紅魂珠（こうこんじゅ）の行方を捜す小薄荷と莫修染は、特殊な能力を使い、魂珠が駿宝斎（しゅんぽうさい）という宝飾店で売られていることを探り当てる。しかし店に駆けつけてみると、すでに莫家の玉夫人に買われたあとだった。さらに莫修染の正体が猫であることを配下の洛風（らくふう）にも知られてしまう。そんな時、天璃国との和議のために落日の公主と王子が莫家を訪れることに。莫修染が別人でないかと疑う玉夫人は、歓迎の宴を利用してある策略を企てていた。

落日の公主たちをもてなす宴の席で酒に薬を盛られた莫修染は、猫の耳が生えているところを玉夫人の侍女に目撃される。それを証拠に莫修染は化け猫だと言い張る玉夫人は、道士を味方につけ、莫修染の正体を暴こうとするが、莫修染と小薄荷は機転を働かせて危機を乗り切る。一方、莫修染の正体が猫であることを知った洛風は、莫修染のもとを去ろうとする。そんな洛風を莫修染はある場所へ連れて行く。そしてある日、落日の王子・南飛徳（なんひとく）が突然、病に倒れる。

妓楼・風月無辺（ふうげつむへん）を調べた小薄荷と莫修染は、紅魂珠から抜け出した錦鯉が近くに潜んでいることに気づく。小薄荷の身を案ずる莫修染は捜索に関わらないよう強く止めるが、それでも兄との再会を願う小薄荷は莫羽寂（ばくうじゃく）と共に、錦鯉が人を襲うと見られる夜の市場へ。市場ではちょうど七夕祭りが開かれており、小薄荷と恋人同士に扮することができた莫羽寂はひとときの幸せを感じていた。しかしそこに現れた錦鯉の姿を見て、莫羽寂は言葉を失う。

紅魂珠から抜け出した錦鯉を無事に捕まえることができたものの、小薄荷は負傷してしまう。なかなか目覚めない小薄荷を心配し、莫修染は必死に看病する。そのおかげもあって小薄荷は目を覚ます。２人の様子を見ていた洛風は、莫修染に対し「小薄荷に惚れているのに気づいていないだけだ」と言うが、莫修染は一蹴する。そんなある日、白魂珠（はくこんじゅ）が落日にあるという情報を得て、小薄荷たちは公主とともに落日へと向かうことになるのだが…。

落日へ向かう旅の途中、小薄荷と親しげにふるまう莫羽寂に嫉妬を燃やす莫修染。小薄荷の気を引くために策を講じるが、全て失敗に終わってしまう。そんな莫修染に、洛風はある技を使って莫羽寂に成りすますことを提案する。軽薄なふるまいで小薄荷を失望させようと試みる莫修染だが、莫修染に恋心を抱く公主の邪魔が入り、事態は大混乱に。企みに気づいた小薄荷は、猫となった莫修染を莫羽寂に預け、灸をすえることにする。

小薄荷と莫羽寂が親しくしているのが気に入らない莫修染。猫の姿の時に莫羽寂に飛び掛かってしまったことで、あやうく去勢されそうになってしまうが、間一髪で小薄荷に救われる。いつもと様子が違い、いら立っている莫修染を変に思い、理由を問い詰める小薄荷だったが莫修染から予想外の言葉が返ってくる。そんなある夜、駅站に刺客が忍び込み、莫修染が襲われる。刺客は何者かに操られているようで、落日の方角へ逃げて行った。

白魂珠を手に入れるために公主の婿選びの試合に参加することになった莫修染だが、小薄荷は彼の本心が見えず気を揉むばかり。同じく婿選びの試合に出る莫羽寂と手を組み、自力で白魂珠を手に入れることにする。落日王から出された最初の競技は刺繍。落日一の工房へ練習に向かう小薄荷と莫羽寂だが、そこには莫修染の姿もあった。工房でも火花を散らす２人だったが、工房の主人の怪しいふるまいに莫修染は違和感を覚える。

屏晩（へいばん）公主の婿選びの試合に参加することになった莫修染たちだったが、第二試合の最中、また刺客に襲われてしまう。莫修染は刺客の狙いが小薄荷と自分であることに疑問を感じ、孰湖（じゅくこ）が生きているのではないかと思い始める。一方、屏晩公主は、莫修染の目的が自分を娶ることではなく白魂珠だと悟り、天狗（てんこう）を捕らえることに協力を申し出る。そしてついに最終試合を迎え、落桜花（らくおうか）を誰が最初に見つけられるかを競うのだが、そこにもまた刺客が現れる。

公主と莫修染の婚礼が盛大に執り行われる。あることで小薄荷が危険を冒したことを責める莫修染に、小薄荷は思いの丈を告げる。莫修染は落日のしきたりを利用し、白魂珠を餌に天狗を誘い出そうとするが、混乱のさなか小薄荷がさらわれてしまう。天狗のもとで傀儡となり操られていた兄・蘇子墨（そしぼく）と再会を果たす小薄荷。しかし兄の耳に妹の言葉は届かなかった。莫修染は小薄荷を救うため、天狗と刃を交える。

無事に兄との再会を果たし白魂珠を手に入れた小薄荷に対し、莫修染は突然「契約を取り消し、玉狸星（ぎょくりせい）へ帰る」と告げ、口づけをする。そして２人は、それぞれの思いを胸に落日を去り、小薄荷は兄と共に逸趣堂へ、莫修染は天璃へ戻ることとなった。傷心の小薄荷は、逸趣堂に帰ってからも何も手がつかずにいた。一方の莫修染は、孰湖が莫家に潜んでいると考え、姉の布偶（ふぐう）から教わった方法を使い、犬を利用して孰湖の正体を暴こうとするのだが…。

莫修染が玉狸星へ帰っていないことを知った小薄荷は、彼の本心を確かめようと再び莫家へ。莫修染からは冷たくあしらわれるが、莫羽寂のもとで働くことになる。莫修染の冊封を祝う宴に出るため、再び莫家へやってきた公主。莫修染と親しげに語り合う卿子悠（けいしゆう）に嫉妬する小薄荷は、公主と布偶を味方につけ、莫修染の心を取り戻そうと画策する。そんな時、駿宝斎で黄魂珠（こうこんじゅ）の競りが行われ、莫修染と莫羽寂も参加。果たして落札したのは…

黄魂珠を探す莫修染たちだったが、駿宝斎での競りで手に入れた黄魂珠は偽物であることが判明する。どうやら黄魂珠の中にいるはずの蝶が逃げ出したらしい。莫修染は、蝶をおびき出すため、自らの錦陽（きんよう）侯冊封の祝いの宴で「紅白の魂珠を披露する」と知らせを出す。一方、宴で何か技を披露して莫修染の心を取り戻そうと考えた小薄荷は琴の練習を始める。そんなある日、卿子悠に勧められた酒を飲んだ莫修染は意識を失ってしまうのだが…。

莫修染の手料理を前に甘い雰囲気の２人。求婚を期待する小薄荷だったが、莫修染は永遠の別れを決意していた。莫修染が兄ではないことに気づいた莫羽寂は、ついに正体を問いただし、過去のわだかまりを吐露する。莫修染が差し出したのは、本物の兄から弟に宛てた手紙だった。莫羽寂に小薄荷を託そうとする莫修染。そんな時、小薄荷をさらった孰湖から、引き換えに藍魂珠を渡せと手紙が届く。正体を明かした孰湖との戦いの行方は…。

コネ入社や天下りの噂が社内で先行する中、ユエンは技術部2班の班長に就任するが、技術部1班の班長はなんとあのイエンシーで、図らずも2人は職場でも再会してしまう。高校時代と変わらぬクールな態度でイエンシーに退職を勧められたユエンだが、技術部の責任にされたナビの誤作動の解決に、早速独自の方法で取り組むことにする。

山中でのナビの誤作動の件を解決したユエンと、同行した2班メンバーのガオ・ランとリン・チンチンらを労うために、イエンシーは技術部の皆を自宅へ食事に招く。しかし山から帰る前、イエンシーがガオ・ランの携帯の動画通話越しに夜通し自分を見守っていたことに慌てて「もう好きじゃない」とメッセージを送ってしまったユエンは気まずくて……。

イエンシーとの高校時代を思い出したユエンは、誕生会の出席を断られたことや、突然転校してしまった理由を尋ねるが、イエンシーは多くを語ろうとしなかった。そんな彼にユエンは、過去の嫌な思い出は忘れようと提案し、新たな関係を始めようとする。しかしその矢先、取引先の明雄とのトラブルを巡り、2人の意見が対立してしまうのだった。

明雄の案件に全力で取り組むユエンの姿に心動かされたイエンシーは、明雄が出したモジュール修理を条件通り3日で完了する為に新システムを考案し、自ら業界トップの星恒の開発部の知人に協力を頼み、動き出すのだった。これで安心したユエンだが、生活費が無くなり、賞金目当てにナビ開発を競う大会“星恒杯”にイエンシーと参加することを企むが。

イエンシーの大学の同級生のワン・チンイーに力を借りて、会社に内緒で大会に参加することになったユエンとイエンシーは、慎重に準備を開始する。しかし、大学時代の仲間の一人だったスーボーに心臓血管の問題が見つかり、イエンシーは急遽上海へ向かうことに。落ち込む彼の為に、ユエンは心臓血管外科の名医である伯父を紹介することにする。

ユエンの手配で手術は成功するが、イエンシーはしばらく上海に留まることになり、仕事も当面ユエンに任せることになった。そんな折、明雄との再契約を得るため、ユエンが明雄社長のホアン・チーミンとの酒席に参加するが、そこでユエンがホアンを怒らせ契約は白紙に。これに激怒した副社長のリー・チンは、ユエンを解雇しろと騒ぎ出し……。

急遽参加した同窓会の帰り道、イエンシーから過去のネット恋愛の経験を聞きだしたユエンは、彼との距離が縮まっていく喜びを感じていた。しかし祖父の秘書からの電話で、イエンシーは東和本社のチェン・シャンと深い仲で、彼女から150万元もらって維林に出向していることを聞かされて失望し、イエンシーを遠ざけてしまうのだった。

射撃ゲームの神のカルマの配信に出演したユエンが自分を彼氏と言ったことで、イエンシーは彼女の自分への想いを確信し、密かに喜んでいた。一方、チェン・シャンから直接噂はデマだと聞き、少しずつ彼へのときめきを取り戻し始めていたユエンだったが、新たな情報として、秘書からチェン・シャンとイエンシーの親密な写真が送られてきて……。

謝罪の接待の席で、ホアンの無理な酒の勧めを受けてユエンを守ったイエンシーは、かなり酔いが回っていた。同席した営業部のチェン・シューに残業があると言って会社に戻った2人は、テラスで星空を見ることになり、イエンシーから星座盤アプリの見方を教わっていたユエンは、振り向きざまに背後にいたイエンシーとキスをしてしまう。

女子トイレの盗撮犯と疑われた技術部のリー・チーが、チェン・シューを盗撮した画像を持っていた。激高したガオ・ランが彼を殴ってオフィスは騒然となり、止めに入ったユエンは倒れて頭を打ち、イエンシーに抱えられて病院に運ばれる。その後、入院した彼女に付き添ってイエンシーが世話をしようとするが、ユエンは彼を振ってしまう。

盗撮の真犯人がみつかりガオ・ランはリー・チーに疑ったことを謝罪する。しかし、リー・チーにチェン・シューとの交際を揶揄されて2人は再び乱闘し、ガオ・ランはチェン・シューに別れを告げられてしまう。更にかねてからリー・シンと結託していたリー・チーは、ユエンが新製品発表会に向けて進める貨物ナビの完成を阻み彼女を陥れようとする。

リー・チーのやり方に怒ったユエンは、祖父に与えられた3回限定の方針権を使い、リー・チーの異動を実行してもらう。しかし、リー・チーの後ろ盾である東和副総裁のヤン・ピンシャンが対立して技術部の部長を本社に引き抜き、その後任にユエンが据えられることに。図らずもイエンシーの昇進を邪魔したことをユエンは気まずく思うのだが。

技術部の皆を自宅に招き食事を振るまったユエンは、2人きりになったイエンシーと、互いの誤解を解き、星恒杯の決勝戦に向けて気持ちを新たにする。イエンシーが部屋を出た後、ガオ・ランからのメッセージでイエンシーの自分への想いと、彼が高校時代突然転校した事情を初めて知ったユエンは、咄嗟にイエンシーの後を追いかける。

星恒杯の決勝戦を迎え、ユエンとイエンシー、そしてチンイーは張り切って会場入りする。ナビ事業に関連する国内外の有名企業が参加する中で、ユエンの幼馴染みでイエンシーの大学の同期だった維爾のフォン・ジュンや、イエンシーの大学の先輩だったルー・ジュンリャンらも参加していたが、いずれもイエンシーとは何か因縁があって……。

フォン・ジュンが大学時代に自分が犯したハッカーの罪をイエンシーに被せて海外に逃げた事、そして彼が今回の勝負にも汚い手を使ってイエンシーを邪魔したことを知ったユエンはフォン・ジュンに詰め寄るが、フォン・ジュンは悪びれずにユエンを買収しようとする。そんな彼の態度に怒ったユエンは、イエンシーに近づくなと警告する。

シャンドンの新しい婚約者の披露宴で、気丈に振舞うシンレイ。そんな彼女に、チンランは…。

台湾を訪れたシンレイは、偶然シェンチェンと出会う。そして屋台街で牡蠣オムレツ屋を見つけ…。