８日間の旅行もいよいよ最後の日を迎え、３人はバスでカナダに移動。ヘインが死ぬまでに一度行ってみたかったという、ナイアガラの滝を訪れる。自然の驚異と美しさに言葉を失う３人だが、ジップライン、クルーズ船、滝の裏側ツアーの３つのアプローチで滝を満喫し、大はしゃぎする。そして最後の夜、滝が見えるホテルに泊まり夕食を楽しみながら、３人はこの旅を振り返り、本音を語る。

イ・ジンは勇気が持てなかった学生時代を思い出していた。高校に入学したジンは、何事にもやる気が起こらず無気力な学生だった。だがすべてが退屈というわけでもなかった。それはある人への想いがあったから…。

ユン・スホが働くカフェにやってきたジンは、スホに気づかれなくてもしかたないと思っていた。学生時代、透明人間のように過ごしていたから。だがク・ジヒョンだけは違った。ジンにとって初めてできた友達だった。

掃除当番のジンは、階段にいるソン・イェウンたちにビクビクして何も言えなかった。掃除ができず困っているとスホが現れる。ジヒョンにイェウンたちのことを相談すると、それは本当の友達ではないと言われ…。

ジンはチキンの配達を待ちながら写真同好会のことを思い出していた。それはスホと一緒に過ごした幸せな気分と似ていたから。チキンが届き扉を開けると、そこに立っていたのは配達員のイェウンだった。

ジンの態度が今までと違ってきたと感じるジヒョンは裏切られた気分だった。ジンも、ジヒョンが本心を言ってくれないことに不満を持つように。そんな中、イェウンからいじめを受けるようになったジヒョンは…。

ジンたちはジヒョンの誕生日を祝うため、ジヒョンの家を訪れる。イェウンがジヒョンに無理矢理ケーキを食べさせたりと、いじめはエスカレートしていくが、見て見ぬふりをするジンの態度にジヒョンはさらに傷つく。

存在感がなかったジンは、いつの間にかクラスの中心的存在になり、ジヒョンとの関係がすれ違っていっても気づかぬふりをしていた。だがジヒョンの誘いを断ってしまったことをずっと後悔していたジンは…。

久しぶりに再会したジンとジヒョン。しかしイェウンが現れ、思わずジヒョンは逃げてしまう。必死に追いかけるイェウンは、逃げることをやめたジヒョンに対し、制服に着替え、高校生のイェウンとして話し始める。

女優としてインタビューを受けるイェウン。思いを寄せていたスホに気持ちを伝えることができず、ジヒョンに嫉妬していたイェウンは、嫉妬心からジヒョンをいじめてしまったことを後悔し、全てを語り始める。

インタビューの最後に“本当に伝えたかったこととは？”と問われたイェウンは、記者のジヒョンに“感謝を伝えたい”と答える。インタビューが終わると、そこにヘジやナイム、そしてジンとスホが現れる。

時は1970年。ヤンジグループの会長ウォルチョンは都市開発を控え、経理部のテジュンに江南の土地買収を指示。未婚で妊娠中の長女ジョンヒとの結婚を条件として、テジュンに出世を約束する。時は流れ、1997年。新人会計士のユウォルは、恋人のシウォルが秘書として働くヤンジグループの監査を担当し、会計処理の不審な点に気づく。一方、テジュンの息子であり後継者候補の副会長グァンイルは、片想いするシウォルにアプローチするが…。

グァンイルは会計の基礎を教わるという口実でシウォルに会い、海外出張に同行してほしいと誘うが、自分は個人秘書ではないときっぱり断られる。一方、上司から解雇をほのめかされたユウォルは、ヤンジグループの下請け業者の自殺を目撃して、さらに思い悩む。しかし、信念を貫くべきだというシウォルの言葉に励まされ、会計士の仲間と共にヤンジグループの粉飾決算を暴こうと決意。シウォルはそんなユウォルに社内の機密文書を見せるが…。

ヤンジグループの不正を暴こうとしたユウォルは、会長のテジュンの指示によって追われる身に。これを知ったシウォルは慌ててユウォルを会社の外へ逃がす。一方、ユウォルの身元を調査したテジュンは彼の生年月日を見て、ある予感を抱き、ミランの店を訪問。ユウォルが自分とテジュンにとって危険な存在であることを確認する。一方、グァンイルは片想いするシウォルを父のテジュンが会社から追い出そうとしたと知り、怒りを爆発させるが…。

ヤンジグループの追っ手から身を隠すため、ユウォルは一人でソウルを離れる。その道中、ユウォルの車はテジュンが差し向けたトラックに追突され、崖の下に転落。翌日、ユウォルの交通事故のニュースを見たシウォルは警察署を訪れ、生存の可能性はほぼないと聞かされたシウォルは絶望の淵に立たされる。シウォルはユウォルがヤンジグループに脅迫されていたことを会計士のギジュンから聞き、さらにミランとテジュンの会話を耳にして…。

ユウォルが殺されたのはグァンイルのせいだと確信したシウォル。後任者に仕事の引き継ぎをするという口実で会社を訪れ、グァンイルやテジュンの飲み物に薬を盛ろうとするが、失敗してしまう。そんな中、シウォルはユウォルの子を妊娠していることに気づき、生きてヤンジグループに復讐することを決意。グァンイルにイタリア出張に同行すると伝える。一方、ドクシルに救われたユウォルは病室で意識を取り戻すが、シウォルと連絡がつかず…。

ウォルチョンは不渡りを回避するために引退を決意し、娘のジョンヒを新会長に任命。ジョンヒは落胆する夫のテジュンに対し、会長の座を譲る代わりにグァンイルとシウォルの結婚を認めてほしいと取引を提案する。ウォルチョンはチョン道士の予言とジョンヒの説得を受け入れてグァンイルとシウォルの結婚を許諾し、テジュンはヤンジグループ会長の座に就く。一方、ユウォルはシウォルが結婚するという新聞記事を見て、式場に向かうが…。

グァンイルとシウォルが結婚したことを知ったユウォルは、安アパートに引きこもって荒んだ生活を送っていた。そんなある日、ユウォルは道でひったくりに襲われた金貸しのジェボクを助ける。ジェボクはユウォルをチョン道士の元に連れて行き…。一方、シウォルは産気づいて病院に運ばれ、無事に男児を出産する。ウォルチョンは１カ月も早産で生まれた男児がグァンイルの子であるとは信じられず、DNA親子鑑定をしろとテジュンに指示するが…。

シウォルはウォルチョンにある条件を提示し、息子ジミンのDNA親子鑑定を実施することに同意する。酒で不安を紛らわせていたグァンイルは、ウォルチョンから赤ん坊は自分の息子に間違いないと聞かされて安心し、大喜びする。そんな中、ユウォルはチョン道士の助言に従って、ジェボクと共にソウルに戻る。シウォルが子供を産んだことを知ったユウォルは密かに彼女の元に向かい、グァンイルと幸せそうに暮らす姿に再び心をかき乱されるが…。

ユウォルとばったり再会したドクシルは恩知らずだと腹を立てるが、彼がジェボクの命を救ったという偶然を知って驚く。チョン道士の元に戻って静かに暮らしたいと望んでいたユウォルだが、やがてジェボクに金を借りて株を始め、新たな人生を始めようと決意する。そんな中、テジュンはシウォルの提案を受け入れ、スッキが所有するヤンジグループのデパートとホテルを手放すと宣言。スッキは大暴れし、一家で本家への出入りを禁じられるが…。

ユウォルはジェボクの協力によって新たな身分証を手に入れ、オ・テヤンという人物に生まれ変わる。テヤンは株式投資で成功を続け、ジェボクとドクシルも彼に薦められた株を買って大金を手にする。ところが１年後、テヤンはベンチャー企業への投資で大損害を被り、アメリカに発つ。一方、ヤンジェグループのデパートとホテルを買収したテソングループの令嬢ジウンは、元婚約者グァンイルへの復讐のためにミンジェと結婚することを決めるが…。

テヤンがアメリカから帰国する。ジェボクがテヤンの結婚相手を探していると知ったミランは、娘のドクシルと結婚させたいと考え、ごちそうを作ってテヤンをもてなす。テヤンはウォルチョンの一家が購入しようとしていた隣家をあえて新居に選び、親しげなシウォルとグァンイルを見ながら、復讐の決意を新たにする。一方、ウォルチョンはIMF危機で失ったヤンジ建設の買収をグァンイルに任せ、ジウンはグァンイルに協力を申し出るが…。

隣人のテヤンに挨拶されたシウォルは、ユウォルに瓜二つの彼を見て仰天。その後、シウォルとグァンイルは引っ越しパーティーに招かれ、ミンジェ、ジウン夫妻と共にテヤンの家を訪問する。グァンイルやミンジェは投資会社サンホールディングスの代表であるテヤンに近づこうと必死になり、興味津々で成功の秘訣を尋ねる。シウォルは胃腸の調子が悪いと言って席を外すが、テヤンから昔ユウォルが作ってくれたキャベツのジュースを渡されて…。

小銭の合計額はいくらかという宿題を解くため、グァンイルに協力を求めたジミン。シウォルはお金を手に入れてサンホールディングスの株を買いたいと話すジミンの話を聞いて、複雑な心境になるが、テヤンが実はユウォルなのではないかという期待を捨てられず…。グァンイルは祖母の見舞いに行けというテジュンに嘘をつき、母ジョンヒと共に実父の墓参りへ。スッキはジョンヒとグァンイルが農場を訪れる理由が気になり、２人を尾行するが…。

実父の墓参りに行ったことをテジュンに明かしたグァンイル。会話を盗み聞きしたスッキは二人が実の親子ではないという衝撃の事実を夫のジェヨンやミンジェ夫婦に知らせ、なぜ今まで黙っていたのかとジョンヒを問い質す。そんな中、シウォルとグァンイルは、初めて息子のジミンを連れてテジュンの母の見舞いに行くが…。テヤンはヤンジグループへの復讐のため、グァンイルが買収しようとしているヤンジ建設に投資をしようと決意して…。

テヤンはミランに食堂を閉めて自分とジェボクの食事の世話をしてほしいと提案。ドクシルとテヤンを結婚させたいミランは、喜んでテヤンの家に引っ越す。そんな中、テヤンはシウォルから食事に招待される。ジョンヒはテヤンが自分の昔の恋人にそっくりだというスッキの言葉を思い出す。テヤンはシウォルに正体を見破られまいと無理にカニ料理を食べ、アレルギーに苦しむ。スッキとジェヨンはテジュンとジョンヒを離婚させようと企むが…。

シウォルはテヤンに話があると伝え、死んだ知り合いに似ていると明かす。テヤンは過去のことは忘れて、今の相手を大切にすべきだと冷たく言い放つ。そんな中、テジュンはグァンイルのためにやむを得ず裏金を作ったと家族に話すが、ウォルチョンは激怒。ジェヨンはグァンイルに両親を離婚させるべきだと告げ、シウォルも同じアドバイスをする。そんな中、テジュンの母が他界する。ウォルチョンは家族を集め、通夜に参加するなと命じるが…。

ジミンを連れてテジュンの母の通夜に向かったシウォル。テジュンは立派に喪主を務めるジミンを抱き締めて涙を流すが、シウォルはそんな彼を冷たい目で見つめる。テヤンは通夜に他の家族が来ていないことを不思議に思い、チョン道士からグァンイルはテジュンの実の息子ではないと聞かされて驚く。ウォルチョンは葬儀を終えて帰宅したテジュンに親権は諦めてジョンヒと離婚しろと告げる。グァンイルは泥酔したテジュンの元に向かうが…。

急用のできた父グァンイルの代わりに、テヤンの家で映画を楽しんだジミン。シウォルはテヤンが投資をしてくれることになったとグァンイルから聞き、複雑な心境になる。ウォルチョンはテジュンの代わりにグァンイルを会長の座に就かせると発表し、スッキの一家は意気消沈する。テジュンは泥酔したテジュンが、自分は実の父親だと口にしたことが気にかかるが…。そんな中、ミンジェはテヤンにヤンジ建設への投資を撤回してほしいと頼んで…。

密かにDNA鑑定を依頼したグァンイルは自分がテジュンの実子であることを知り、会長の座には就かないとテジュンに宣言。一方、ミランは朝食の席で誰とも結婚する気がないというテヤンを責め、ドクシルはそんな母に向かって大声を上げる。ドクシルを連れてカフェに向かったテヤンは、ミランには捨てた息子がいるという秘密を聞かされて驚く。そんな中、テヤンはグァンイルに呼び出され、ヤンジ建設の買収から手を引きたいと告げられて…。