崖の上までやってきた清歓は白沢の首を絞め上げるが、徐々に昔の記憶を思い出して我に返る。そこへ２人に追いついた白掌門が現れ、白沢に清歓を殺すよう命じる。だが白沢は師匠の命令に従わず、自分の命と引き換えに清歓を見逃すよう懇願する。それを聞いた清歓は崖から飛び降り、命を絶つのだった。その後、白沢は青雲派を離れて隠居し、独り清歓の墓を守って生涯江湖に関わることはなかった。

一夜を共にして仲が深まった白沢と清歓は、寝殿の庭で琴を弾いて甘いひと時を楽しむ。そこへ美酒を携えたよう王が押し入ってくる。２人の仲の良さを見て嫉妬したよう王は白沢に暴言を吐き、酒の壺を地面にたたきつけたため、その割れた破片が飛び散って白沢の頬を傷つけた。怒った清歓はよう王を追い出す。清歓はよう王に対して情はあっても、それは男女の愛ではなく、共に戦ってきた友への情であり、２人の気持ちはすれ違うのだった。

事の真相が明らかになったため、白沢は死んでも悔いはなかった。白沢を疑い、鞭でひどく打った清歓は悔いて心が痛むのだった。そして満身創痍の白沢を牢から出して御医に診させ、清歓が自ら看病をする。目が覚めた白沢は帰国を願い出るが、凌国では三皇子がすでに皇太子となっており、心が打ち砕かれ失意のどん底に落ちる。それは清歓と三皇子が手を組み、白沢を帰国できないようにさせたものだった。

互いの本音を吐き出した白沢と清歓は互いに愛を深める。盛国の臣下たちは白沢に兵権を与えることに猛反対するが、清歓はまったく聞き入れず、虎符を白沢に与えてしまう。その後、出征した白沢を想い続ける清歓のもとに吉報が届く。白沢が率いる軍は士気が高く、ついに凌国の都を攻略し、三皇子も白沢の手により斬り殺され、さらには盛国へ戻る途中で、周辺の国々を併呑して盛国の領土を拡大したという知らせだった。そしてとうとう白沢の凱旋の日を迎えるのだった。

天界に戻った白沢は、清歓が自分のためにわざわざ人間界へ下りて苦難を味わってきたことに心を痛める。そして、あやめの花びら２枚が地に落ちているのを見て司命にその理由を尋ねる。最後に残った１枚の花びらを白沢が摘めば、愛の試練は終わり天帝になれるというが、白沢はあやめの花を元の形に戻し、力を与えるのだった。そのかいがあって清歓は再び仙女の姿になるが、悲しいことに白沢のことをまるっきり忘れていた。

ルー・リーが交通事故に遭ったと知り、急いで帰宅したジアン・イーチョンは、リー・マンと一緒にいたことをチェン・イーミンに責められる。イーチョンとリー・マンとの間に入り込むことができないと思い知ったルー・リーは、会社を辞めて離婚することを決め、シアオチーだけに妊娠を打ち明ける。コンテストに優勝し、新作ゲームの開発に戻れることになったものの、朗報を聞いても浮かない顔のルー・リーを見て、イーチョンは疑問を抱く。

一緒に過ごした日々が忘れられず、夜ふけにジアン・イーチョンのマンションの下までやってきたルー・リー。しかしリー・マンが入っていくのを見て、その場を立ち去る。両親にイーチョンと離婚して重慶に行くことを伝えるリーを、父親は何とか思い直させようとするがリーの決心は固い。イーチョンはリーが別れを切り出した理由が理解できず、チェン・イーミンに問いただす。そこで初めて、過去に存在した２人の接点とリーの想いに気づく。

重慶で暮らし始めたルー・リーは、会社の面接を受けに行くが、妊娠していることを正直に話すと婉曲に断られる。ある日、立ち寄った食堂で話しかけてきた男性に、マンションのエレベーターで偶然に再会。ルー・ジンウェンというその男性と親しくなり、彼が経営する制作会社で仕事を始める。ジアン・イーチョンは、母親がお見合い相手を探していると知り、しばらく家を離れることにし、重慶にある大学時代の友人の会社への出張を決める。

デモを消去したのはリー・マンだと知ったジアン・イーチョンはマンに決別宣言をし、マンは悔し紛れにリーが去ったのは２人の関係を誤解したせいで、そうしむけたのは自分であることを明かす。リーの手がかりを求めてルー家にやってきたイーチョンは、重慶から届いた荷物に書かれた文字を偶然目にしてリーの居場所を察した。イーチョンは再び重慶を訪れリーを捜すが、手がかりはない。だが、ルー・ジンウェンに呼ばれて会食の場に向かうと…

やっとルー・リーを見つけたジアン・イーチョンだが、リーはあくまで話を聞こうとはしない。またルー・ジンウェンはリーへの好意を隠すことなく、イーチョンの前でリーを守ってやりたいと公言する。焦りを感じたイーチョンは夜中にリーの部屋のドアを叩き続け、警備員から尋問を受けることに。デモを消したのはリー・マンだったことを告げ、疑ったわけではないと許しを請うイーチョン。しかしリーは「好きな人がいる」と復縁を拒絶する。

ルー・リーの恋人役を買って出たルー・ジンウェンは、２人きりでルー・リーを説得したいジアン・イーチョンの思惑をことごとく邪魔する。ルー・リーはイーチョンの謝罪を受け入れるものの、早く重慶を去るよう言い放つ。兄が不倫していると疑うジアン・ズートンは、チェン・イーミンを連れて重慶へ向かう。イーチョンの車を尾行し、女性とマンションへ入っていくイーチョンを追ったズートンは、女性の正体がルー・リーと知って驚く。

ジアン・イーチョンはルー・リーに過去をわび、一緒にいたいのは強制されたからでも、償いのためでもないと告白し、もう一度やり直そうと言う。リーは心を動かされるが、あの夜の出来事をイーチョンが思い出したと知ると思わず拒絶してしまう。愛ではなく責任感からくる告白かもしれないと不安になったのだ。それでもイーチョンは待つつもりだった。だが、勤務時間に病院に行ったというリーを心配して駆けつけたイーチョンが目にした光景は…

ルー・リーがルー・ジンウェンの子供を妊娠していると聞かされ、ショックに打ちのめされたジアン・イーチョン。しかし、離婚が成立するまでは決して諦めないようにと父親に説得され、再び重慶へ戻る。ジンウェンの身辺について調べたイーチョンは、彼に婚約者がいることを知る。その事実をルー・リーに告げたイーチョンは、父親として一緒に子供を育ててゆきたいと決意を語り、ルー・リーもそんなイーチョンの変化に心を動かされる。

みんなの宣伝のおかげでルー・リーのプログラミング交流会は成功裏に終わった。ジアン・イーチョンはリーに改めて想いを告白し、今度こそリーはイーチョンの愛を受け入れて一緒に新海に戻る。チェン・イーミンはジアン・ズートンを女性として意識し始め、グー・シアオチーとグー・モーは今では恋人同士だ。何もかもうまく行き始めたように見える中で突然、リン・シューティエンが退職し、さらに大きな災難がイーチョン社を待ち受けていた。

シュー・ユエンジーとの話し合いの場にはリン・シューティエンが現れた。「玄中記」のコードをチェンドン社に漏洩したのはリンだったのだ。「玄中記」にはＥＧ社も関わっているため、このままでは巨額の賠償を請求されて、イーチョン社の破産は必至だ。シューは問題の解決を条件にイーチョンの買収を持ちかけ、社員全員の雇用の保証と現チームによる「玄中記」開発継続を約束した。ジアン・イーチョンとルー・リーが買収契約を突っぱねたが…

秉（へい）州に帰った李謙（りけん）は信（しん）王となり、同時に誕辰（たんしん）を迎えた。祝いの日、姜保寧（きょうほねい）から贈られた玉佩（ぎょくはい）を見て、幼いころのある記憶を呼び覚ましていた。一方、実は正気に戻っていた慶安（けいあん）だったが、李冬至（りとうじ）との幸せな日々を失うことを恐れて言い出せずにいた。靖海（せいかい）侯となった趙嘯（ちょうしょう）は、姜保寧が賊退治に使った武器に興味を持ち、「神鬼（しんき）兵器図」を捜し始める。

李長青（りちょうせい）は高妙容（こうみょうよう）から、李家村の虐殺の首謀者は姜保寧の父であると聞かされたが、姜保寧に恨みを抱く彼女の策謀だと考え、耳を貸そうとしなかった。しかし証人の静安（せいあん）尼から当時の事情を聞かされて、信じないわけにはいかなくなる。李謙も、虐殺の日に李家村で母と口論していた男は姜鎮英（きょうちんえい）だという確信を得た。受け入れ難い事実に困惑した李謙は姜保寧を避けていた。

最愛の李謙さえ信じてくれないことに傷つき、丸1日水も口にしない姜保寧。李謙は食事を部屋に運んで食べさせようとするが、口論になってしまう。翌日、姜保寧は歌を聴いて気晴らしするために、李謙が外出中に屋敷へ妓女（ぎじょ）を呼ぶ。一方、お互いを想い合っている金宵（きんしょう）と董珊瑚（とうさんご）は、なかなか一歩を踏み出せずにいたが、互いの見合いの席で一緒に逃げ出し…。

いくつもの策を講じた姜保寧は李謙の追走から見事に逃れると、趙嘯の手を借りて予定通り都へ向かう。その途上にて、趙嘯から変わらぬ想いを打ち明けられるものの、すげなく拒むのだった。病に苦しむ太皇太后は、突然帰ってきた孫娘の姿を目にし、たちまち元気を取り戻す。久しぶりの再会に沸き立つ皇宮だったが、そこに李謙が現れ…。

趙嘯は召喚されずして皇宮に入った罪で李謙を弾劾すると同時に、都の守りを務める錦渓（きんけい）の兵力を削減して藩王としての勢力を弱体化するための遷都を企てていた。取り巻きを集めて李謙を倒すための根回しを進める趙嘯。だが、この動きに気づいた李謙も信頼できる人物を集めて対策を練っていた。そして、朝議の場で金海涛（きんかいとう）は李謙を弾劾し…。

李謙は兵権を返上することで事態を収めたが、遷都の議論が立ち消えになる様子はまだなかった。遷都を何としてでも阻止したい太皇太后は、李謙と姜保寧を連れて皇陵へ向かい、太祖（たいそ）に直訴しに行く。その様子を見ていた民は自らの意志で太皇太后を乗せた馬車に続く。太皇太后の必死の訴えを、急いで駆けつけた韓同心（かんどうしん）が止めに入るが…。

死ぬまで牢（ろう）に監禁されることになった高妙容は、彼女の一大事を知って牢までやって来た李麟（りりん）に、抱えていた思いを吐き出す。絶望していた高妙容だったが、李謙と姜保寧を離間させる方法を考えれば、韓同心によって牢から出してもらえると聞き…。一方、李謙が兵権を手放したと知った慶泰（けいたい）は、李謙を始末するため、巫満（ふまん）を秉州へ遣わす。

婚姻の許しを得るために李冬至と慶安は、李謙を訪ねる。2人の覚悟を知った李謙は、味方になることを約束した。そして李謙自身も、親世代の恨みは引き継がず、姜保寧と添い遂げることを決意。寝込んでいる姜保寧のもとにやって来た李謙は、心から謝罪して本心を伝える。そんな中、国を追われた慶泰は、再起を図るべく「神鬼兵器図」の武器に目をつけていた。

太皇太后の突然の崩御に、姜保寧は深い悲しみに暮れる。太皇太后が亡くなる前日に会っていた人物が李謙で、目の前で離縁状を破ったことを知った姜保寧は、あなたのせいでお祖母様が死んだと李謙を責める。自らの死で償うと言う李謙を躊躇（ちゅうちょ）なく攻撃する姜保寧。姜家に恨みを持つ李長青が止めに入り、両家の縁は完全に切れてしまい…。

李謙との子を懐妊した姜保寧は堕胎しようとしていることを医正（いせい）に口止めするが、早くも韓同心と趙嘯の知るところとなる。韓同心は、姜保寧と李謙の離縁を記した太皇太后の真筆そっくりの遺旨を作成して、多くの者が見守る中で登場させようと企（たくら）んでいた。韓同心に大きな恩があるため、高妙容は命令を断れず、計画を手伝わされていた。

長年捜していた母との再会を喜ぶ慶安。そして、母は李家村で起きた悲劇の真相を語り始める。村に火を放って村人を虐殺したのは、姜鎮英ではなかった。一方、自責の念に駆られた高妙容は、姜保寧に韓同心の企みを教える代わりに、都を離れて李麟と生活する許しを得る。韓同心の計画を知った姜保寧は、高妙容を使って対策を考え…。

証拠を突きつけてもしらを切る韓同心だったが、慈寧（じねい）宮から太皇太后の印章が見つかり、万寿（ばんじゅ）山に生涯幽閉の身となった。そんな中、姜保寧の計らいで、高妙容と李麟は都を無事に離れることに成功していた。一方、趙嘯の手によって李謙は流刑地へ押送されようとしていた。姜保寧は趙嘯の勝手な行いを今回は咎めないが、次は許さないと警告する。

姜保寧に問い詰められた閔州（びんしゅう）は李家村で起きた事件の真実を話す。一方、姜保寧の持つ「神鬼兵器図」を狙うも皇宮の高い壁に阻まれていた慶泰は、李謙が流刑地送りから一転、都に送還されると知り、李謙を取り引きの材料として連れ去る。李謙と引き換えに「神鬼兵器図」を渡す決意をした姜保寧だったが、ひょんなことから隠された“鍵”に気づき…。

久しぶりに2人で話し合う時間ができて、姜保寧と李謙の誤解はすっかり解け、仲直りを果たす。慶泰に渡したはずの「神鬼兵器図」だったが、姜保寧は隠された真の設計図を見つけていた。思勤（しきん）とともに本物の武器の製作に挑む姜保寧。果たしてそれは戦うための道具なのか、それとも…。国の命運を懸けた戦いが幕を開け、それぞれの愛の行方がついに定まる。

蘇州（そしゅう）府に任（じん）家の財産を奪われぬよう、曽宝琴（そほうきん）は身を挺（てい）して阻止しようとする。そこへ李照（りしょう）が駆けつけ、曹文彬（そうぶんひん）の配下である邵（しょう）氏を追い返した。しかし、文彬に言いくるめられた李照は、文彬と自分の利益のために任家の残った財産をすべて奪うことになってしまう。そんな中、文彬は牢（ろう）に捕らわれている沈翠喜（しんすいき）のもとを訪れ、ある取引を持ちかける。