沈魚（しんぎょ）、斉璋（せいしょう）、高墨（こうぼく）はそれぞれ高（こう）貴妃の診断記録を調べようと宗人府に忍び込んで鉢合わせ。周悦（しゅうえつ）の助けで追手から逃げおおせるが、沈魚は怪我を負い、斉璋が彼女を景王府に連れ帰って看病する。そんな彼に沈魚は思わずキスしてしまうが…。また、周悦は高貴妃に女性であることを知られてしまった上、毒酒を飲むように迫られて…。

斉璋（せいしょう）の助けを得て危篤の栄（えい）王を鍼治療で救った沈魚（しんぎょ）。彼女は栄王が長期に渡り毒を盛られていたことに気づき、その毒が何なのか調べることにする。また、沈魚は斉璋の母・周悠（しゅうゆう）が宮中のどこかに匿われているのではないかと考えてこっそり捜すことに。そして、彼女の居場所を突き止めた沈魚は周悠の口から息子への想いを聞いて…。

沈魚（しんぎょ）の師匠・沈辛（しんしん）に栄（えい）王を診てもらえることになり、栄王を連れた沈魚たちは郊外へ。だが、これを千載一遇の機会と見た斉尊恕（せいそんしょ）が刺客を放ち、沈魚、斉璋（せいしょう）たちが応戦するもそのどさくさの中で栄王は山賊にさらわれてしまう。その知らせが都にも伝わると、朝議では栄王に代わる世継ぎを早く決めるべきだと官僚たちが声を上げて…。

元気に回復した栄（えい）王を伴い朝議に現れた斉璋（せいしょう）は賀広（がこう）と賀蘭雅（がらんが）の親子を告発。かつて賀広（がこう）の師姐だった沈辛（しんしん）もそれを裏づける証言をした結果、賀広は栄王に毒を盛った罪で投獄される。その後、沈魚（しんぎょ）は斉璋を周悠（しゅうゆう）の元に案内する。ところが、二人は周悠と皇帝・斉尊晏（せいそんあん）が高（こう）貴妃に毒を盛った真犯人は斉璋の父だと話すのを聞いてしまい…。

斉璋（せいしょう）は斉尊晏（せいそんあん）に婚儀を早めたい、婚儀には必ず母・周悠（しゅうゆう）を出席させてほしいと訴える。そして、12歳で別れたきりだった周悠と再会を果たすと、彼女を雍州に連れ帰る計画を進め、そのためには謀反も辞さない覚悟を決める。一方、顧（こ）家の仇敵が斉璋の父なら復讐を諦めようと決心した沈魚（しんぎょ）は周悦（しゅうえつ）に置き手紙を残し独りで旅立つが…。

斉璋（せいしょう）は周依惠（しゅういけい）の命を奪い新婦を沈魚（しんぎょ）にすり替えたと斉鎌（せいれん）から告発される。しかも、船に乗せるはずだった周悠（しゅうゆう）が消えたと聞いて自分の計画が失敗したことを悟る。それでも斉璋は斉尊晏（せいそんあん）の前で彼への恨みと反抗心を露わにするのだった。すると、激怒した斉尊晏は彼の身分を落として流刑に処す。そんな斉璋の後を追いかけた沈魚は…。

都から逃亡する賀蘭雅（がらんが）を捕まえた周悦（しゅうえつ）。賀蘭雅は周悦が女性だとばらすと脅して高墨（こうぼく）と取り引きしようとするが、周悦は一連の陰謀の重要な証人で周依惠（しゅういけい）を殺した犯人でもある賀蘭雅を見逃すわけにはいかないと考え、自らその秘密を公にして死罪を受け入れる。そんな彼女を救いたい高墨は斉鎌（せいれん）からある取り引きを提示されると…。

斉尊晏（せいそんあん）に意気揚々と退位を迫った斉尊恕（せいそんしょ）だったが、死んだはずの斉璋（せいしょう）と沈魚（しんぎょ）が現れて自らの敗北を知る。その後、賀蘭雅（がらんが）の証言により顧存続（こそんしょく）の冤罪がついに証明される。そこで沈魚は顧（こ）家の名誉を回復してほしいと斉尊晏に訴えるが、その願いは叶わない。しかも斉璋の本当の身分が皇子だと知った沈魚は改めて都を去る決心をして…

弁護士事務所に勤務するチェン・ジアシンは、同僚から頼まれる雑用を断れないお人よしな性格。浮気性の恋人の心をつかむため、クルーズ船の旅を思いつく。日用品メーカー・チェンジエグループ社長のワン・シーイーは、バレエダンサーのアンナと交際中。プロポーズするため、アンナを誘ってクルーズ船に乗り込むが、用意してきた結婚指輪を紛失しかけたところを、ジアシンに助けられる。さらに、２人のスーツケースが入れ替わる騒動も勃発し…

アンナが中国人初のプリマに選ばれ、急きょ船を降りたことを知ったワン・シーイーは落胆する。船に１人で残されたシーイーは、チェン・ジアシンの恋人が彼女を裏切り、セクシーな女性との浮気を楽しむ様子を目撃。ジアシンの前でその真相を暴き、さらに野暮ったいジアシンの大改造を計画。美しくドレスアップさせて、ビリヤード勝負で仕返しに協力する。シーイーに自信を持つよう励まされ、ジアシンも爽快な気分を味わうのだった。

ワン・シーイーがキャンセルし忘れていた求婚のセレモニーにチェン・ジアシンはアンナとして参加し、乗客から祝福を受ける。その後、酔った勢いでシーイーと一夜を共にしてしまい、翌朝パニックに。思いがけない関係となった２人は、傷心を抱えたまま船を下り、それぞれの生活に戻った。しかしある日、２人の携帯電話にバハマの領事館からメールが。船で交わした誓約書によって婚姻が成立していることを知った２人は、再会することに。

チェン・ジアシンの職場へ来たワン・シーイーは、乗り込んできたジアシンの元恋人を撃退。さらに同僚から理不尽な扱いを受けるジアシンを助ける。アートディーラーのディランは、顧客であるシーイーの祖母と絵画展へ行き、ジアシンと知り合う。生理不順が気になっていたジアシンだが、検査薬により妊娠が発覚。衝撃を受けて戸惑うジアシンは、これまでのいきさつをディランに告白。話を聞いたディランは相手の男がシーイーではないかと疑う。

チェン・ジアシンが妊娠していることを知らぬまま、離婚するためジアシンと一緒にバハマへ向かおうとするワン・シーイー。しかし出発直前、会社で勃発した問題に対処する必要が出たため、急遽渡航は取りやめに。シーイーは従業員をなだめるため、花鳥島へと向かう。一方、母親に呼びつけられたジアシンも実家のある花鳥島へと来ていた。母親に呼ばれた理由が妊娠ではないと知り安心するジアシンだったが、従姉の夫が家に駆け込んできて…。

チェン・ジアシンの実家に監禁され一夜を過ごしたワン・シーイーは翌朝、ジアシンの置き手紙を発見。人工中絶のために病院へ向かったのを知り、慌てて追いかける。病院でエコーに映る胎児の様子を見たシーイーは、子供を受け入れると決心。ジアシンとの婚姻届を提出する。大喜びで島へやって来たシーイーの祖母は、さっそく２人の結婚披露宴を開く。しかし、アンソンからジアシンの魂胆をほのめかされたシーイーは、複雑な心境に陥るのだった。

アンナへの想いとチェン・ジアシンとの結婚という現実に挟まれ悩むワン・シーイーは、結婚披露宴を終えた夜に独り外出。顧問弁護士に電話し、ジアシンとの離婚協議書を作成するよう頼む。島から上海に戻ったジアシンは、シーイーの祖母であるジェンジューの命令でワン家の屋敷に移り住むことに。しかし、シーイーの部屋に飾られているアンナの写真を見て自分の立場を再確認するのだった。さらに、シーイーから大事な話があると言われ…。

ワン・シーイーの従弟ジョンレンは、ハイフェイ社のジョウ社長から、石けんの受託製造の話を持ちかけられる。花鳥島の工場を救い、自分の存在感を示すチャンスと喜んだジョンレンは、契約締結に奔走する。ギャラリーで気分が悪くなったチェン・ジアシンは居合わせたディランに付き添われて病院へ行くも、２人きりの姿をシーイーの叔母シウリンに盗撮される。その写真を見たジェンジューが倒れたとワン家は大騒動。ジアシンに不倫疑惑が持ち上がる。

不倫疑惑で家出したチェン・ジアシンだったが、ワン・シーイーが身の潔白を信じていると知り、ワン家へ戻ることに。さらにシーイーから今後はマタニティー教室に一緒に参加すると言われ喜ぶのだった。教室からの帰り道、ジアシンは仕事に戻ったはずのシーイーがジアシンの主治医と話し込む姿を目撃。シーイーが自社製品の売り上げアップのため、産婦人科医の権威であるジアシンの主治医をイメージキャラクターに起用しようとしていると知る。

島民からも不倫疑惑で非難されるチェン・ジアシンを守るため、ハイフェイ社との契約解除を決めたワン・シーイー。だが石けん工場は稼働停止に追い込まれ、シーイーはハイフェイ社へ謝罪のうえ再契約するか、工場の従業員のリストラかの二択を迫られる。チェンジエの役員からもシーイーの更迭案が持ち出され、シーイーは孤立してしまうのだった。そんな中、ジアシンの従姉で妊娠中のズーシャンがジアシンを訪ねてくる。

製品から基準値を超える可塑剤が検出され、ハイフェイ社は一気に経営難に。起死回生を図るジョウ社長は、花鳥島でのワン・シーイーの動画を証拠として違約金の支払いをシーイーに迫る。その時、病院にいるはずのシーイーの祖母ジェンジューが現れ、チェンジエの正当性を主張して危機を逃れる。ひと安心したシーイーだが、今度はジェンジューがチェン・ジアシンを社長以上の権限を持つ会長補佐に任命すると言い出して…。

ワン・シーイーは従弟のジョンレンがジョウ社長と一緒にいる姿を目撃。チェンジエの機密データを売ったのではないかとジョンレンを疑うも、チェン・ジアシンがジョンレンの肩を持ったことで２人は対立する。ジョウ社長にひとりで会いに行きジョンレンの潔白を知ったシーイーは、自分の過ちを認め、ジアシンの意見にも耳を傾けるように。そんな中、ジアシンはシーイーが恋人のアンナに会うためパリ行きを計画していることを知る。

アンナに会うためパリへ発とうとしたワン・シーイーだが、チェン・ジアシンが倒れたと聞き旅行を取りやめる。ドタキャンを知ったアンナは、これまでとは違うシーイーの態度を感じ取るのだった。大学の同窓会に参加したリウ・スーチーは、元恋人に対抗するためアンソンを呼びつけて恋人を演じさせる。芝居がばれそうになった時、アンソンのとっさの判断で窮地を逃れる。だが数日後、今度はアンソンの母親の前でスーチーが恋人を演じるはめに。

パリ行きを取りやめたワン・シーイーは、チェン・ジアシンが気になる自分に困惑し、ジアシンと距離を置こうとする。しかし、同じく距離を置こうとするジアシンの態度にも不満を覚え、家族として向き合おうと誓う。一緒に買い物に出かけたシーイーとジアシンは、ベビー用品店の前でアンナの親友に遭遇。ジアシンはとっさにシーイーの部下のふりをしてひとり立ち去るも、不安定な自分の立場を思うと悲しみに襲われるのだった。

自分の立場に悩むチェン・ジアシンは、心配して客船ターミナルにやって来たディランから、子供の頃の妹の失踪を聞かされる。今の自分が守りたいものを大切に、と諭されたジアシンはワン家へ戻ることに。ある日、産後のズーシャンを訪ねに島へ帰ったジアシンと入れ違いで、ジアシンの母シーシーが娘に会いに上海へやって来る。シーシーは初めて訪れたワン家でジアシンとシーイーの部屋に案内されるも、そこにはアンナの写真が飾ってあり…。

シーシーが送信したメッセージを受け取ったワン・シーイーは、急いで花鳥島にいるチェン・ジアシンの元へ駆けつける。２人でズーシャンの息子の世話をするうち、子供が生まれたあとの自分たちの姿を重ね合わせ、お互いへの思いを深くするのだった。ディランに誘われた慈善オークションに、シーイーと一緒に出席するよう命じられたジアシンは、出品する物を選ぶうちに、シーイーが死んだ父親に贈られて宝物にしていたというペンを発見する。

慈善オークションに出品されたチェン・ジアシンの陶芸作品に対してディランが高値をつけると、ワン・シーイーも負けずに入札。最終的にシーイーが100万元で落札する。シーイーの思いやりに触れたジアシンは、好きな気持ちが抑えられないことをシーイーに告白。距離を置くことを提案するものの、シーイーに拒まれるのだった。そんな中、シーイーの誕生日が近づき、ジアシンはシーイーの思い出の古いペンをプレゼントしようと思い立つ。

ワン・シーイーの誕生日に贈るため、ペンを買い取ろうとコレクターのグーを訪ねたチェン・ジアシンだが、気難しいグーは取り合わない。だがジアシンの熱意がグーの心を溶かし、何とか入手することに成功。誕生日の朝、ジアシンはプレゼントをお弁当袋に隠し入れ、必ず食べてと言ってシーイーに渡す。一方、ジアシンとディランの仲が気が気ではないシーイーは、ディランのギャラリーに乗り込むものの、嫉妬心を指摘されて狼狽する。

手違いでワン・シーイーがペンを受け取っていないと知ったチェン・ジアシンは、アンナが誕生日のサプライズを用意している店へこっそり行き、匿名でプレゼントを渡すよう店員に頼む。しかし、アンナが来ていないと知ったジアシンは、アヒルの着ぐるみでパーティーを盛り上げ、シーイーは全てがジアシンの心遣いだったことを知る。誕生日の夜を２人で過ごしていると、上海に引っ越してきたジアシンの母親が過労で倒れたと連絡が入り…。

体調のすぐれない中でも店を休めないというチェン・ジアシンの母親を心配して、ワン・シーイーがお店を手伝うと申し出る。１日一緒に働いたシーシーは、今なら安心して娘を任せられるとシーイーに告げるのだった。一方、ディランは有名な陶芸家ジョンシャン・ロンからジェンジュー宛てのプレゼントを預かり、彼が昔ジェンジューと恋人同士だったことを知る。ディランが持参したジアシンの作品を見て、ジョンシャン・ロンもジアシンに興味を抱く。

急に上海へ戻ったアンナが、会社にやって来てワン・シーイーに抱きつく様子を目撃したチェン・ジアシンはショックを受ける。その日の夜、ジアシンはシーイーからアンナにすべてを話して別れを告げたと知らされる。今日からはもう泣かせないと誓われるが、その頃、アンナは別れの衝撃から街中で卒倒し病院に搬送されていた。診察の結果、脳震盪の後遺症で記憶障害を起こしていることが判明。シーイーに告げられた別れのことも忘れていた。

アンソンの父親が交通事故で入院し、病院へ駆けつけたスーチーは、損害賠償金を目当てに乗り込んできた事故の相手側を、担当弁護士を装って撃退。アンソンの両親を救って信頼を得る。アンナは退院の日にも迎えに来ないワン・シーイーを不審に思い、チェンジエ本社をサプライズで訪問。シーイーに弁当を届けに来たチェン・ジアシンと遭遇するが、ジアシンはアンナの回復ため、シーイーに雇われた栄養士だと偽り、その場を慌てて逃げ出すことに。