『僕の妻はスーパーウーマン』完全攻略ガイド〜夫を出世させる方法
チョン・ジエは高校で一番の美人。校内はもちろん、他校の男子生徒にとっても憧れの的でした。ジエのそばには陰のように寄り添っている同級生ボンスンがいつも居て、ジエは彼女を召使いのように扱っていました。年頃となり恋も経験しましたが、ジエが結婚相手に選んだのは医大生のダルスでした。将来は医者の妻になり、裕福な暮らしが保証されているも同然。ジエは最高に幸せな気分で、教会のバージンロードを進んでいきました。
ダルスは解剖学の講義を受けるたびに気絶するため、とうとう医者になれませんでした。落ちこぼれとなったダルスは現在失業中。気がつくと同級生の中でいち早く結婚したジエに比べ、友人たちの方がソコソコいい結婚をしていました。ダルスと離婚まで考えますが、賢いジエのこと。夫をエリートにすればいい! と決心します。
ダルスは大手の食品会社クイーンズフードに、履歴書を出しました。しかしコネがないので、就職できるかどうか分かりません。ジエはダルスを合格させたい一心で、理事夫人に口利きを頼むことにします。理事夫人はクイーンズフード社内にある、社員の妻たちの親睦会「ビョンカン会」のボス的存在。いかにも面倒そうな相手です。
理事夫人は、企画部長の家を教えてくれました。ダルスの直接の上司に当たる人です。ジエがその家を訪ねると、着飾った夫人が出てきました。なんと! ジエがかつて召使いように扱っていたボンスンでした。ボンスンは来客があるので手伝ってくれとジエに頼みます。これも夫のため、ジエはプライドを捨て家政婦仕事を引き受けます。
キム理事の義母の葬式に、ジエもダルスも出席しました。そこでジエはボンスンの夫が、昔の恋人ジュンヒョクだとを分かって驚きます。ジュンヒョクも気づいて、妻の力を借りてまで就職したダルスをバカにします。気の弱いはずのダルスはカッとなって、ジュンヒョクを殴打。そのまま外泊したダルスを、ジエは怒りながらも待ち続けます。
キム・ナムジュにとって、ドラマ出演は8年ぶり。それには夫で俳優のキム・スンウの積極的な後押しがありました。時代劇よりも現代劇を選んだのもスンウでした。スンウ自身も「妻が久しぶりにカムバックするので、何か協力したい」とこのドラマにカメオ出演しています。結婚して5年目ですが、実は今回が初の夫婦共演でした。スンウは「前に会ったことありますか?」とアドリブを飛ばし、相手役のナムジュは笑いをこらえるのに必死でした。
オ・ジホとキム・ナムジュの共演は、このドラマが2回目。初共演は2001年の映画『アイ・ラブ・ユー』でした。オ・ジホは「僕の演技力が未熟で、ナムジュさんに迷惑をかけてしまった」と、まだキャリアの浅かった自分を振り返っています。この映画は興行的に大成功しませんでしたが、『僕の妻はスーパーウーマン』は視聴率30%超えの大ヒット。ジホは「やっと先輩に借りが返せました。当時、苦労したおかげ」と胸をなでおろしています。
ジエの小間使いのようだった頃のボンスンは、黒縁メガネに歯の矯正中。見た目は、アメリカの連続ドラマ『アグリー・ベティ』のようです。ボンスンはその後、美容整形手術をして完璧な美女に変身しますが、こういうケースは韓国では珍しくないこと。就職活動をする前や、夫を出世させるため妻が手術するケースは少なくありません。術後はその美しさをキープするため、メンテナンスによりお金をかけるのがセレブマダムの自慢でもあります。
ボンスン役のイ・ヘヨンは、最近はビューティー・ライターとしても知られています。09年には『イ・ヘヨンのビューティー・バイブル』、続編の『イ・ヘヨンのファッション・バイブル』の2冊を発売しました。92年にアイドルグループ「1730」のメンバーとしてポップ界からデビューした彼女も、早くもアラフォー。離婚も経験し「20代の頃より、今の自分の方が自信がある」という彼女は、ボンスンの美しさに通じる輝きを放っています。
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