帰って来た兄に会うため、美月は笑顔を装い家に入る。だが、出迎えた兄はニューヨークに旅立つ時とは全然違っていた。聞けば、刑事は辞めてアイオワでフィアンセと農場を経営しているという。「夢を捨てたの? お兄ちゃんが頑張ってるからあたしもって思ってたのに!」美月は、裏切られた思いで泣き出してしまう。が、何か決心したかのように、パソコンに向かう。完成したシリーズ構成変更案を大泉に渡し、「クルスは邪神に操られているだけで、最後は元のクルスに戻る」というこれまでの流れを無視した設定を一方的に押しつける。撮影所で早川から、公式HPへの抗議メールに端を発した番組審査会の内容次第では「コス」は打ち切りかも、と聞かされた美月は、「私一人でも説得して見せます!」と宣言。自分の意見を取り入れた大泉の改訂構成案に満足し、17&18話のプロットをノーチェックでOKすると、打ち切り回避のために連日徹夜で理論武装に励む…。