韓国ドラマ「外科医ポン・ダルヒ」完全攻略ガイド〜一流外科医を目指して! レジデント1年生、ただ今奮闘中!!
ウルルン島の漁村で健康診断中、怪我人が出たとの知らせに最初に駆けつけたのはポン・ダルヒ。男性は足を怪我しながら呼吸困難を訴えますが、新米医師ダルヒには全くワケが分からず。そこに見知らぬ男が現れ聴診器を取り出し心臓疾患と診断。怪我人の容態はヘリ搬送も間に合わないほど悪化し、近くの保健所に運びこまれました。医師らしき男はテキパキと応急処置を施し、危機を脱出します。礼を言うダルヒに謎の男は「医師をやめろ」と告げ去っていきました。男の言葉はダルヒのプライドをズタズタにしますが、かつての夢に再び火が付きます。
ダルヒは以前にレジデントを経験したことがありましたが、自らの健康問題で中断せざる得ませんでした。しかし故郷で医療に携わりながら、レジデントの夢を諦めきれません。その思いに、先日の男の言葉が弾みを付けてくれました。母にロンドン留学に行くとウソをつき、妹の協力を得てソウルへ。名門韓国大病院のレジデンス生活をスタートさせます。新人といっても一切の甘えは許されず、初日から1週間の当直勤務を命じられます。
どうしても帰宅したいと男に大声でまくし立てられ、ダルヒは圧倒されてしまいます。こんなに怒鳴り続けられるなら、容態はそれほど心配ないのかもしれません。ダルヒは患者に言われるままに薬を処方して返しました。しばらくして、あんなに大声を出していた男がぐったりとした状態で救急で運び込まれます。アン・ジュングン医師が必死で救命処置を施しますが、その甲斐なく患者は死亡。ジュングンはダルヒの判断ミスを責めます。
レジデント仲間と打ち解けず、ジュングンから厳しい言葉の集中放火を浴び、担当した患者を亡くしてダルヒは落ち込むばかり。そこで子供の入院患者の顔を見に、病室を訪ねます。末期ガンのドンゴンは、ダルヒにサツマイモが食べたいと訴えました。直後にドンゴンは大量に出血。危険な状態となります。サツマイモを与えた犯人がレジデントのダルヒと分かり、ドンゴンの担当医チョ・ムンギョンは医学の基礎知識もないのかと激怒します。
院内の報告会で、ダルヒは先日の誤診によって患者を亡くした事例を報告しました。ただでさえ意気消沈しているダルヒを、アン・ジュングンは激しく追究。医師やレジデントの前でも容赦なく詰め寄られ、ダルヒはいたたまれずにその場から逃げ出してしまいます。あの日、ウルルン島で「医者をやめろ」と言った男は、その後ジュングンだと分かりましたが、今回は励まされるどころか傷ついた心を鞭打つばかり。これがダルヒのトラウマとなり、運ばれてきた救急患者を前にしてうろたえてしまいます。
ここのところの韓国ドラマは、特定の業界、特定の職業にスポットを当てた“専門職ドラマ”がトレンドになっています。警察官や検事を取り上げた「H.I.T.−女性特別捜査官−」、放送業界を描く「神様、お願い」や「オンエアー」、テレビショッピングの舞台裏「タルジャの春」が代表的なところ。中でも医者や医療現場は注目度が高く、「白い巨塔」や「ニューハート」、この「外科医ポン・ダルヒ」など名作が次々と生まれています。
アン・ジュングン役のイ・ボムスにとって、「外科医ポン・ダルヒ」は初のドラマ出演作となりました。少し前までドラマは若手俳優にとって、演技を磨き人気を獲得する場所で、映画界に進出するための登竜門のような存在でした。最近は「プラハの恋人」のキム・ジュヒョクや「恋愛時代」のカム・ウソンら映画俳優がドラマに積極的に出演したり、「銭の戦争」のパク・シニャンのように数年ぶりにドラマに復帰する例が増えています。
レジデントのジェボムはともかく、韓国大病院はイケメン・パラダイス!イ・ゴヌク役のキム・ミンジュンがキングなら、レジデントではイ・ミヌ役のソン・ジョンホがプリンス。いじめ演技が光る外科チーフのチャン・ジヒョク役のチョン・ウクは、朱蒙似のハンサム。ソフトな外見のキム・ヒョンビンは当初、役名がありませんでした。しかし回を追うごとに重要な役になり、演じたペク・スンヒョンにとってこのドラマがデビュー作にして代表作となりました。
命を守る現場に身を置くダルヒ。そのダルヒを韓国でも有名な日本の漫画『キャンディ・キャンディ』のキャンディのように見た視聴者もいたそう。というのもジュングンとゴヌクが、アンソニーとテリウスのように対照的なイメージながら、どちらか選びようがないほど完璧で魅力的だからとのこと。ちなみにポン・ダルヒは韓国語で「縫うのに通じた姫」という意味。ダルヒは外科医なので「縫合が上手い女医」というところでしょうか。