金川（きんせん）の戦勝を祈るため、高僧の安吉（アムジ）大師を遠方から招き、祈祷（きとう）が行われる。後宮の長となった如懿は足しげく安華（あんか）殿に通い、祈りを捧げていた。そんなある晩、安吉大師とよく似た服装の不審な男が翊坤（よくこん）宮で目撃され、付近で巡回中だった侍衛が捕縛を試みるが、逃げられてしまう。翌日、乾隆帝と嘉貴妃（かきひ）に呼ばれた如懿は、如懿が安吉大師宛てに書いたとされる文を見せられる。それは安吉大師と如懿が私通しているかのような内容だった。

翊坤宮で目撃された刺客に女官が関わっていないという事実が判明したため、乾隆帝はズイシンを慎刑司（しんけいし）送りにする。ズイシンが拷問を受けても何も白状しなければ如懿の潔白は証明されたことになるからであった。一方、翊坤宮に禁足となった如懿は、万寿（ばんじゅ）節の宴に出席できない代わりに陛下の好きな菓子を作り、愉妃のもとへ届けてもらう。愉妃は菓子の容器に貼ってある対句を見て、如懿の意図を理解し、凌雲徹と李玉（りぎょく）に協力を頼むのだった。

如懿の濡（ぬ）れ衣（ぎぬ）を晴らすべく、李玉が皇帝の命を受けて啓祥（けいしょう）宮を訪れた。まずは如懿の筆跡に似た字を書く者がいないかを調べるため、啓祥宮の者全員に字を書かせる。嘉貴妃の侍女・貞淑（ていしゅく）は下手な字を書いたが、李玉に怪しまれて養心（ようしん）殿へ連行されていく。いくつかの尋問を通して貞淑の関与を確信した皇帝は、貞淑を慎刑司へ送ると決め、ズイシンを釈放した。慎刑司の拷問によって全身に重傷を負ったズイシンを、侍医の江与彬（こうよひん）が懸命に治療するが…。

脚が不自由になってしまったズイシンは江与彬の求婚を断る。だが如懿は平穏な幸せを手に入れてほしいと説得し、ズイシンは皆が祝福する中、江与彬に嫁ぎ、紫禁城を出るのだった。同じ頃、金川の戦で敗北を喫した訥親（ナチン）は、無断で帰京した責を問われ処刑されてしまう。これにより皇太后は朝廷への影響力が奪われてしまったと嘆くのだった。そんな中、第一皇子・エイコウは病魔に侵されつつも、母を殺した孝賢皇后への憎しみを募らせていた。

第一皇子・エイコウを亡くし、悲しみに暮れる乾隆帝は、万人の上に立つ皇帝とは孤独であると打ち明け、如懿に皇后になってほしいと頼む。如懿は皇后という高位には気後れするものの、正妻として夫に寄り添い、合葬されたいという願いが強く、皇后になる決意を固める。そんなある日、如懿は内務（ないむ）府の太監に抗議する女官を見かける。太監が賄賂を払った者だけを優遇していたからだ。如懿はこの勇敢な女官を気に入り、翊坤宮に連れて帰る。

如懿が皇后に冊封され、改めて乾隆帝との婚礼の儀式が執り行われた。やっと如懿を正妻に迎えることができた乾隆帝は、互いに末永く信頼し合うことを如懿に誓う。妃嬪たちが翊坤宮に集まり、皇后となった如懿に祝いの言葉を述べるが、嘉嬪（かひん）は鮮やかな赤い衣をまとい、皇后を後釜だと揶揄（やゆ）する。如懿はあえてとがめ立てはせず、皇后の権限で嘉嬪を貴妃の位に復位させ、更に純貴妃には瑪瑙（めのう）の耳飾りを、嘉貴妃には紅玉髄（こうぎょくずい）の耳飾りを贈るのだった。

シエ先輩に同居生活について聞かれ、自分たちは男女の関係ではないと言い切ったモーモーだが、逆にシエ先輩からウェイイーが好きだと言われてしまい、動揺してしまう。その矢先、ウェイイーに忘れ物のことで呼び出され、仕方なく研修室に向かったモーモーは、階段室でウェイイーとシエ先輩が親密に内緒話をしているのを耳にして、すっかり不機嫌に。事態を改善しようと策を練ったウェイイーは…。

酔ったはずみでモーモーにキスをしたことを知ったウェイイーは全く信じられなかったが、怒ったモーモーに無理やり大量に酒を飲まされ、やっとあの日の記憶を取り戻す。そして再び酔いに任せてキスをしようとしたが、今回はモーモーに拒絶されてしまい、さっぱり女心が分からなくなってしまう。ジャン教授らのアドバイスをもとに、逃げられない場所での愛の告白を決めたウェイイーは、モーモーを遊園地に誘う。

遂に両想いの関係となったウェイイーとモーモー。ぎこちない恋愛生活が始まった矢先、ジャン教授からウェイイーとジョウに、研究員の二人の内一人を選び、シエ先輩と一緒にドイツの大学に行かせる話しが持ちかけられる。一方、二人より一足早く恋人同士となり順調な関係を育んでいたシャンシャンとフー・ペイだったが、進路決定を前に意見が食い違い、いつになく大きなケンカをしてしまうのだった…。

初めてのCM撮影立ち合いで失敗続きとなるモーモーだが、モデルを務めたワガママ俳優のリン・ジーツンに思いがけず助けられ、さらに現場に駆け付けたウェイイーにも力を借りることができ、無事撮影を終わらせることができた。そのままデートに出かけた二人はすっかり打ち解けて、自宅で甘い時間を過ごすつもりでいたが、家の前にはフー・ペイとケンカ続行中で落ち込むシャンシャンが待ち構えていて…。

部屋に居座り、寮に帰らないシャンに困ったモーモーとウェイイーは、フー・ペイに朝になったら迎えにくるようお願いする。そしてフー・ペイにバイクで試験会場まで送り届けてもらったシャンはやっと機嫌を直し、二人は仲直りをするのだった。数日後、仕事を終えたモーモーが帰宅の準備をしていると、ジーツンからの指名で社内見学を依頼されてしまい、会社に迎えにきたウェイイーと鉢合わせになる。

春節の冬休みを迎え、二人は帰省してしばらく離ればなれの時間を過ごすことに。家族の元に戻ったウェイイーは、当初はモーモーのことばかり気にかけていたが、久しぶりに過ごす父との時間を楽しむうちに、自然の流れで同居中のモーモーと交際し始めたことを打ち明ける。そんなウェイイーの変化を両親は驚くが、温かく見守ろうとするのだった。半月後、久しぶりに再会したモーモーとウェイイーは…。

二人の交際発覚後、両家の親がある朝突然一同揃って部屋を訪れる。母親同士は結婚を急かすが、ウェイイーが今は未定だと断り、親たちは諦めていったん退散することに。モーモーとの将来を約束しないウェイイーは、ドイツの大学行きにもはっきりした意志を示さず、どこかあいまいな態度を続けるのだった。一方、CM撮影に立ち会ったモーモーは、女優のジャオ・シュエユーに目をつけられてしまい…。

泥酔したモーモーをウェイイーが助け出し、更に絆を深めた二人。やがて、大学卒業試験が実施され、皆が無事合格を果たし、校内はお祝いムードに包まれていた。その頃フー・ペイは父親に命令されて、ウェイイーの学部の先輩でドイツから帰国中のルーとの見合いの席にいた。見合いを断るために、フー・ペイがその場にシャンシャンを呼び出し恋人だと紹介すると、激高した父親は二人に怒りをぶつける。

モーモーのヤキモチで大騒ぎになった卒業式も無事終了し、学生寮では部屋の片付けが始まっていた。ひと段落してシャンシャンが外に出ると、ルー先輩を訪ねて校内にやって来たフー・ペイの父親と再会する。その頃、ジャン教授と共にドイツの大学行きの最終試験を受け、結果待ちとなっていたウェイイーは、ルー先輩がジャンやフー・ペイ、さらにはモーモーまで見下す態度を取るのに我慢できず、怒りを露わにする。

ひょんなことからベッドを共にすることになったモーモーとウェイイー。しかし経験不足で未遂に終わり、その日からウェイイーは生物学的に研究を重ね、リベンジに燃えるのだった。一方モーモーは、会社でジエアルと共に出品した広告が広告デザイン大賞で入賞するが、出品者が自分たちの名義ではなく、会社の名前に書き換えられていたことを知り、ショックを受けてすっかり落ち込んでしまう。

ドイツ行きが決定したウェイイーは、モーモーにドイツ留学のことを打ちける。何か月も前に打診されていた話しを、ずっと知らされなかったことにモーモーは腹をたてたが、ウェイイーが自分のやり方が間違っていたと認め、反対なら留学は断ると言ってくれたことで、モーモーは全てを許し、留学に賛成するのだった。半年後、デザイン大賞の件で上司と対立したモーモーは退職届にあることを書き込み提出する。

気持ちが一つになったモーモーとウェイイーは、ドイツで二人だけの結婚式を挙げる。そして遂に結ばれた二人は、幸せに包まれるのだった。その頃中国では、フー・ペイの事業が軌道に乗り始めていた。おまけにモーモーの退職届がジーツンの手でSNS上にアップされ、会社と上司の悪事が世間を賑わすニュースとなり、モーモーの屈辱を晴らしてくれていたのだった。帰国後、正式に夫婦となった二人は…。

シー・ジエンが夫ジアチョンに会いに行くため乗っていたサンティアゴ行きの飛行機が、突然の乱気流に見舞われ海上に不時着。そして、病院のベッドにいたジエンは気づくと31歳までの記憶を全て持ったまま10年前の自分に戻ってしまう。そこは2006年の上海。夫ジアチョンに出会う前のジエンは学生寮に住む大学生だった…。

ジエンは未来の夫ジアチョンが教授の娘ソン・シャオジンと交際しているとわかると彼女を尾行、見とがめられると彼女が勤める都市建設事務所の実習生になりたいと言ってごまかす。また、彼女は元恋人チャン・ジンを説得して、易茂グループのイー・チントンに利用され汚職で服役することになる彼の未来を変えようとするが…。

チャン・ジンを説得できなかったジエンは彼の部屋から汚職の証拠を持ち出し、易茂グループのイー・ペイに渡す。彼は2016年にジエンと同じ飛行機に乗っていた信用できる相手だったからだ。その後、シャオジンと食事の約束をしたジエンは思いがけず未来の夫ジアチョンと出会うが、恋人のシャオジンに優しくする彼を見て…。

ジエンはジアチョンの好みに合わせてチョコレートを渡したり、映画やピアノのリサイタルに誘ったりするが、彼はまるで興味を示さない。今まで一緒に好きだと思っていたものは、彼がジエンに出会ってから好きになってくれたものだったのだ。一方、末期ガンで死ぬはずのジエンの母は、病院の検査でガンの疑いがあると判明し…。

汚職が明るみになりチャン・ジンはイー・チントンからクビを切られるが、彼とのやり取りを密かに録音してイー・ペイに渡す。一方、ジエンは母のガンが早期で発見されて一安心。しかし、告知するかどうか悩んでジアチョンに相談する。その頃、ジアチョンは仕事のコネを次々と紹介してくるシャオジンのお節介に悩んでいたが…。

ジエンはジアチョンの忘れ物を家まで届けに行く。それを見とがめたシャオジンは自分の知らない所で二人が会っていたことに腹を立てる。一方、易茂グループの不動産事業はイー・チントンに代わりイー・ペイが引き継ぐことに。また、ジエンはチャン・ジンを説得して自首させるが、帰宅すると母親が睡眠薬を大量に飲んでいて…。

イー・ペイは不動産事業の起死回生の策としてマンション住民の共用施設を作ることを決め、その設計をジアチョンに任せることに。一方、ジエンはイー・ペイの下で働くことが決まるが、それが原因で親友チャオと仲違いする。さらに、ジアチョンの前でシャオジンと口論となり、思わずジアチョンは自分の夫だと口走ってしまい…。

転院した母親の手術は無事成功するが、ジエンはジアチョンと連絡が取れず意気消沈。しかもシャオジンから二人が結婚すると聞かされショックを受ける。しかし、ジアチョンが母を見舞ってくれたとわかり未来に希望を持つのだった。そして迎えた年越し。ジエンは母親と過ごし、ジアチョンはシャオジンを連れて里帰りするが…。

ジエンはチャオがズーソンとヨリを戻したと知って腹を立てるが、チャオに結果より過程が大事だと言われて自分の過ちに気づき、新たにジアチョンを理解しようと決心する。その後、易茂グループで働き始めたジエンはジアチョンが設計するプロジェクトの担当となって喜ぶが、イー・ペイの婚約者ウェンウェンの世話係も任され…。

シャオジンはジアチョンがジエンと一緒に仕事をすることに不安を覚えるが、彼の母親からのプレゼントであるネックレスをもらって機嫌を直す。それは未来ではジエンが受け取るはずのもので、その事実を知ったジエンはショックを受ける。一方その頃、ジアチョンは自分をよく理解しているジエンのことが気になり始めていた…。

シャオジンが急に態度を変え友達になろうと言ってきたことにジエンが戸惑っていた頃、ジアチョンはシャオジンと価値観の違いを感じ始めていたが、シャオジンはどんどん結婚の準備を進めていく。彼女にその姿を見せつけられたジエンはお酒を飲んで悲しみを紛らわそうとするが、翌朝、目覚めるとイー・ペイの部屋にいて…。

ウェンウェンはついに元恋人リー・ハンリーを見つけ出すが二人は口論に。その後、急に倒れたウェンウェンに付き添い病院へ行ったジエンは、彼女が妊娠中だと知って驚く。そして、彼女とお酒を飲みながら腹を割って話すが、翌朝、ウェンウェンは姿を消していた。それに慌てたジエンはイー・ペイとハンリーのいる劇場へ向かい…。