韓国ドラマ 『風の絵師』完全攻略ガイド〜失われた画譜、隠されたメッセージ
キム・ホンドは18世紀の王、英祖、正祖、順祖の3人の王の寵愛を受けた、高名な絵師。彼は水墨画から風俗画まで幅広く描き、多くの資料に人物像が記されています。それに対し、シン・ユンボクについての資料はほとんど残っていません。ユンボクは洗煉された男女の姿を描き、「絵が俗っぽいため図画署から追い出された」という話もあります。この2人が同じテーマを描いた絵が何枚も発見されていて、同時期に図画署にいたと考えられています。
シン・ユンボクが同時代の他の画家に比べ、女性的で繊細な世界を描いているのはなぜ? 優れた才能を持ちながら、歴史から消されてしまったのはなぜ? その疑問からユンボクが「男装した女性」だったと発想した小説が、このドラマと同名の原作です。この小説は07年に出版されましたが、05年の大ヒット映画『王の男』の影響も大きいと言われました。しかし原作者のイ・ジョンミョンは、愛のカタチをさらに進めた関係を描いています。
『風の絵師』の制作中、韓国ドラマ協会では全体の制作費に対し、主演俳優の出演料の比重が高すぎるのではという問題が急浮上しました。韓国ドラマは国内外でひっ張りだことなり、海外でも人気のスターのギャラも高騰しているのは事実。その批判の矛先は、ちょうどこのドラマに出演中だったパク・シニャンに向けられました。結局パク・シニャンはドラマ出演無期限停止処分となりましたが、また彼がドラマに復帰する日が待ち遠しいばかり!
『秋の童話』で薄幸の美少女だったムン・グニョンが、大人の女性に成長して『風の絵師』に戻ってきました。国民の妹と言われた彼女も大学生になり、映画『箪笥(たんす)』『ダンサーの純情』を経て、本格的な演技派女優に成長しました。夢だったパク・シニャンとの共演が実現し、「ホンドとユンボクのように、パク・シニャン先輩が私の先生」と愛(?)を告白。演技に集中する余り、パク・シニャンのヒジが当たり鼻骨を折ったこともあったそう。