野狼一味が暗躍する国境の街・暮城。危険だから帰るようにと俊豪に促された滴珠だが、残って地元の医者・百草（はくそう）先生を手伝いながら医学を学びたいと言う。都で書画が売れず、私塾にも人が集まらない世傑の様子を察した月紅は心配する。少春は月紅の弟子の子供たちを世傑の私塾に送り込んではどうかと知恵を出す。

孫遜を探るために逢源は孫家を訪れるが、孫遜は本心を明かそうとしない。一方、追われる身の桃夭は逢源の馬車に潜んでいるところを見つかり、妓楼で働かされている自分を苦界から救ってくれるなら何でもすると逢源にすがりつく。直後にやってきた伯遠だったが、薬を盛られ、気がつくと首枷をはめられ辺境へ送られる檻の中だった。

高校生のルオ・ジーは真面目で成績は学年トップ。そんなある日、転校生がやって来て彼女は学年２番になってしまう。ところがその彼はルオ・ジーが15年前から恋しているション・ホァイナンだった。ホァイナンにそのことを打ち明けないまま高校生活は終わり、ルオジーは大学生になる。そしてホァイナンも、彼女と同じ大学に入学する。

ルオ・ジーの片思いの相手が、大学でも有名なホァイナンだと知った、ルオ・ジーのルームメイトのジァン・バイリー。彼女はルオ・ジーに恋愛テクニックを伝授しようと躍起になる。そんな時、ルオ・ジーは女の子にしつこくされて困っているホァイナンを見かけて、勇気を出して彼を救い出す。そしてホァイナンとカフェに行くことになる。

ジャン・ミンルイに誘われ出かけたルオ・ジーだが、そこにホアイナンからミンルイにメールが届く。ルオ・ジーとミンルイの仲を応援するようなメールの内容に、ルオジーは怒って帰ってくる。ミンルイも困惑するが、ホアイナンには特に何の意図もなかったことが分かる。一方バイリーは彼氏のゴー・ビーの浮気癖に悩んでいた。

家庭教師として面倒を見ている子どもたちを連れ、遊園地を訪れるルオ・ジー。一方ホァイナンも、寮のルームメイトたちと一緒に同じ遊園地に来ていた。偶然会った２人は、兄妹である子どもたちと４人で行動することに。遊んでいるうちに、へそを曲げていた兄がホァイナンに懐き妹に優しくなっていく様子を見て、ルオ・ジーも心温まる。

夢の王国から帰ってきたルオ・ジーは、一緒に楽しく過ごしたホァイナンが、最後はよそよそしかったとバイリーに話す。一方ホァイナンも帰って来るやミンルイに冷やかされるが、落ち着かない様子だ。その夜、涙を流すルオ・ジーに、バイリーはゴー・ビーとの関係を話し始める。ゴー・ビーにはバイリーとは別に好きな人がいるという。

ホァイナンが、大学対抗の弁論大会に出場する。“恋は利他的か利己的か”というテーマのもと、ホァイナンは利己的の立場で、いかに恋がエゴでしかないか熱弁をふるう。そんな時ルオ・ジーは家庭教師のアルバイトをホァイナンに紹介する。だがホァイナンからお金は不要だと断られ、ルオ・ジーは苦しかった母との生活を思い出し涙する。

ルオ・ジーの高校の同級生で、ホァイナンの元カノのイエ・ジャンイェンと仲の良いディン・シュイジンは、ルオ・ジーの従兄ルオ・ヤンに片思いしている。彼女は大学の再受験のため、ルオ・ヤンが教師をしている母校にまた戻って勉強をしていた。一方、弁論大会が終わり久しぶりに講義に出たホァイナンは、積極的にルオ・ジーの隣に座る。

ゴー・ビーとバイリーの出会いは、ゴー・ビーがバイリーの友達チェン・モーハンに恋していたことがきっかけだった。ゴー・ビーはバイリーに頼んで、モーハンの写真を撮ってもらったり情報を得ていた。だがモーハンに告白したゴー・ビーは振られてしまい、彼を献身的に支えたバイリーは念願かなってゴー・ビーと付き合うことになった。

幼い頃に出会った少女の話をルオ・ジーに話して聞かせるホァイナン。だが彼女に耳打ちした言葉をホァイナンは思い出せない。それを聞いてルオ・ジーはそっと涙を流す。一方、卒業生講演会を口実にモーハンに連絡をとるゴー・ビーに、バイリーはショックを隠し切れない。その頃ミンルイは手品をしながらシュー・リーチンに告白をする。

ルオ・ジーは知らない相手から“ホァイナンのことで話がある”というメールを受け取る。断るルオ・ジーに今度はホァイナン本人から、明日話があるから会おうというメールが来る。翌日ルオ・ジーが待ち合わせ場所に行くと、リーチンがいて、彼女はホァイナンのことでルオ・ジーに詰め寄ってくる。その一部始終をミンルイが聞いていた。

コロンス島にいたルオ・ジーとホァイナンだが、シュイジンから呼び出され、ハルビンの母校に向かう。するとジャンイェンが教室に閉じこもり暴れていた。倒れた彼女を病院で休ませると、シュイジンは、ジャンイェンの母親が高校生の時に自殺をした話をホァイナンらにする。ジャンイェンはその時から心に深い傷を負っているのだ。

久々にハルビンの母の所に戻ったルオ・ジーは穏やかな時を過ごす。翌朝、ホァイナンとともに厦門に戻るルオ・ジー。するとジャンイェンも戻って来ていて、ホァイナンに“学生ビジネスコンテスト”に参加するよう勧めてくる。以前から参加を考えていたホァイナンの周りに、ミンルイや仲間が集まってきてプロジェクトが動きだす。

ホァイナンに高校時代から思いを寄せるジョン・ウェンルイは、ビジコンのホァイナンのチームに入れずやきもきしていた。一方ホァイナンとルオ・ジーは、開発中の迷子腕輪のテストをしに公園に行く。公園をさまようルオ・ジーをホァイナンが見つけ２人は甘い時間を過ごす。その頃バイリーはまたもゴー・ビーのための買い物をしていた。

ホァイナンのチームの開発が最終段階に入った矢先、他のチームも同じ内容でビジコンに参加することが分かる。ミンルイが、情報を漏らしたのはリーチンに違いないと思い当たり、彼女を問い詰めると、案の定ジャン・ウェイに話したと言う。だがジャンイェンらがジャン・ウェイの所に乗り込むと、逆に彼からホァイナンの盗用を疑われ…。

ビジコンの参加を父に反対され、やる気を失いかけていたホァイナンだが、ルオ・ジーに励まされ、やる気を取り戻す。そして、アイデアを無償で社会に還元したいという考えを固める。ビジコン当日、渋滞に巻き込まれたホァイナンとルオ・ジーは走って向かうが途中でけがをしたルオ・ジーはホァイナンだけ先に行かせ、皆にメールを送る。

コロンス島でのデートを楽しむルオ・ジーとホァイナン。ホァイナンは、一方が偶然を装って男女が出会うのは詐欺のようなものだと言い、自分は純粋な恋がしたいと語る。それを聞いてルオ・ジーは、自分がホァイナンに重ねてきたウソに、胸が痛むのだった。その頃ジャンイェンは、自転車工場の火災についての古い記事を見つけていた。

ホァイナンはジャンイェンに呼び出され、何年も前の火災の記事を見せられる。ホァイナンの父の会社での火災だが、亡くなった技術者はルオ・ジーの父だという。衝撃を受けたホァイナンは翌日、厦門にやって来た母に当時のことを聞き、さらに打ちのめされる。ホァイナンはルオ・ジーがこの件をずっと自分に黙っていたことが気になる。

相変わらずホァイナンに避けられているルオ・ジーだが、バイリーが寄り添い、慰めている。ホァイナンは自責の念に駆られながら寮に籠もっていた。一方、リーチンの買い物に付き合うミンルイは、彼女の荷物を持ち、プレゼントをあげる約束をする。そしてルオ・ジーは１人、英語の単語集を広げながら、くじけないことを誓うのだった。

迎えに来たホァイナンは、ルオ・ジーにカッパを貸す。以前ジャンイェンが着ていたカッパだが、ルオ・ジーは知らないふりをする。カッパを着ずにびしょぬれで戻ったルオ・ジーは、バイリーに励まされる。そしてルオ・ジーはホァイナンに失恋したことで勉強に打ち込むのだった。一方ホァイナンもルオ・ジーのことを諦めきれず悩んでいた。

ルオ・ヤンと彼の婚約者チェン・ジンのウェディング撮影の場をそっと見るシュイジン。ルオ・ヤンが席を外したすきに、シュイジンはチェン・ジンに近づき、結婚のためにルオ・ヤンに芸術家の道を諦めさせたと彼女を責める。その後ひっそりシュイジンに会ったルオ・ヤンも、婚約者に支配されていると責められ、人生は難しいとつぶやく。

ミンルイの紹介で、通訳と観光案内のバイトをするルオ・ジー。帰ってくると偶然ホァイナンに会う。バイトを掛け持ちしていることを指摘されカッとなったルオ・ジーは、ホァイナンへの不満をぶつける。するとホァイナンも、長い間ウソをついていたことでルオ・ジーを責める。そしてホァイナンはルオ・ジーに本当の気持ちを問い詰める。

ルオ・ジーの退院の日、ミンルイとバイリーが迎えに来る。そこに、作家モーダンの座談会の原稿の修正をルオ・ジーに頼むためゴー・ビーとホァイナンも駆けつける。ルオ・ジーは２人に協力することに。毅然とした態度でホァイナンに接するルオ・ジーを褒めるバイリーは、ミンルイがルオ・ジーに気があるのでは、と疑い始める。

モーダンの座談会のチケットを手に入れるために、テントを張って並びつつ、徹夜で会計データを作るルオ・ジー、バイリー、ゴー・ビーにホァイナンの4人。ホァイナンはルオ・ジーに感謝しつつ、歩み寄ろうとぎこちなく話しかける。そして座談会当日、司会のジャンイェンにモーダンが不満を表し、主催の学生自治会の面々は焦る。

座談会でルオ・ジーに自分の役目を譲ったジャンイェン。彼女がその悔しさを、自分に思いを寄せるジュオ・チェンに語ると、彼は潔く身を引いたジャンイェンを褒めたたえるのだった。一方、素直になれない気持ちをミンルイに白状したホァイナンは、今までの自分を反省する。そしてルオ・ジーは英語の試験を終え実家に戻ってくる。

学生自治会の打ち上げの日。ゴー・ビーはモーハンを誘っていたが、そこにヨンローがわざとバイリーを連れてくる。鉢合わせの気まずい雰囲気からバイリーを救ったホァイナンだが、バイリーに、ルオ・ジーへの仕打ちを責められる。そして、バイリーからルオ・ジーがハルビンに帰っていることを聞いたホァイナンは、思い立って自分も故郷に向かう。

やっとルオ・ジーを見つけたホァイナンは、彼女を食事に誘う。だがルオ・ジーはホァイナンに怒り、帰ってきてしまう。その夜、ルオ・ジーの実家の前までやって来たホァイナンは、自分の行動に驚きつつも喜びを噛みしめる。翌朝、実家の前で待ち構えていたホァイナンと共に厦門に帰る娘を、ルオ・ジーの母が心配そうに見ていた。

ホァイナンはルオ・ジーに会いに行くが、ルオ・ジーは出てこようとしない。そこにバイリーが現れ、ホァイナンは慌てて逃げていく。一方、ミンルイはリーチンに高価なプレゼントを買ったものの、渡せずに帰って来る。そしてその頃、1人でいたジャンイェンの所に、彼女の取り巻きが現われる。そしてジャンイェンに無理やり迫るが…。

様々な分野で活躍する卒業生たちが集まり、学生たちには就職に結びつくチャンスでもある卒業生講演会の日がやって来る。バイリーは初めは張り切っていたが、モーハンが演奏することもあり、行くのをためらい始める。ルオ・ジーも、学生自治会主催でホァイナンが進行を務めるので気乗りしない。だが結局、２人で会場に向かうのだった。