韓国ドラマ:『嵐の中へ』完全攻略ガイド〜ミソンさんのお天気情報
蔚山(ウルサン)近郊の長生浦(チャンセンポ)で有名な鯨捕りの息子として生まれたヒョンジュンとヒョンテ。二人が生まれて間もなく捕鯨が禁止され、二人は苦しい少年時代を送ることに。名門大学の法学部に進学しながら、故郷で暮らすミソンに恋をするヒョンジュン。一方、高校を中退し、ケンカに明け暮れて少年院に出入りするヒョンテ。地元の有力者であるアン・ドンスらによって、二人の兄弟の運命が大きく変化していく…。
幼い頃から長生浦で共に育ったヒョンジュンとミソン。ずっと一緒にいた二人の思いはやがて恋に変わり、ヒョンジュンがソウルの大学に進んで司法研修生となってからも、その関係はひっそりと続いてゆきます。結婚を約束し合うようになった二人でしたが、互いの境遇の違いもあってヒョンジュンの母ジヨンが猛反対。彼女からひどく罵られて激しく傷ついたミソンは、ヒョンジュンと別れて長生浦を去る決意をします…。
子どもの頃からずっと成績優秀な兄と比較され、大きなコンプレックスを抱いていたヒョンテ。そんな周囲の視線に嫌気が差した彼は、いつしかケンカに明け暮れるようになり、問題を起こして少年院へと入ってしまいます。刑期を終えて自宅へと戻ったものの、行き場のない感情を抑えきれずにいた彼は、実家を没落させた張本人であるアン・ドンスの下で、ボディーガード兼取り立て屋として働き始め、ふたたび家族を悲しませます…。
ヒョンジュンの高校の先輩で、常に彼を目の敵にしていたドンス。ずっとミソンに思いを寄せながらも拒否されていた彼は、ヒョンジュンへの嫉妬と自らの欲望から、ついに強引に彼女を連れ去ってしまいます。ミソンのことを実の姉のように慕っていたヒョンテは、そのことを知って激怒。ミソンを救出しようと監禁場所を襲撃しますが、彼女の救出と引き換えに、大きな事件を起こしてしまい、追われるように長生浦を出て行きます…。
ヒョンジュンとミソンの関係に対し、唯一反対しているのがヒョンジュンの母親であるジヨン。船主の娘という金持ちの家に生まれ育ったゆえ、酒場の女主人の娘であるミソンの境遇を気にしていると思われている彼女ですが、反対する理由はそれだけではないようです。夫や息子との間に微妙な距離感があり、常に孤独を味わっているような雰囲気のジヨン。果たして、その心中はいかなるものでしょうか?
兄に対するコンプレックスを抱きながらも、自分の生き方を模索する次男ヒョンテを演じるのは、『チェオクの剣』のチャン・ソンベク役で一躍注目を集めたキム・ミンジュン。トップモデルから俳優となった彼ですが、高校時代までは柔道のエリート選手で日本の大学への留学を考えたほどとのこと。その鍛え上げた見事な肉体と突き刺すような鋭い視線で、視聴者のハートを鷲掴みにしちゃいます!
舞台となるのは、蔚山近郊の漁港・長生浦。かつては捕鯨で活気溢れたものの、捕鯨禁止とともにすっかり寂れたこの街から物語はスタートし、ソウル、釜山、日本、タイへと壮大なスケールで展開していきます。運命の糸に操られるようにして、世界各地を転々としゆくヒョンジュンとヒョンテ。各地で巻き起こる出来事やいろんな人との出会いが、彼らの運命を変えてゆきます!!
ヒョンテが思いを寄せるジョンヒが女性刺青師だったり、ヒョンテと敵対する日本人・ハラダコウスケ役で格闘家の船木誠勝が出演したりと、何かと日本とも縁の深いこの作品。京都や神戸、淡路島などでロケが行われたこともあり、日本の文化が一風変わった形で描かれています。最大のハイライトは、人力車に乗ったジョンヒが竹林の中を駆け抜けるシーン。かぐや姫さながらの光景に思わず目が点になってしまいます。
とある出来事がきっかけとなって、弁護士になることを諦めたヒョンジュン。長年の夢を捨て、ミソンにも別れを告げられた彼はとある会社に就職しますが、そこでもドンスらと関わりを持ってしまうことに。賄賂、買収、後継者争いなど、さまざまな荒波に巻き込まれるヒョンジュン。トップに立って大企業を自分の力で動かしたいと願っていた彼が、愛する人を守るために、ただ一人でさまざまな敵に立ち向かいます!!