田文に疑いの目を向け、斉を信じないようえいしょくを諭す宣太后。その頃、丞相府では田文と魏冉がにらみ合っていた。

斉に戻った田文が秦に進軍して勝利すれば、斉王は益々軽んじられると言う蘇秦。蘇秦は宋を攻略して秦を討ち取ることで、王の大計とみせるよう斉王に進言する。

田文率いる斉、魏、韓の連合軍に攻撃された秦。えいしょくは自分の愚かさを恥じ、魏冉を丞相に任命する。魏冉は秦が優勢かのような余裕を見せ…。

蜀によって暗殺の危機に遭遇したえいしょくは、自ら蜀に赴き民心平定のために治水事業を進める。その頃、白起は趙からやって来た趙蔓（ちょう・まん）という女に出会う。

蘇秦は趙の宰相、奉陽（ほうよう）君に財宝を贈り、宋に進攻する斉を見逃すよう願い出る。これに対し奉陽君は財宝ではなく領地を要求する。

蘇秦が奉陽君に捕らえられたと知り驚く韓徐為（かん・じょい）将軍。蘇秦から宋滅亡後の領土割譲に関する斉王と奉陽君の密約を聞いた韓将軍は…。

一度は斉王の信頼を取り戻した蘇秦だったが、奉陽君の告発で再び疑惑を呼ぶ。しかし斉王はどちらを信じるか決めかね、２人とも投獄する。

魏冉は白起に、いずれ自分のものとなる陶邑の地を取り囲む魏を攻めよと命じる。私利私欲のための出兵に難色を示す白起だが、すでに事は動き出していた。

王室に寵愛されてきた役者、魏優旃（ぎ・ゆうせん）の死で、息子の醜夫（しゅうふ）は宣太后の側仕えになり…。

えいしょくの提案した和（か）氏の璧と秦の15城との交換に疑念を抱く趙王は、特使に璧を送り返したフリをさせる。

滅亡間近だった斉は王の遠戚、田単（でん・たん）の働きで70余りの城を奪還。田地（でん・ち）の子が王を称することに。

韓の丞相によって、魏、韓、趙、義渠が秦を討つ盟約を交わした事実が伝えられ、義渠駭が君の称号を得て秦討伐に乗り出すと知った?稷。

独断で魏へと侵攻し、威勢を振るう魏冉（ぎ・ぜん）。魏の食客、范雎（はん・しょ）は主を捨てて魏冉に仕えようと近づくが…。

機転の利く張禄が気に入った王稽は范雎を?稷に推挙するが、?稷は興味を示さない。王稽のもとに残った張禄はそこで?稷を深く観察し…。

軍事を任された張禄は魏と結んで趙を攻略せよと?稷に進言し、手始めに太子を人質として魏に送らせる。

死期を悟った宣太后は、醜夫（しゅうふ）に自分の波乱の生涯を話して聞かせる。そんな母のもとに通う?稷。

宣太后が逝去し魏冉も去った王宮で?稷は、安国君・?柱（えい・ちゅう）を太子の座に就ける。丞相となった張禄は…。

魏斉をかくまう趙の平原君を秦に迎える?稷。歓待の席で?稷は平原君に魏斉を差し出すよう迫るが、平原君はこれを断る。

天下統一のため、?稷は張禄の策を取り入れて韓に進攻。要所である上党郡の割譲に成功する。だが上党の民衆は一斉に反発し、趙に投降してしまう。

趙攻略に乗り出す秦軍。趙の廉（れん）将軍は地形を生かして長期戦に持ち込む。王?はそんな廉将軍を挑発するが、趙軍は一向に動かない。

白起の来訪に不安を募らせる魏王。一方、張禄は趙の趙勝との講和会談に臨んでいた。上党解放を迫る趙勝。