韓国ドラマ 『ドクター・チャンプ』完全攻略ガイド〜選手村の住人たち
キム・ヨヌは実力ひとつでやってきた女医。後輩をどやしつけ、お世辞のひとつも言えないので、上司にウケがよくありません。とうとう医療事故を暴露して、病院から追い出されてしまいます。トラベルメーカーのレッテルが貼られ就職先は皆無。やっとのこと選手村の医師に着任します。医務室を仕切るイ・ドウクは、元スピードスケートの選手。彼はスポーツ音痴のヨヌに、問題だらけの柔道選手パク・チホンの健康管理を任せました。
代表選手に選ばれて10年が経過しましたが、全くと言っていいほど芽が出ません。それはライバルのサンボンが強すぎるせいでしょうか? いやいや最も大きな原因は怪我でした。ジホンは試合があるからと言い訳けして、治療を延ばしに延ばしていました。試合にやってきたヨヌに捕まってしまいます。手を振り払って治療を拒否すると、「選手生活を終わらせたいのか!」と一喝されてしまいました。その日からヨヌへの見方が変わります。
選手村の医師に着任すると、ドウクは選手村に在籍するコーチや監督の顔を覚えろと命じました。選手の怪我を治せばいい程度に思っていたヨヌは、余計なことを押しつけられて不満でした。ある日、ヨヌが点滴した選手がドーピング検査にひっかかります。クビを覚悟したヨヌでしたが、ドウクがスタッフにも責任があると弁解してくれました。融通の利かないヨヌは、選手やスタッフと対話することを覚える一方、ドウクに惹かれていきます。
杖をついているため、ドウクは何かと足のことを質問されます。今日も本部長に尋ねられ、CIAの任務でアフガニスタンにいた時に負傷したと答えました。実際はスピードスケート選手時代に遭遇した事故のせいでした。それまでは金メダルを期待され、恋人もいました。リハビリ医に転じて選手村に来てから、毎日のように水泳コーチをしている元恋人と顔を合わせるようになりました。当時の感情が蘇ってきて、やり場のない苦痛を抱えます。
ヨヌを演じたキム・ソヨンは、女優として最も活躍できる20代にスランプを経験しました。『IRIS-アイリス-』の女スパイ役で見事に復活した時は、あまりにブランクが長かったせいで新人女優に間違えられたほどでした。ブランクの時期は全てが終わったと思えたそうですが、「それでも、『あきらめることをやめよう』と持ちこたえました。ヨヌには、その時の気持ちが込められています。」と自分自身の辛い時期を役柄に生かしています。
『ドクター・チャンプ』は、韓国ドラマにつきものの刺激的で大げさなことは何も起きません。映像が美しく、あっさりした編集で、まるで独立映画(インディーズ)のようだと言われています。キム・ソヨンも「ヨヌは不器用で、性格も地味。これまで演じた役の中で一番リアルで、演じがいがあります。」と話しています。なお、オム・テウン演じる医師イ・ドウクは、アメリカのドラマ『ドクター・ハウス』からヒントを得たとされています。
チームの若手ウラム役は、アイドルグループSUPER JUNIORのシンドン。実は大きな役を演じた経験は、今まであまりありませんでした。SUPER JUNIORはメンバー個々の活動、競争が活発なことでも知られ、シンドンも「かっこいいところを見せたい」とメンバーの視線を気にしています。自然で繊細な感情表現が上手いと評価され「技への意欲が湧きました。でもSUPER JUNIORという中心は大事にしていきます」と話しています。
元選手ではないかと思えるほど、チョン・ギョウンは柔道着がとても似合っていますが、その影には6時間の猛特訓がありました。コーチを務めた元柔道選手のイ・ヒョク氏は「チョン・ギョウンは体格がよく、運動神経が特別にいいので上達が速い。」と絶賛。休む時間も惜しんで、どんどん柔道選手らしい実力をつけていきました。演技者としても「これまでの役がウソのように、ジホンにぴったり」「みごとな変身を遂げた!」と評判も上昇中。
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