韓国ドラマ:『ボスを守れ』完全攻略ガイド〜秘書はつらいよ、トホホ
ウンシルは父と山奥で武術修行を積んだ強者(つわもの)。高校二年の時にソウルに戻り、たちまち地元のヤンキーのてっぺんに立ちました。しかし大学に進み就職活動に入ると、どこにも合格出来ず。やっと見つかったのは怪しげな金融会社でした。初日に社長にセクハラされ大乱闘となり、もちろんクビ。通帳と請求書とにらめっこすれば挫けてもいられず、決心します。こうなったら面接を受けまくるぞ! そして、ついに100回!!
- ウンソルは面接を受けては落ちての連続でも、決してめげません。今日は財閥DNグループの面接。他の受験者は次々と質問されるのに、ウンソルだけ面接官は何も聞いてくれません。不当な扱いにガマンできず、とうとうブチキレてしまいます。すると、若くてハンサムな試験官が注目してくれました。全くアテにしていなかったけれど、なぜか合格。初出勤日、女子社員たちから突き刺さるような視線を浴びますが、ウンソルはウキウキです。
- ウンソルの仕事は、チャ・ジホン本部長の秘書。前任者から引き継ぎは特になしと告げられます。なんでもジホン本部長の秘書は優秀な人でも、普通の人でもとても務めきれず、皆3ヶ月以内で辞めていくとか。ジホン本人は気分しだいで早退したり遅刻したり、長期欠勤したりを繰り返しています。ウンソルの初出勤の日、ジホンが久し振りに会社にやってきました。ジホンはウンソルの顔を見るなり、「不愉快な顔だ」と言い捨てました。
- ムウォンがウンソルを採用したと知って、ジホンはスパイか縁故入社に違いないと決めつけました。ムウォンが否定すると、たちまち口ケンカに。ウンソルはクビを告げられますが、会社に通い続けてようやく認められます。その瞬間からジホンの秘書として、「オレからの電話は呼び出し2回で取ること」「手と言ったら、消毒液をスプレーすること」といった数々の注文、理不尽な命令、無理難題をこなさなくてはなりませんでした。
- 実はジホンには忘れられない人がいました。父の命令で客を接待した晩のこと。何の脈絡なくチンピラに襲われたところを、助けてくれた女性。次々と相手を倒した鮮やかな印象とハイヒールの片方を残して、彼女は去って行きました。そのハイヒールを手がかりに秘書に行方を捜させましたが、秘書はやがて辞職。家にハイヒールを飾り、彼女に再会できる日をあてもなく待っています。
- シンガーソングライター誕生
- 2010年のドラマ『素直になれなくて』でジェジュンの演技者としての実力は日本ですでに知られていますが、『ボスを守れ』はジェジュンにとって初の韓国ドラマ主演作。ジェジュンはこのドラマで、俳優だけでなくシンガーソングライターとしての実力も発揮しています。挿入歌「守ってあげる」はキム・ジェジュン自身の作詞・作曲で、もちろん自身が歌唱を担当。また別の挿入歌「You are so beautiful」もジェジュンが歌っています。
- スターがサプライズ訪問
- 『ボスを守れ』の現場は数々のスターが訪問したことでも、大きな話題になりました。まずJYJのユチョンとジュンスが、ジェジュンを励ますために150人分のケータリングを携え訪ねてきました。二人は「カメオ出演しましょうか?」と冗談を言い、雰囲気を盛り上げました。また別の日には何の予告なしに、チャン・グンソクが登場。チャン・グンソクはふだんから兄のようにチソンを尊敬していて、サプライズで応援に駆けつけました。
- コツコツ練習したおかげ
- 1話めの見せ場は、ウンソル1人で14人のチンピラを相手に戦うシーン。当初アクション監督は、「これまでアクションをしたことのないチェ・ガンヒに、できるワケがない」と諦めていました。負けず嫌いのチェ・ガンヒはできるだけ食べ睡眠をとることを心がけ、他の俳優なら1時間で覚えることを、3時間、4時間かけて練習を重ねました。結果「あんなに力強い乱闘シーンが撮れるなんて、期待してなかった」と監督から絶賛されました。
- 大物女優の24年ぶりの共演
- ムウォンの母親スッキ役のチャ・ファヨンと、ナユンの母親ファン館長役のキム・チョンにとって、これが24年ぶりの共演となりました。二人は1986年から放送されたドラマ『愛と野望』に揃って出演し、一気にスターダムにのし上がりました。しかしチャ・ファヨンは翌々年に芸能界を引退。08年に20年ぶりにカムバックしています。一方キム・チョンは女優活動を続け、『大胆な彼女』のキツイ姑役など脇役で個性を発揮しています。