突如流れてきたニュース速報で、ハオが交通事故に遭っていたと知ったシャオタオ。目の前に存在し会話もしてい るハオは彷徨う幽霊だと悟った彼女は、家の中までもつきまとう彼に対して疲労困憊の様子。一方のハオは、シャ オタオの体に憑依し、自分の体がどうなっているか確認するため病院へ向かうも、立ち入り禁止と門前払いされ てしまう。しかし、ふいに耳にしたパパラッチの会話から、生死を公表しないその意図は、事務所を飛躍させたい 社長による画策なのではと疑念を抱く。

試行錯誤を繰り返した結果、ハオがシャオタオの体に憑依できるのは2人がキスした時のみで、逆にシャオタオの体に衝撃が加わった時や、彼女の携帯型育成ゲームの電池が切れた時のみ、憑依が解けると判明。そこで2人は、ひとまず協力関係に。手始めにハオの安否を確認するため、オーディション時に事務所社長に目をつけられたシャオタオが契約を交わすことに成功する。翌日、記者会見だと言われ現地へ向かうと、そこはハオの葬儀会場だった。

ある朝、所属事務所に呼び出されたシャオタオは、社長にとあるスタジオの住所を渡される。35分後にポスター撮影が始まると、急いで現場へ向かったシャオタオ。そこではイーランとの2ショット撮影が待っていた。緊張のあまり手に負えない状況を見かねたハオは、とっさにシャオタオにキスをする。その直後から周囲が呆気に取られるほ ど、華麗なポーズを繰り返すシャオタオ。その姿を見学にやってきたユェンチンが疑いの目で見つめていた。

育成ゲームが壊れたことで、ハオが消えかかってしまったある日、おもちゃ店で修理を試みるシャオタオの姿があった。電源が落ちたと同時にハオは消え、“最低2時間は電源を入れるな”と店主から言われたシャオタオは、 気落ちしながら帰宅。その後、進学させることにしか目がない母との噛み合わない会話でさらに落胆する中、ふと電源を入れてみることに。すると、何事もなかったかのようにハオがシャオタオの前に現れるのだった。

人気番組“スターと結婚”のオーディションで、審査員のユェンチンにいじめられるシャオタオ。見かねたハオがキスを交わし憑依した途端、演技力を爆発させ周囲を圧倒させる。一方、シャオタオの体に入りながらイーランと会話するハオは、断片的に思い出した事故当時の人影がイーランだったのでは？と、その疑いを強めていた。数日後、シャオタオのもとに合格の通知が届き、イーランとの撮影が始まる。

イーランが犯人かと疑うハオ。シャオタオの後押しもあり、真意を問おうと彼女に憑依しイーランに接近した際、彼の香水の香りに違和感を覚えつつも、自分を恨む理由を思い返していた。以前、イーランはデビュー前にハオのアシスタントを務めていた。しかし何をさせても鈍感なイーランを、ハオは雑に扱っていた。それが理由なのかと考えるハオとは対照的に、イーランはその頃の経験が今に活きているとハオに感謝をしていた。

“スターと結婚”の祝賀会。ステージ上のイーランは、「シャオタオが好きだ」と、マスコミのカメラの前で公言する。 突然の出来事に、喜びよりも戸惑うシャオタオ。しかし割って入った社長によって、シリーズ後半の展開の予告だと、真意をすり替えられてしまう。そしてユェンチンのゲスト回の収録日、シャオタオとの料理対決が始まった。

料理対決の収録後、ハオが憑依中のシャオタオに声をかけたイーラン。さっきまでの彼女とは真逆の言動に、女心は難しいと苦笑いを浮かべていた。そんな折、スタッフから次回の撮影は“シャオタオの誕生日祝い”と告げられた2人。イーランに祝ってもらえると大喜びのシャオタオだったが、当日、今にも雨が降りそうな遊園地で待機するシャオタオとスタッフ一行。しかしイーランがなかなか姿を現さず、しまいには大雨が降ってきてしまう。

イーランとデートする仲になったシャオタオだが、ハオのことが気になりテンションが上がらない。そんな中、ユェンチンにヒロイン役を奪われた映画「新・中国怪談」の監督に根回ししたことで、急遽2番手の役をゲットできたシャオタオ。その役どころは、イーラン演じる主役の前に幽霊となって現れ、再び彼を愛する元カノ役だった。しかしハオは、ユェンチンに近づき事故当日の話を聞き出すことしか頭になく、シャオタオは寂しそうな表情を浮かべていた。

楽屋で物思いにふけるユェンチン。シャオタオの言動を思い返す彼女は、あることに気づく。それは、撮影前の シャオタオは本人だったが、威圧的な演技を仕かけた撮影中のシャオタオはハオなのでは？との推測。そんな彼女のもとに、シャオタオに憑依中のハオが近づき、「あの日、私のところに来なければ、ハオは死なずに済んだ」との言葉を引き出すことに成功する。それを受け激高したハオは、ついユェンチンに向かって「お前が殺したのか！」と正体を明かしてしまう。

シャオタオの気持ちに気づいたハオ。しかし自分の存在が不確かな現実において、その気持ちに寄り添うことができずにいた。しかし彼女からの真っ直ぐな気持ちを改めて聞いたハオは、とっさに「好きだ」と打ち明ける。その後、イーランが住む社長の家で、事故の真相に繋がる情報を探し出したいハオは、シャオタオに憑依しながら何度も家に訪れる。しかし毎回、イーランに外でのデートに連れ出されてしまい苦戦する。

社長室で資料を漁る、シャオタオに憑依中のハオ。その現場を本人に見られたことで開き直ったハオは真実を打ち明けるも、そんな奇妙なことを社長は信じるはずもなく、とっさに“ハオの秘密の恋人”だとウソをつき、その場を取り繕う。その後、体の行方を確かめようと、「棺の中には何もなかった」と訴えるも、「損傷が激しかった」との社長の予期せぬ言葉にハオは絶望。シャオタオに対しても感情的にならずにはいられなかった。

ハオとのスキャンダルが世に出たことで、社長から半年の謹慎を食らったシャオタオ。その前日、「自分との関係はすべて君の妄想だ」とハオに突き放されたことで、気分はどん底に。そんな彼女は、つらい気持ちのまま残りの映画撮影に挑んでいた。いつもなら憑依中のハオが演じてたものの、自身での演技は初めて。誰もいない衣装室でつたなくセリフの練習をしていた時、距離を置かれいたイーランから優しい言葉をかけられたことで、自分の中には“彼”が存在すると告白してしまう。

再び育成ゲームに不具合が起き、シャオタオにはハオの姿も声も届かず数日が経過。そんな哀しみを、ハオに訴えかけるかのように演技したシャオタオは監督にも絶賛され、無事に映画撮影を終えることができた。一方のハオは、消えかかる自身の手を見つめながら、人生最大の無力感に打ちひしがれていた。そばにいるのにシャオタオに気づいてもらえない切なさは、スターとして表舞台で嫌われるよりつらい苦痛で、改めて彼女に対する愛を実感するのだが…。

ハオが消えたことで悲しさのあまり、寝込んでしまったシャオタオ。同居人チーチーの看病もあり、ようやく外に出られるまでに回復。しかし、何を話しかけても心ここにあらずのシャオタオを心配したチーチーは、彼女を笑顔にさせようと過去のおもしろいエピソード話を披露。しかしそれは、シャオタオに憑依中のハオの言動だったことから、 シャオタオは改めて彼の優しさや存在の大きさに気づき、再び悲しみに暮れてしまう。そんな状況の中、シャオタオの会見が数日後に迫っていた。

病院を抜け出したハオが、シャオタオの会見に姿を現したことで騒然とする会場。事務所から死亡の発表を受けていたマスコミは、ハオにコメントを求めようとパニック状態に。とっさに彼の手を取り会場を抜け出したシャオタオだったが、ハオは2人の関係について一切の記憶がなかった。その後もマスコミに追われるハオにシャオタオは、 「自宅で落ち合おう」と言い別行動を取る。マスコミをまいたハオは、記憶がないながらもなぜか懐かしく感じる歩き慣れた道のりで、シャオタオの自宅へ到着する。

チョウ・カイティンは、化粧品の通販会社「ＬＵＳ」のマーケティング部副部長、子供の頃から目標を着実に達成してきたキャリアウーマン。新商品発表会の直前、部下が目玉となるアイシャドウパレットをひっくり返してしまうが、通り掛かった青年スー・ツァンが細かな色みの違いを見極め、すぐさま並べ直す。同僚のリシャとチンチンの機転もあり、無事発表会を終えたカイティンは、その夜、昼間の青年が絵を描いているところに出くわし…。

イベントの主役となる有名メイクアップアーティストのドタキャンで、社内は大混乱。八方塞がりの中、1人思案していたカイティンは、偶然会社に来ていたツァンと鉢合わせする。ツァンの絵の才能を見込んだカイティンは、メイクショーに出てくれるよう頼み込むが、リシャとチンチンは猛反対。結局、メイクショーの中止が決定される。謝罪のために会場に立ち、ユーザーから猛抗議を受けるカイティンの前に、ツァンが現れて…。

ツァンが扮する「アイヴァン」は大人気を博し、損失を最小限に抑えたものの、カイティンは部長から３カ月以内にライバル会社ディーバを抜かなければ、マーケティング部のスタッフを半分リストラすると言われてしまう。世間の意表を突き「アイヴァン」をLUSのメイクアップアーティスト兼イメージキャラクターにしようと考え、早速ツァンにこの話を持ちかけるが、堅実に仕事をしたいと断られてしまい…。

ある日、LUSにツァンの祖母が訪ねてくる。カイティンの機転でツァンが部長として働いていると信じ込んだ祖母は満足して帰っていく。偶然、リストラの件を知ったツァンはカイティンのためにイメージキャラクターになることを承諾、新プロジェクトが動き出す。一方、ヘアケア品メーカーのＪＢリンと独占販売契約を結ぶべく奮闘中のリシャは、ある夜、バーで隣り合わせた男が、自分と全く同じ恋愛観だと知り驚くが…。

結婚指輪を買いに行ったカイティンとザーシャン。仕事の電話がひっきりなしのカイティンを見ながら、ザーシャンの心には部下のロウシンのことがよぎっていた。そんなある日、「アイヴァン」のＰＲを担当することになったザーシャンはロウシンと一緒にLUSを訪問する。そこでリシャから釘を刺されたロウシンは、こらえきれずザーシャンに抱きつく。２人の抱き合う姿を見たツァンは、カイティンが目にしないよう、とっさに抱き寄せるが…。

カイティンは、「アイヴァン」の実績作りのため、世界的なバイオリニストで、学生時代の同級生でもあるチャン・イーイーのメイクを担当させようと考える。だがカイティンに劣等感を抱くイーイーから、１日付き人になることを条件に出されてしまう。そんな中、ウェディングドレスを選びに行ったカイティンとザーシャン。だがロウシンを心配したザーシャンは店を後にする。１人でドレスを選ぶカイティンの前にツァンが現れて…。

帰宅したチンチンは夫の愛人シュイジンの誕生日を一緒に祝う。チンチンは夫と夫の愛人とのいびつな３人暮らしに耐えつつ、外では夫婦円満を装っていた。イメージキャラクター「アイヴァン」のプレス発表会当日、カイティンはザーシャンとロウシンがキスしているところを目撃する。ショックを受けたカイティンは浮気を知りつつ黙っていたリシャに怒りをぶつけてしまう。１人酔い潰れたリシャを謎のプレイボーイ、デビッドが連れ帰り…。

ツァンは傷心のカイティンを励まそうと遊園地で一日を過ごす。これまで強がってきたカイティンは、ツァンの優しさに触れ、初めて涙を流す。そんなある日、アイヴァンと関係を持ったという女性が写真とＳＮＳ上のやりとりをインターネット上に流出させる。身に覚えのないことで世間の非難を浴びることとなったツァン。だが、事実関係を説明するためのライブ配信で「アリバイがある」と言いながらも、そのまま席を立ってしまい…。

ザーシャンとやり直すことに決めたカイティン。仕事と恋の両立に四苦八苦しながらも歩み寄ろうとするが、心の傷は消えず、完全にザーシャンを受け入れることができずにいた。一方、リシャとタイヘンが親子だと知り、大喜びのデビッドはＪＢリンの社長として、ＬＵＳを訪問する。デビッドの姿を見て驚くリシャだったが、独占販売契約の締結のため、必死で自社をアピール。更にリシャはデビッドの冷たい対応にもめげず、毎日つきまとい…。

チンチンの夫ユェンアンが愛人といるところを目撃したカイティンとリシャ。ユェンアンを激しく非難するが、逆にチンチンも同意のうえだと言われてしまう。チンチンは夫婦円満を装っていたと真実を話し、泣き崩れる。ザーシャンの母親の誕生日会の当日、カイティンは部下の不手際のためイベント会場に急行する。結局、誕生日会には間に合わず、カイティンはツァンと食事をする。そんな２人の楽しげな様子をザーシャンは遠くから悲しそうに見つめ…。

カイティンはディーバを抜くという目標を達成したにも関わらず、マーケティング部のリストラを言い渡されてしまう。泥酔したカイティンを家に送り届けたツァンは恋心を打ち明ける。水面下でマーケティング部全体の再就職先探しに奔走するカイティン。だが出世の踏み台に利用されたと誤解したリシャはいらだちを募らせていく。同じ頃、パニック障害に苦しむチンチンに追い打ちをかけるかのように、愛人の妊娠が発覚し…。

部長にライバル会社への移籍をちらつかせ、リストラを撤回させたうえに、全社員の給料１割アップを約束させたカイティンとリシャ。一方、辞表を提出したチンチンは、２人宛てに手紙と共にプレゼントを残し、行き先も告げず独り旅立つ。チンチンの手紙を読んで決心がついたカイティンはザーシャンにどうしても浮気の事実を許すことができないと言い、別れを告げる。そして、いつかのツァンの言葉を思い出しながら電話をかけ…。

部長の横領が発覚し、ＬＵＳは倒産の危機に陥る。リシャとカイティンはＪＢリンに買収してもらうようデビッドに持ちかけるが、「リスクが大きすぎる」と断られてしまう。同じ頃、契約詐欺に巻き込まれたツァンは、真摯な謝罪が通じ慰謝料を支払うことで示談が成立。だが一連の騒動でお金も仕事も失ってしまう。そんな中、カイティンはこれまでいつも自分を見守り励ましてくれたツァンへの気持ちにようやく気付いて…。

ＪＢリンの買収により、新体制でスタートを切ったＬＵＳ。デビッドは新社長に、外部から迎え入れたシアが新部長に就任する。シア部長は徹底的な合理化と成果主義を導入し、社員は悲鳴を上げる。部下への厳しいノルマに抗議したカイティンは、シア部長から売上の3000万を肩代わりするよう命じられてしまう。一方、カイティンとの経済力の差を思い知らされたツァン。笑顔で好意を受け取りながらも、内心、ひそかに傷ついて…。