下界に送ったはずの沈曦には砺罌が取りついていた。砺罌は沈曦を殺すと沈夜を脅すが、沈夜は自らの手で矩木を粉々にする。空中から落とされそうになった沈曦の下に沈夜が駆けつけると、砺罌が沈夜に乗り移り無異たちに攻撃を仕掛けてきた。沈夜の協力も得て、無異たちはついに砺罌を倒すことに成功する。流月城に残ることを決めた沈夜は、謝衣が残した偃（えん）術の本を無異に託すのだった。

楚北捷（そほくしょう）と豪商である花家の令嬢との縁談が持ち上がる。楚北捷が令嬢の弾く琴の音に惹かれて会いに行くと…。

婚儀の最中、楚北捷（そほくしょう）とはくへいてい（はくへいてい）はともに毒に当たって倒れるが、治療を受けて事なきを得る。

晋の皇帝・司馬弘（しばこう）から死罪を言い渡されたはくへいてい（はくへいてい）。翌朝、彼女を助けようと楚北捷（そほくしょう）は刑場まで馬を走らせるが…。

楚北捷（そほくしょう）を刺してしまったはくへいてい（はくへいてい）は一晩中彼を介抱し、翌朝黙って彼の元を去る。

楚北捷（そほくしょう）を救うため司馬弘（しばこう）と取引したはくへいてい（はくへいてい）。彼女は頭の中にある兵書を書き出すことになるが…。

はくへいてい（はくへいてい）が屋敷から逃げたことに気づいた楚北捷（そほくしょう）は、すぐに彼女の後を追いかける。

楚北捷（そほくしょう）は燕の15の銅山を制圧すると、5年の停戦について慕容粛（ぼようしゅく）の同意を取り付ける。

司馬弘（しばこう）は楚北捷（そほくしょう）に涼への出兵を命じ、凱旋したら王妃にふさわしい娘と縁組させると告げる。

はくへいてい（はくへいてい）は幼なじみである涼の将軍・則尹（そくいん）の妻・陽鳳（ようほう）と旧交を温める。

晋では父の張（ちょう）尚書とともに陰謀を企む張貴妃が、ひそかに涼王と手を組むことに。

涼軍と晋軍は典青峰で決戦を果たすことになるが、楚北捷（そほくしょう）がたった一人で涼軍の陣地に現れ、はくへいてい（はくへいてい）を連れて姿を消す。

晋軍を撤退させるはくへいてい（はくへいてい）の作戦はうまくいったはずだった。だが、晋の皇宮を混乱させる彼女の計画は何者かに悪用され…。

捕らえられ拷問を受けた楚北捷（そほくしょう）は皇子二人を殺した罪で斬首されることに。

楚北捷（そほくしょう）の助命を願うはくへいてい（はくへいてい）に司馬弘（しばこう）が言い放ったのは、殺すのはお前一人だという言葉だった。

死んだと思われたはくへいてい（はくへいてい）は楚北捷（そほくしょう）の手配でひそかに助け出され隠れ家で酔菊（すいぎく）の治療を受けていた。

何侠（かきょう）は白蘭の朝議に乗りこむと、息子を耀天（ようてん）皇女と結婚させようと企む貴（き）丞相の裏をかいて、堂々と耀天皇女に求婚。

はくへいてい（はくへいてい）がやっと目覚めたものの楚北捷（そほくしょう）は会おうとしない。彼は添い遂げられない運命とあきらめ…。

明日が楚北捷（そほくしょう）と別れて遠方へ旅立つ日となった月夜の晩。はくへいてい（はくへいてい）は寒空の下…。

亡き晋（しん）皇后と皇子たちの法要に訪れた楚北捷（そほくしょう）は、司馬弘（しばこう）からこれまでのように信頼することはできないと告げられる。

白蘭で涼軍を迎え討った楚北捷（そほくしょう）は白蘭軍も晋の援軍も現れない中、孤軍奮闘を続けていた。

独りで涼軍の陣営を訪ねたはくへいてい（はくへいてい）は晋から10万の援軍が到着したように見せかけて涼王に軍を撤退させる。

楚北捷（そほくしょう）の勝利とはくへいてい（はくへいてい）の生存を知った張（ちょう）尚書と張貴妃は、自分たちの陰謀を隠蔽するため二人を殺害し…。

楚北捷（そほくしょう）とはくへいてい（はくへいてい）が水賊に襲われて死んだという知らせを聞いた何侠（かきょう）は、自ら花容に出向いて事の真相を確かめることに。

花容に来た何侠（かきょう）は楚北捷（そほくしょう）とはくへいてい（はくへいてい）が生きていると確信。

燕の援軍を阻止するはくへいてい（はくへいてい）の作戦は成功。また、楚北捷（そほくしょう）は自分になりすました偽者の正体を暴くと…。

晋が平和を取り戻したのを見届けた楚北捷（そほくしょう）ははくへいてい（はくへいてい）とともに都を去ることを決心。

白蘭に帰国した耀天（ようてん）皇女は何侠（かきょう）を官職に復帰させ、軍備拡張を担当させる。

何侠（かきょう）は養蚕ができず白蘭に流れてきた晋の難民を雇って城壁を修復し兵を増強、晋の国境に出兵する準備を整える。

楚北捷（そほくしょう）は司馬弘（しばこう）の要請を固辞し、はくへいてい（はくへいてい）との新生活のため旅立つことに。