韓国ドラマ:『ロイヤルファミリー』完全攻略ガイド〜女帝が君臨する巨大財閥
チェ・ドンホが事故に遭い死亡が確認されると、母親のコン・スノはまず「Kを人前に出さないこと」と厳命します。ドンホは韓国最大の財閥JKグループの次男でありながら、名家の出でも学歴もないインスクと結婚しました。インスクは一族からKとイニシャルで呼ばれ、夫の死にも立ち会わされず徹底的に無視されてきました。葬儀の席でもスノにひどい扱いを受けます。その場面をインスクを恩人と仰ぐハン・ジフン検事が目撃します。
不眠やギャンブル依存症など精神疾患を理由にKを精神病院に入院させる。退院させたら外部と遮断し息子にも会わせない。
三男が覚醒剤使用疑惑をかけられた時に科捜研のスタッフを買収したように、まずハン検事の望みを聞いた。しかし検事の望みは不明。彼の身辺調査を徹底的にする。
ハン検事がこちらで仕掛けた盗聴器を持ってきた。調査したところ、金銭面も女性関係も問題は何ひとつない。
チソンと言えば医師や財閥御曹司といったエリートのイメージと、最近では『鉄の王 キム・スロ』や『太陽をのみ込め』のようにワイルド・ヒーローも定着してきました。『ロイヤルファミリー』のジフンはまさなその両面を持つ男。10代の時はどうしようもないワルでしたが、ジフンをどこまでも信じてくれるインスクと出会って猛勉強しエリートに変身します。まさにジフンは、チソンの魅力を最大限に引き出す役柄と言えるでしょう。
冷酷で厳格なコン会長役のキム・ヨンエは71年にMBCのタレント募集に応募して合格以来、40年も第一線で活躍してきました。最近では『ファン・ジニ』の厳格な師匠ペンムの印象が強いところ。実は本人は乗り気でなかったところ、夫が台本を持ってきたので出演することになったとか。また彼女は実業家としても知られています。黄土パックで大成功し、バツイチだった彼女は共に会社を経営する男性と結婚しましたが、その後、離婚しました。
『ロイヤルファミリー』の原作は、森村誠一のベストセラー『人間の証明』です。77年に映画化されたのをはじめ、何度かドラマ化もされました。名セリフ「あの麦わら帽子…」に隠された、ある女性の過去が暴かれていきます。『ロイヤルファミリー』では会長、嫁たち、娘など強烈な個性の女性たちを何人か登場させ、「ある女性」が誰なのかしだいに暴かれてきます。ちなみに原作にはハン・ジフン検事に当たる人物は存在しません。
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