韓国ドラマ『神の天秤』完全攻略ガイド〜正義の女神を信じて
司法試験の合格発表の日、シンリムドンのアパートで、女性の死体が発見されました。容疑者はチャン・ジュナという男。彼は殺された女性の恋人で、司法試験に落ちたばかり。手を血だらけにして、ぼんやりと歩いていたところを逮捕されました。実はジュナがアパートに行く前、一人の男が現場から逃走していました。兄の無罪を信じる弟ヨンハは、自分が犯人だと主張し兄の身代わりとなります。二人の母は絶望のあまり亡くなりました。
検事の家柄ゆえに
ウビンの父は名検事と知られるキム・ヒョクジェ。自分も自然に検事になりたいと思っていたウビンは、みごと司法試験に合格します。合格の喜びから、隣にいた見知らぬ司法試験受験生にお守りを渡しました。その晩、ウビンは不慮の事故で女性を死なせてしまいます。家に戻り母に告白すると、母は息子の自首を断固として反対しました。
母の遺志を継いで
ジュナが亡くなった母の遺品を整理していると、保険証書がみつかります。母が命に代えて作ってくれた弁護料を持って、ジュナはヨンハの弁護を依頼します。しかし弁護士は別の事件に没頭していて、ヨンハの事件にあまり心を砕いてくれません。それに対し検事は、ヨンハのアリバイ証言をした証人のアルコール中毒を指摘します。
裁判は正しかったのか
証言の信憑性が疑われて、結局、ヨンハは無期懲役刑を宣告されます。すぐに控訴しますが、棄却されてヨンハの刑が決定してしまいました。ヨンハはジュナに検事になって、自分の冤罪を必ず晴らしてくれと頼みました。恋人、母を亡くし、心の支えだったヨンハの無罪も得られず、全てを失ったジュナは司法試験に打ち込みます。
司法研修院での再会
父の顔に泥を塗りたくないという思いと、母の強い愛を理解し、ウビンはアメリカに旅立ちました。一方、ジュナは3年かけて司法試験に合格します。ウビンも帰国し、延ばしていた司法研修に入りました。初日、知ってる顔がちらほらある中、近寄ってくる男がいました。あの日以来、久しぶりにジュナとウビンは再会します。
伝説の名優が出演
8、90年代に韓国映画で大活躍し、今や「めったに映画やドラマに出ない名優」として知られるムン・ソングンが、キム・ヒョクジェ役で出演しています。これまで小さな役やゲスト出演はありましたが、本格的なドラマ復帰は1988年以来のこと。「久しぶりなので、ついていけるか不安」と言うムン氏を説得したのは、演出のホン・チャンウク。ムン氏とは登山仲間という間柄で、意志の疎通も完璧ということで今回の出演が実現しました。
実際の法廷で撮影
法廷ドラマということで、実際に高等法院、地方法院、司法研修院、国立科学捜査研究所で撮影が行われました。「法曹界の全面的な支援がなかったら、このドラマは実現しなかった」と演出のホン・チャンウクは感謝の気持ちを込めて語っています。またホン氏は俳優のパワーとチームワークを重んじていて、撮影前に俳優一同と北漢山に登山しました。団結力が高まり俳優が熱演を惜しまなかったのは、登山の成果だと自負しています。
リアルさへのこだわり
『神の天秤』は、ディテールの描写が視聴者に高く支持されました。殺人事件が起きた場所は設定どおりに、シルリムドン(新林洞)で撮影されました。シナリオを書いたのは司法試験を受験したことがある人では、とウワサされたほど彼らの生活ぶりがリアルに表現されています。シナリオを担当したユ・ヒョンミは梨花女子大の仏文科卒。法曹界とは無縁でしたが今回、検事や判事、司法被害者の話を丹念にインタビューし書き上げました。
ジュナとウビン
ジュナ役のソン・チャンウィと、ウビン役のイ・サンユンは周囲が「付き合っているんじゃないか」と冗談を飛ばすほど、このドラマを通じて親しくなりました。ソン・チャンウィはミュージカル界のスターで、映画やドラマにも進出。日本映画『パッチギ!LOVE&PEACE』にも出演してます。 イ・サンユンはソウル大学物理学科卒のエリートから役者に転じました。10年には二人はドラマ『人生は美しい』で再共演を果たしています。
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