出演した作品はどれも大ヒットを記録する人気女優のユン・ユジョン。恋愛経験ゼロという触れ込みでデビュー以来スキャンダルもなく過ごしてきたが、実は誰とつきあっても長続きしないことに悩んでいた。一方、皮膚科医のチャ・ウヒョンは患者に慕われる名医だが結婚や地位に興味がない。お見合いを執拗に勧める母親や、ウヒョンを後継者に望む父親と衝突を繰り返す中、ユジョンとウヒョンに偶然の出会いが重なり物語が動き出す。

ユジョンは記者たちの前でジェミンとの仲を公にしようとするが、ジェミンが別の女性と結婚することを知らされ衝撃を受ける。ジェミンとの熱愛をスクープした記者のミナは自分の記者生命を懸けて事態の収拾に乗り出し秘策を考えつく。一方、傷心のユジョンは酔った勢いでジェミンの家に押しかけるが、そこにいたのはジェミンではなく新しい住人のウヒョンだった。そうとも知らずユジョンはウヒョンの家で泣き崩れるのだが…

イメージ回復のためウヒョンに３か月の偽装恋愛を持ちかけるユジョン。しかしウヒョンには冷たく断られ友人のソンフンを恋人役に仕立てることに。巻き返しを図るユジョンだったが追い打ちをかけるように身に覚えのない不倫報道が流れ、動揺したユジョンは撮影中にけがをしてしまう。人々の心ない言葉に傷ついていたユジョンは手当てを受けに寄った病院で、ウヒョンの優しさに触れて癒やされる。やがて恋人を公表する日が来て…

親に仕組まれた結婚から逃れるためユジョンに協力することにしたウヒョン。事情を知らないユジョンは、いきなり協力的になったウヒョンに驚きながらも感謝する。偽装恋愛が始まり、恋愛中のふりをする2人。しかし裏で妨害工作をするヘジュのせいで、ユジョンの仕事は次々と中止になってしまい八方ふさがりの状態に。そこでミナの協力を得て筋書きのあるデートに繰り出すのだが、ユジョンはいつの間にかウヒョンにときめいていた。

ウヒョンは炎の中からユジョンを救い出し、次第に距離を縮める２人。何としてもウヒョンと結婚したいヘジュはＹＪエンターやウヒョンの職場に揺さぶりをかけ、更に新たな人物を雇って偽装恋愛を暴こうとする。一方ファジョンは医者を巻き込み、詐病で息子のウヒョンを思いどおりに操ろうとする。そうとも知らず母の病に胸を痛めるウヒョン。ユジョンを誘って母の見舞いに行こうとするのだが、その時２人に怪しい影が忍び寄り…

ユジョンをかばうようにして暴漢に刺されたウヒョンは、緊急手術を受けて事なきを得たが、退院後のウヒョンを心配したユジョンは彼を家に招いて世話を焼く。息子をチェゴグループの後継者にしたいギョンウンは、息子の父親である会長に冷たくあしらわれ、ウヒョンと手を組むことを決意。そしてウヒョンを後継者にしたいファジョンは見舞いに訪れたユジョンに息子と別れるよう頼み、後継者争いは次第に対立を深めていく。

引かれ合うユジョンとウヒョンは事務所代表のジェギョンに隠れて連絡を取り合い、思いを深めていた。その様子を切ない思いで見つめるソンフン。ソンフンの気持ちにうすうす感づいたウヒョンは問いただすが、ソンフンは友情だと言ってはぐらかす。ウヒョンは母親のファジョンが全く薬をのんでいないことを知り、アメリカでの治療を決意する。うそがばれそうになったジャンホはファジョンのがんが詐病だったことを告白するのだが…

ヘジュから露骨な圧力を受けたジェギョンは、会社とユジョンを守るために破局報道を出すことにする。事情を聞かされていないユジョンは、突然の破局報道以来なぜウヒョンに避けられているのか理解できず胸を痛めていた。財閥同士がウヒョンとヘジュの結婚話を勝手に進め、チェゴグループがＹＪエンターに多額の投資を持ちかける中、ウヒョンはヘジュに対抗するためこれまで宿敵だったギョンウンの元を訪れる。

ジェギョンはユジョンと事務所を守るため、徹底的にウヒョンを遠ざける。ウヒョンに会えず連絡手段も断たれたユジョンは、やけになって反抗するがどうにもならない。更に１０年来の親友だと思っていたソンフンに恋心を打ち明けられ、悩みは深くなるばかり。一方ウヒョンも、会えないつらさに体調を崩していたが俳優志望のウンビョルやユジョンの弟であるユジュンの助けを得て、ついにユジョンを連れ出し海へ出かけることに。

突然の婚約発表でウヒョンの父親がチェゴグループのチャ会長であることを知ったユジョンは、ショックを受けてソウルへ戻ってしまう。ミナとジェギョンは協力してチェゴの投資の裏を探ろうとする。ユジュンは姉の傷つく姿を見て自分のふがいなさを実感し、海外留学を決意する。その頃、ウヒョンはチャ会長らに正面から挑む覚悟を決めていた。ウヒョンに執着するヘジュは、婚約の準備を進めるのだがウヒョンが訴訟を準備していることを察知して…

ウヒョンは弁護士と協力してチャ会長に対抗しようとするが、財閥の力は想像以上に大きくウヒョンたちの思惑通りにはいかない。一方ヘジュは、ソンフンに仕事のオファーをするなどＹＪエンターに近づき、ジェギョンやユジョンをいらだたせる。やがてユジュンは父と和解するようユジョンに言い残して留学。残されたユジョンは父との関係に苦悩するのだが、意を決して訪れた父の店にはなぜかウヒョンが来ていて動転する。

撮影のために訪れたドレスショップで偶然にもヘジュと鉢合わせたユジョン。２人がもめている所にウヒョンが現れる。しかし駆け寄ろうとするユジョンの前に、突然ソンフンが現れてウヒョンを殴ってしまう。ユジョンたちを目の敵にしているヘジュはひそかにチェゴグループの室長を味方に付け、ＹＪエンターへの投資を全額回収するように仕向ける。返済を迫られたジェギョンは金策に走るのだが、その背後に怪しい人影が忍び寄り…

ヘジュの度重なる嫌がらせからユジョンを守るため、わざと距離を置いてきたウヒョン。しかし暴漢に刺されたジェギョンが心配で病院に駆けつけると、そこにはユジョンの姿があった。ウヒョンは迷いながらも文字で気持ちを伝え、再び心を通わせ始める２人。ジェギョンの後押しもあってよりを戻したユジョンとウヒョンだったが、ウヒョンのことをどうしても諦めきれないヘジュは、ついに最後の切り札を使うことにする。

ユジョンは父親とウヒョンの間に不思議な縁があったことを知り、寂しく死んだ母親のために複雑な気持ちになる。しかしウヒョンを運命の男性として前向きに捉え、疎遠だった父親にも次第に心を開いていく。そんな折、突然目の前にファン・ジェミンが現れてユジョンを脅迫。不安になったユジョンはソンフンやミナに相談をする。一方ウヒョンは、偶然にも実の父の姿を病院で見かけ、父が家族に隠れて闘病中であることを知るのだが…

仕事で長期間アメリカに滞在することになったユジョンは、出国前にウヒョンと結婚してしまおうと思い立つ。何の相談もなく結婚を決めたユジョンに最初は反対していたジェギョンだったが、ヘジュの怪しい動きを察知して考えを変える。ヘジュはユジョンを陥れようと新たな手を考えるが、ウヒョンが次々と繰り出す攻撃で次第に追い詰められていく。一方チャ会長の病状が思わしくなく、ウヒョンの勧めもあって家族に告白することに。

チェゴに入ったウヒョンは財団を任され日々新しい仕事に忙殺されている。親友のソンフンは結婚式に出席できなくなり、多忙なウヒョンは電話にも出ない。そのためユジョンは結婚の支度を1人で進めることになり寂しさを感じていた。おまけにアメリカでの仕事が予定より早まり、挙式後すぐに出国することに。ユジョンは申し訳なく思うあまりウヒョンに告げられずにいたが、ウヒョンは全てを知りサプライズを用意していた。

勝率100％の冷酷な敏腕弁護士ウルチ・ヘイ。ヘイは死刑囚であるチャン・ファサの仮釈放を阻止するよう、事務所の代表に指示されていた。しかしひょんなことから奉仕のため、ファサを担当するようカン教授に命じられる。あまり気が進まないヘイであったが、30時間は奉仕だと思い我慢することに。そして“９号室”で面会中、ある映像を目にしたファサはその場で倒れてしまう。目を覚ますと２人の体が入れ代わっていて…

除細動器の感電事故によって体が入れ代わってしまったヘイとファサ。病院で治療中のヘイはファサの体のまま逃亡するが、捕まってしまい独房に入れられる。一方ファサは自分を死刑囚にまで仕立て上げたチュ・ヨンベが生きていることを知る。そんな中ファサの体をしたヘイは、自分はヘイだと言い続けたため精神障害を疑われ監護施設行きに。ちょうど連れていかれそうな時、その場にヘイの体をしたファサが現れる。

ヘイの姿をして裁判所を訪れたファサは、そこで死んだはずのヨンベと再会する。彼はＳＨＣグループのキ・サン会長に姿を変え、のうのうと暮らしていた。しかもサンの周りは、ファサの事件に関わった人たちで固められていた。ヘイの父とカン教授はこの偶然を不審に思う。一方ファサの姿をしたヘイは、これ以上不利にならないよう刑務所で静かに過ごすことにする。自分を死刑囚に仕立て上げた陰謀を知ったファサは復しゅうを誓うが…

桃アレルギーの自分の体質を利用して、体が元に戻るよう試みるヘイであったが失敗に終わってしまう。そして恋人のユジンに自分がヘイだと告げるが、全く信じてもらえない。一方ファサを実の母親かもしれないと思っていたユジンはＤＮＡ検査を依頼するのだが勘違いであったと判明する。そんな中ヘイの姿をしたファサは、刑務所仲間のミランに正体を明かして協力を求める。

ヘイの姿をしたファサにタムジャンのマ代表は外国語で質問し、実力を試すが腑に落ちないため刑務所を訪れる。マ代表にファサと体が入れ代わったことを訴えるヘイ。そのことを信じたマ代表は早速サンに知らせに行くが、そこで裏切ったことが知られて殺されそうになる。一方ファサの母親の頭を殴ったのはマ代表だと知ったファサは、ヘイの姿をしているにもかかわらず、瓶でマ代表の頭を殴り殺してしまうが…

ヘイの姿をしたファサは、母へのひどい仕打ちに怒りを抑えられずマ代表を殺してしまった。しかしサンの協力があり、現場から脱出する。だがサンは、助けた代わりにチャンソンの裁判で勝訴しないと刑務所へ送ると言い出す。そんな中、現場に落ちていたメモからユジンは自身の出生の秘密をたどっていく。一方、血の付いたタオルを鑑定に出していた刑事のボンサムは、その結果を見てヘイに疑いの目を向ける。

ヘイの姿をしたファサはマ代表のレコーダーを捜しに、ヘソンに会うという名目でサンの自宅へ入り込む。レコーダーを見つけることはできなかったが、代わりにシカゴ大学の記念盾を見つけ、本物のサンが留学していた大学だということを思い出す。そんな中ファサの姿をしたヘイは、身に着けていたペアリングをユジンに見られてしまう。そこでユジンはファサの姿をしている女性がヘイだと気付く。

すい臓がんの末期であるファサが、実はヘイだと知ったユジン。除細動器とヘイとファサ、そして自分がそろえば２人の体が入れ代わると確信する。ファサを説得して実行しようとするが、ファサは現れない。そんな中ヘイの姿をしたファサは、ボンサムと一緒に母親であるマルブンに会いに行く。しかし母親とトイレにいた時、何者かに連れ去られてしまう。そして、それに気付いたボンサムは必死に後を追うが…

ユジンがヘイとファサの体を入れ代えようとした時、ファサの病室にサンが現れる。ユジンはベッドの下に隠れて危機一髪のところで難を免れ、２人は無事に入れ代わる。自分の体に戻ったファサは、カン教授たちに力を借り出所することに。そんな中、チャンソンの裁判の傍聴席に予想していなかった人物が現れる。そして判決が下ろうとした時、ボンサムが新しい証拠を持ち込み法廷は混乱する。

モーガンと一緒にいる映像を突きつけられたチャンソンは拘束されてしまう。それがファサの仕業だと気付いたサンは、怒りのあまりモーテルに身を隠していたファサを殺そうとする。しかしユジンが駆けつけたおかげで一命を取り留める。その後、ユジンはファサに催眠療法を試し、そこで意外な事実を突きつけられる。一方ヘイはマ代表を殺害した罪で、ボンサムに手錠を掛けられてしまい…

サンはチャンソンが拘束されたことを逆恨みし、マ代表を殺害した容疑で警察にヘイを逮捕させる。その上、サンはユジンをアフリカの病院へ送ろうとする。しかしそれを拒否したユジンは、サンの部下たちに暴行を加えられてしまう。一方ヘイを助けたい一心のボンサムは、周囲の反対を押し切って、犯人でないと供述するヘイの指示どおりファサを連れてくる。そして真犯人の奇妙な事実を知ることになる。

マ代表を殺害した真犯人がチャンソンであると明かしたヘイは、やっと釈放されるがタムジャンを解雇される。そんな中ユジンとファサは、サンがヨンベだと明らかにするために、ファサの再審とチュの身元確認の訴訟を起こすことにした。その２つの訴訟をヘイは引き受ける。一方警察に追われていたチャンソンは、自らパトカーに激突し意識不明の重体になる。激怒したサンは、ユジンに向けて発砲しようとするが…

ヘイは不正の証拠をサンに握られて脅されていた。しかたなくファサとユジンを裏切り、身元確認訴訟の書類をサンに渡す。そんなこととは知らず、ファサは再審の知らせを心待ちにするが、一向に来ない。カン教授の調べにより、ヘイが裏切ったということが判明する。そしてユジンは別れを告げる。一方、チャンソンに死にたいと言われたが生かしたい一心のサンは、除細動器を手に入れてユジンと入れ代えようとするが…

サンがチャンソンとユジンを入れ代えようとしていると知ったヘイは、ファサに協力してもらいユジンを無事救うことに成功する。その件をポン院長に問いただそうとするが、感電の影響で精神を病んでしまっていた。一方ファサとミランは、再審の証拠と書類を取り戻すためにタムジャンへ潜り込む。しかしサンの手により既に証拠は破棄されていた。だがそこでサンにヘイが脅されていた証拠を手に入れる。