入試の成績はよかったのに大学に行くこともかなわず、心を閉ざしてしまったシャンシュエン。渡り鳥を見に行く約束を信じて帰りを待つリー。シャンシュエンがバーで働いていると知ったリーは会いに行くが、すさんだシャンシュエンの心を癒やすことはできない。リーはジュンやダニエルと一緒に立ち直らせる方法を考え…。

家を出てジュンと暮らし始めたリーは、シャンシュエンを忘れようと心に誓う。ところがそんなリーのもとにやってきたシャンシュエンは、渡り鳥の約束を忘れていなかった。バーを辞めてコンビニで働き始めたシャンシュエン。ようやく立ち直りかけたかに見えたが、そんな時、店長の財布がなくなり、盗んだのではないかと疑われてしまう。

ジュンの従兄（いとこ）・ズーアンとリーとの仲を勝手に誤解したシャンシュエン。ダニエルからズーアンが秀才だと聞かされ、ますます面白くない。ジュンのパソコンを直しに来てズーアンと鉢合わせたシャンシュエンは、食後にゲームで盛り上がろうと提案。ところがズーアンにきわどい質問を浴びせ、気まずい雰囲気にしてしまう。

夜学に通う決意をしたシャンシュエンだが、前科によってその夢も絶たれそうになる。心配になって彼のもとに駆けつけるリー。同じ頃、ズーアンは遊園地の前でリーが来るのを待っていた。リーに励まされて元気を取り戻したシャンシュエン。だが、遊園地でズーアンがリーに交際を申し込むのを見て、思わず邪魔をしてしまう。

自分はリーにふさわしくないと考えたシャンシュエンは、ズーアンにリーを託す。やがて大学卒業を迎えたリー。シャンシュエンは有名ＩＴ企業への就職を決めていた。そんな彼の横にはコンビニでの同僚だった女子学生・スースーの姿が。母親に結婚をせかされ困惑するシャンシュエン。リーもまた、シャンシュエンの結婚話に動揺し…。

決死の思いでダニエルに告白したジュン。しかしダニエルの反応は…。その頃、シャンシュエンはスースーから自分とリーのどちらを取るか選択を迫られていた。困惑するシャンシュエン。一方、ダニエルはジュンに自分の気持ちをはっきりと伝えることに。リーは採用された会社への初出勤の日を迎えるが、そこで思わぬ人物と出くわす。

ダニエルにリーへの気持ちを打ち明けるシャンシュエン。そのシャンシュエンがリーの会社に派遣されることになる。彼とイーチェンが顔を合わせることを心配するリーだったが、リー自身にもさらに思いがけない再会が待っていた。さらに、同じデザイン部の新人として入社したイーチェンとプレゼン対決をすることになってしまう。

プレゼン対決の結果が出て、わだかまりが解けるリーとイーチェン。一方、芸能事務所でダニエルの助手を務めることになったジュンは、人気者の彼が心配でたまらない。そんな中、リーの母が入院する。ガンが再発した可能性があると聞き、驚きを隠せないリー。自分のために隠していたと知ったリーは、母の看病のため会社を辞める決断をするが…。

同級生の結婚祝いに集まった高校時代の仲間たち。再会を喜ぶ彼らだが、イーチェンが姿を現すと雰囲気は一変する。席を立とうとするシャンシュエンに、イーチェンは当時証言しなかった本当の理由を泣きながら告げる。一方、チェンレンとの間の誤解が解けたリーは仕事に集中するが、イーチェンはシャンシュエンを忘れられずにいた。

人気者のダニエルはメディアの注目の的で、ジュンとのデートも一苦労。そこでシャンシュエンとリーが隠れ蓑になることに。シャンシュエンが自分に好意を持っているのかどうか知りたいリー。そんな中、仕事がうまくいって自信をつけたシャンシュエンは、リーに告白するためにダニエルとジュンを呼び出して予行練習をするのだが…。

起業の資金を得られることになったシャンシュエンだが、イーチェンの援助と知り、はねつけてしまう。拒絶されたイーチェンは会社でリーに八つ当たりするが、シャンシュエンからの告白を受け入れたリーは譲らない。リーとシャンシュエンは幸せの絶頂にいた。一方、ジュンは芸能人のダニエルとの間に溝ができたような気がしていた。

チェンレンからのクリスマスプレゼントと彼の言葉に困惑するリー。その頃、シャンシュエンは改めて起業資金を勝ち取るが、やはりイーチェンの口添えがあったと知る。そんな中、リーとシャンシュエンは二人きりで幸せなクリスマスを過ごす。翌日の会議でイーチェンはリーを北京支社に追いやろうとするが、リーはその席で突然倒れてしまう。

韓国に行くことになり、ジュンと別れたダニエル。シャンシュエンは自分ならリーを選ぶと告げる。その頃、リーは母の検査結果に一安心していた。そんなリーに、チェンレンはこれまで温めてきた思いを告げる。そんな中、リーが受けた検査の結果も出るが、判明したのは思わぬ病名だった。リーは医師からの説明に衝撃を受ける。

北京で闘病生活を始めたリー。シャンシュエンは突然いなくなったリーを捜し回るが、見つからないまま７年が過ぎる。その間、チェンレンはリーの母への約束どおり、病気のリーを献身的に支え続けていた。その頃、シャンシュエンは渡り鳥の絵画展にやってきていた。ある絵の前でたたずむシャンシュエン。そこにリーの姿が…。

シャンシュエンは湿地にリーが夢みていた展望台を建て、そこに渡り鳥の絵画展で見つけた絵を飾っていた。リーが姿を消した本当の理由を知りたがるシャンシュエン。しかしリーはあえて冷たく突き放す。その後、シャンシュエンのもとにリーとチェンレンの結婚式の招待状が届く。思い出に浸るシャンシュエン。だがリーはまた姿を消してしまう。

ケガをした山峰を、診療所の医師である周宇（チョウ・ユー）が手当てする。山峰は、白鳩の父である白衛軍（バイ・ウェイジュン）に、自分はかつて白鳩事件に関わりがあると噂された少年だと話す。一方、周宇は兄との間に悩みを抱えていた。詳しい話は恋人の葉小禾（イエ・シャオホー）にも打ち明けられずにいるが、葉小禾には無理に聞き出す意思はない。秦菲の事件後、周宇は兄に呼び出され…。

秦菲の夫、李鋭（リー・ルイ）が飛び降り自殺を図ろうとする。山峰は思いとどまるようにと必死の説得を試みる。それに対し李鋭は「警察が白鳩事件を忘れてしまっている」と無念さを訴える。李鋭が逮捕されたあとも、江流は秦菲の殺人事件に疑問を持つ。一方、周宇の兄の周勝（チョウ・ション）は、殺し屋を使ってある特定の人物を消す計画を立てていた。

山峰は白鳩事件を再捜査するために、市警には戻らず巫江（ウージャン）で捜査を続けることになる。山峰は江流から、潘軍（パン・ジュン）という男を当たってみろとのアドバイスを受けて早速調べ始める。そういった警察の動きを耳にした周勝は、部下を使って殺し屋の石磊（シー・レイ）に再び仕事を依頼する。一方、葉小禾は、周宇が墓を購入していることを知る。

葉小禾は周宇を捜して周勝の経営するホテルへ。周勝は「周宇はいない」とウソをついて葉小禾を追い返す。その後、周勝と周宇は20年前の出来事を巡って口論になる。一方、潘軍とその刑務所仲間の沙海洲（シャー・ハイチョウ）の失踪には、麺店で見かけた黒づくめの男が関係しているのではないかと推理した山峰は、さらに周勝にも疑念を抱く。

周勝は瀕死の周宇を死なせまいと必死になる。周宇は、葉小禾には絶対に手を出さないようにと兄に頼む。その後、白衛軍は周勝のいるホテルへ娘の敵討ちに乗り込む。すると周勝は白衛軍に20年前の意外な真実を語りだす。それは白衛軍にとって信じられない内容だった。その直後、ホテルは解体を目的に爆破され…。

山峰は川下りをしながら、昔、筏（いかだ）を作って暮らしていたある家族の話を聞く。その話の中で、口のきけない人物が事件の鍵になると踏んだ山峰は、その人物を追う。同じ頃、葉小禾は周宇の遺品を整理しながら、引き出しから出てきた手話の本をめくっていた。葉小禾は手話の本の中に衛青（ウェイ・チン）という名前を見つけ、衛青の行方を追う。

白鳩事件と同様に筏の上で遺体が発見される事件は過去にも起きていた。山峰はその筏事件の被害者の息子・石磊の過去を探る。捜査線上に浮かんできたのは張漢東（チャン・ハンドン）という男。一方、江流たちは３つ目の筏事件が起きていたことも発見。その件は事故として処理されていたが、山峰は連続殺人事件と推測する。さらに筏の事件は３件にとどまらず…。

張漢東の取り調べが始まる。20年前の夏のことを尋ねても張漢東は「覚えていない」と言い張る。張漢東の逮捕歴から弱点は女なのではないかと推理した山峰は、張漢東に白鳩の写真を見せる。決定的な証拠は見つからなかったが、張漢東が紛失した身分証が突破口になると考える山峰。そんな中、麺店の謝希偉（シエ・シーウェイ）の娘が遺体で見つかる。

警察は犯人を“Ｘ”と仮定して捜査を進める。山峰は麺店から出てきた張漢東の動きに注目する。一方、1995年の事件名簿に「謝希偉」という記載があった。江流は、麺店の主人と単なる同姓同名なのではと言って重要視しないが、山峰は冷静に犯人“Ｘ”の条件と照らし合わせる。その後、謝希偉は山峰に生き別れた家族への思いを語り…。

葉小禾は山峰に、20年前に噂を流したのは自分だと打ち明ける。葉小禾は、過去にとらわれて生きている者同士、昔の苦しい思い出には別れを告げようと山峰を静かに励ます。一方、警察では謝希偉の娘の調査が進む。山峰は、謝希偉が以前語っていた人形の話は、娘との思い出ではなく実の妹との思い出ではないかと推理する。

警察は謝希偉の実の両親を調べ、同時に山峰は謝希偉が昔住んでいた街へ。その川辺には謝希偉がいたが、すぐ横で江流とその家族が人質となっていた。一触即発の危険な状況で、山峰は謝希偉を説得しようと試みる。そこへ謝希偉の実の両親がやってくる。とっくに亡くなったと思っていた家族が、実は生きていると知った謝希偉だったが…。

白沢（はくたく）神君が、天界の忘川河のほとりで司命（しめい）と話していると、不意に袖が１輪のあやめの花にかすり、あやめは仙女の姿に変わった。その仙女は名を清歓（せいかん）という。それ以降、白沢につきまとい、冷たくあしらわれても一途に追いかけ続ける。ある日、清歓は雷に打たれる試練の「雷劫（らいごう）」を受け、大きく激しい雷に打たれそうになったところを白沢が身を挺して守る。そして大打撃を受けて花の姿に戻ってしまった清歓を救うため、自らの血を与える。

夜、白沢が村へ着くと１台の輿があった。その中には花嫁姿の清歓がいて、鬼郎君をおびき出すため、こっそりやってきたと言う。鬼郎君の声が聞こえ、２人が向かった先に鬼郎君が現れる。２人は鬼谷陣に入り込んでしまうが、清歓のおかげで陣を抜け出すことができた。そして白沢は鬼郎君と戦い、危機一髪のところで清歓が身を挺して白沢を守る。鬼郎君の攻撃を食らった清歓は重傷を負い、白沢は空き家で傷の手当てをする。その時、室内におかしな香りが漂い、清歓は取り乱してしまうのだった。

白沢は清歓を救いたい一心で師匠に解毒を懇願する。しかし毒にあたった原因が霖月だと判明するも、師匠は門派以外のよその者に解毒薬を与えようとしない。そこで白沢は、清歓を娶り青雲派の一員にさせて解毒薬が使えるよう、師匠に婚姻の許しを請う。怒った師匠に何度も棒で打たれて傷つくが、ついに解毒薬を手に入れ、そのおかげで清歓を回復させることができた。その後、白沢と清歓は晴れて夫婦となり幸せな初夜を迎えたのだが…。

崖の上までやってきた清歓は白沢の首を絞め上げるが、徐々に昔の記憶を思い出して我に返る。そこへ２人に追いついた白掌門が現れ、白沢に清歓を殺すよう命じる。だが白沢は師匠の命令に従わず、自分の命と引き換えに清歓を見逃すよう懇願する。それを聞いた清歓は崖から飛び降り、命を絶つのだった。その後、白沢は青雲派を離れて隠居し、独り清歓の墓を守って生涯江湖に関わることはなかった。