムの養子縁組みが却下され、グミはセンターに直談判しに行く。しかし、決定が覆ることはないと分かり、立っていられないほど絶望してしまう。サンミの仕業で養子縁組みが却下されたと知ったグミは仕返ししようとする。

グミはサンミに、ジュノと離婚しないと言う。それを聞いて、ますますジュノとの結婚を急ごうとするサンミ。そんな彼女をジュノは理解できず不思議に思うのだが、ミョンジャはサンミが何かを隠していると感づいてしまう。

ジュノに流産を疑われたサンミは、一芝居打ってジュノをうまくだますことに成功する。一方のグミは独身でも養子縁組みができる方法を知り元気を出す。そして、再びヨルムを引き取るためにサンウォンの店で働き続けることに。

サンミの流産を知ったミョンジャはギョンエを訪ね、ジュノに話して破談にするか、金銭を受け取って黙っているかの２択を提示して脅そうとする。その頃、グミはヨルムを施設に戻す日を前にして、ヨルムとある約束をする。

グミがヨルムを施設に送り届けて帰宅すると、ジュノはグミに翌日離婚しようと申し出る。それを知ったサンミは、結婚式を１週間後に挙げることにする。ジュノは離婚前に、ワン家を訪ねてヨンシムとジェグクに謝罪するのだが…。

正式にグミとジュノの離婚が成立する。ジュノはチュ家に招かれるが、ギョンエは結納品のことでジュノにケチをつける。さらに、サンウォンのジュノに対する態度も冷たいままだ。そんな中、サンミとジュノは結婚式当日を迎える。

施設に戻ったヨルムと、マンションに１人で暮らし始めたグミは毎晩のように電話で連絡を取り合う。料理の腕を上げて独立すべく休日も練習に励むグミ。そんな中、グミがサンウォンの店で働いているとギョンエが知る。

サンウォンの店の料理に虫が入っていたという情報がネット上に上がり、店は保健所の衛生検査を受けることになる。一方、サンウォンとグミが恋仲になるのを恐れるギョンエは、ソンギョンとサンウォンの仲を取り持とうとする。

サンミが救急車で運ばれる。サンミの芝居であるとは思ってもみないグミは、サンミが流産したと聞いてショックを受ける。ジュノは、グミが故意にサンミを突き飛ばしたと思い込む。ミョンジャはサンミの芝居に気づいていて…。

サンウォンがグミを止めるも、グミは退職を決意する。一方、父親を失い、ワン家にやってきたスヨン。グムジュはスヨンに親切なグムドンが面白くないが、ソクホとの交際をばらされたら困るため、グムドンの要求を聞き入れる。

流産を隠して結婚したサンミを、サンウォンは激しく責める。ギョンエがサンミを止めなかったと知り、失望するサンウォン。サンウォンから事実を聞いたグミは、サンミを呼び出し、ジュノに正直に打ち明けるべきだと言う。

サンミとギョンエに腹を立てたサンウォンは、家を出る。事情を知らないヨンジンは、不審に思ってギョンエを問い詰めるが、話をそらされてしまう。その頃、グムドンはスヨンと酒を飲んでいた。すっかり酔っ払った２人は…。