ヨハンが死の間際に残したのは、「僕たちは実験用のマウス」という言葉だった。バルムは、スホへの復讐を考えていた時、スホの住所を知らせる発信人不明のメールを受け取ったことを思いだす。一方、チグクを殺害した男の車のドライブレコーダーで、ドクス殺害の現場に現れるバルムの姿を確認したムチ。バルムはムチに、ドクス殺害を告白するが…。

ボンイからヨハンが犯人ではないかもしれないと言われ動揺するムチ。一方、ソジュンに娘を殺された刑事ドゥソクの妻は、ジウンが子守していたヨハンの赤ん坊を連れ去る。車に轢かれ妻は重傷を負うが赤ん坊は無事だった。駆けつけたジウンの顔を見て、ヨハンの子だと知ったドゥソクは、娘をどこに埋めたか教えるまでは赤ん坊を返さないと言い放つ。

拘置所にやってきたジウンに、バルムが自分の子であることを知った経緯を明かすソジュン。彼はバルムを救うために、生きていたヨハンの脳を移植し彼を殺したと語るのだった。一方、バルムの腕にある傷跡を発見したボンイ。自分が怪しい男に斬りつけた傷と似ているため、激しく動揺する。その頃、バルムは叔母を捜すため済州島へと渡っていた。

バルムは、叔母だと思っていた女性が実はＯＺの要員であることを知る。誤ってバルムの家族を死なせてしまったスホに代わり、バルムの監視役になったのだ。恐ろしい事実に衝撃を受けるバルム。一方、バルム自宅周辺の監視カメラを調べていたシン刑事が、何者かに襲われ命を落とす。ボンイはバルムの仕業かと疑うが、その時彼は済州島にいた。

ＯＺを操る黒幕は、大統領秘書室長チェ・ヨンシンだった。彼女はバルムに、サイコパス胎児堕胎法案の成立が目的だったと打ち明ける。そのため、彼にサイコパスとして大量殺人を犯してもらう必要があったと。ヨンシンは逮捕されるが、逮捕状なしで拘束できるのは48時間だけだ。雨の中、車を走らせるバルムの前に、刃物を手にしたボンイが立ちふさがる。

警察は証拠を確保できず、ヨンシンは釈放され署を後にする。しかし、ホンジュの番組にバルムの叔母が登場し、すべてを明らかに。録音されたヨンシンの発言が証拠となり、ヨンシンは再び逮捕された。自首したバルムは死刑判決を受け、拘置所に収監される。彼は全てを終わらせるため、刑務官になったドングの協力を得てソジュンの独房に忍び込み….

サイコパスの中でも最も悪辣な捕食者（プレデター）チョン・バルム。連続殺人の末に子供を誘拐し、助けたければ「被害者を選んだ基準は何か答えろ」とコ・ムチ刑事に要求する。ムチはプロデューサーのチェ・ホンジュと共に、犯人捜索の特別番組を計画するが、その裏でバルムは、ムチの兄コ・ムウォン神父の教会に忍び込む。ついに番組の放送が始まった。

ムチが番組で犯人を追及していると、目の前のモニターに突然、ムウォン神父の姿が映し出される。バルムの声が響く。「なぜ自分の両親を殺したハン・ソジュンに憤怒しない？」。ムウォンは、私は彼を赦したのだと答える。憤怒しないのは罪だ、今からでも怒れば許してやると続けるバルム。悲しそうに首を振るムウォンに、バルムの手がかかる…。

ウサギの腹を裂き、水槽にアンモニアを垂らし、愛犬を溺死させる子供時代のジェフン。自分の異常さに気づいたジェフンは、これからの人生をいい子の仮面を被って生きる決心をし、バルム（韓国語で「正しい」）と名乗る。以来、バルムは愛される巡警の仮面の下、連続殺人を続ける。ついには、被害者の写真を手にしていたボンイの祖母まで手にかけ…。

自分を神だと言い放つバルムは、憤怒、嫉妬、怠惰など聖書の７つの大罪を犯さない者を罰する。「憤怒せざる者」ムウォン神父もその1人だった。しかしバルムはヨハンに刺され、ヨハンはムチの銃弾に倒れる。ソジュンの執刀でヨハンの脳を移植する手術を受け、一命をとりとめたバルム。過去のサイコパスの記憶を失い、人間的な感情を持つようになるが…。

スランプ中のホラー漫画家ジウは、新しいアイディアを求めてソウル郊外の呪われていると噂されるクァンリムマンションを訪ねる。マンションの管理人は不愛想ながら、ここで起きた不思議な事件について話しはじめた。それは“下の部屋から一日中音が聞こえる“と苦情を訴える、５階に引っ越してきた作家の話だった。管理人は、４階は空き部屋で防犯カメラにも何も映っていないことを作家に説明するが…。

作家は、新人賞を総ナメにしながら突然失踪した実在の人物だった。マンションへの興味を深めたジウは再び管理人の元を訪れる。不愛想だった管理人もジウに興味を持ち、９階に住んでいた女について話しはじめる。その女は妻子ある男性を愛してしまった薬剤師だった。ある日その男は彼女の部屋に逃げ込むようにやってくる。男は「妻に感づかれた。しばらくここにいる」と言う。さらに「（ここにいることを）誰にも言うな」と彼女に念を押す。

ジウがマンションで撮った写真には女子高生らしき人物が写っていた。ジウに好意を寄せる後輩のダヘは、その制服から女子高生が優秀な子供ばかりが通う有名私立高校の生徒だと気づく。ある日、期末試験の順位が４位だったことを母親から厳しく叱責され追い込まれたその女子高生は、より勉強に集中するため、以前無理やり服用させられた興奮剤を母親に要求する。何とか母親の期待に応えようとする彼女だったが…。

ひどい二日酔いで目覚めたミュージシャンの男は、昨晩も酔って昔の恋人の名前を呼んでいたことを今の交際相手から咎められる。無意識のうちに歌詞の中でも思い描いてしまう元恋人はバレリーナだった。半年前、彼女は妊娠したことを男に告げたが、彼に「堕ろせ」と言われたことで、失意のまま姿を消してしまった。マンションの部屋で曲作りに没頭し過去を忘れようとする男に、失踪した彼女のアドレスから不気味な写真付きのメッセージが送られてくる。

不動産会社に勤める男は、詐欺まがいの仲介で顧客から数々のクレームを受けているが全く意に介する様子はない。今日も自らが住むマンションの部屋を強引に契約させておきながら、同居する「彼女」に仕事の愚痴をこぼす始末だ。しかしこのマンションで過去に起こったことを知っている男は、次第に自分自身でも恐怖を感じるようになる。そして遂に彼の部屋にも異変が起こる。戦慄を覚えながらも「俺は悪くない」と自分に言い聞かせる男だったが…。

書き上げた新作を出版社へ持ち込むジウ。作品を読んだ担当編集者は「前作とはレベルが違う」と絶賛する。安堵するジウだったが、編集者からもっと長いシリーズ作品にすることを要求されてしまう。困ったジウは新たなネタを仕入れるため、心配するダヘの制止を振り切って管理人の元に向かう。「（話を聞かせてもらうためなら）カネも払う。欲しい物があればすべて差し上げます」と食い下がるジウに、管理人は６階で起きた、ある青年たちにまつわる出来事を話し始めた。

なぜ奇妙なことばかりが起こるのか？このマンションがカルト教団の施設だったと聞いたジウは、真実を確かめるべく管理人に詰め寄る。「長く閉ざされた部屋に行けばその理由がわかるかもしれない。その目で確かめるといい」と言って、管理人はジウに最上階の部屋の鍵を渡すのだった。その部屋に向かうジウ。エレベーターの扉が開くと、中には一人の男の姿が…。一方残されたダヘは、ジウが録りためてきた管理人への取材テープを再生し、妙なことに気づく。

急いでクァンリムマンションへ向かうダヘ。途中で道を訊く彼女に、近所の住人は”あの建物は廃墟でずいぶん前からだれも住んでいない”ことを告げるのだった。そのころ最上階の部屋に入ったジウはカセットの入ったテープレコーダーを見つける。再生すると、そこには管理人の告白が録音されていた。彼は何者なのか？なぜここにいるのか？ここで目にしたものは？ジウが知りたかった真実が遂に明らかになる。そして真実を知ったジウを待ち受ける出来事とは…。

ジャソンが持っているマンションに保証金なしで住むことになったヨンウォン。いつかは自分の家を買いたいと、ジャソンが上げている動画を見て節約を始める。ヨンウォンと同じ出版社で働くナム・サンスンも恋人と結婚するためには分譲マンションが必要だと、購入権を得られる抽選に申し込みをしていた。一方、カメラマンのギョムが高価なキャンプ用品や車を購入していると知りヨンウォンは驚く。

少しでも早くマイホームを購入するため、頭金をためようと１日１万ウォンで生活すると決めたヨンウォン。初日からお金を使わなくてはいけない危機に何度も直面するが、その度にジャソンに助けられる。ある日、ヨンウォンが取材に行った家で会ったのは、５年前にひどい振り方をしてきた元カレだった。偶然の再会に動揺しつつも気丈に振る舞うヨンウォンだったが、ひょんなことから地下室に閉じ込められてしまい…

ヨンウォンは自分が住んでいるマンションの部屋にまつわるうわさを聞いてしまう。親切心で貸してくれたと思っていた部屋が、実はいわく付きだったと知り、ジャソンに家賃の値下げを求めるヨンウォン。しかし、ジャソンに値下げはしないから出ていくようにと言われ、再び引っ越し先を探すはめに。そんなある日、取材に訪れたペンションでジャソンとギョムの会話を聞いてしまったヨンウォンは、ギョムが実は裕福な家の育ちだと知り…

「月刊 家」にジャソンの特集記事を掲載することになり、担当になったヨンウォン。周囲の人々にジャソンの人柄について聞いてみるが記事に書けるような話がなく苦戦する。そんな中、ジャソンが雑誌経営者賞を受賞する。しかし受賞の挨拶で自分たちのことに一切言及しないジャソンにがっかりした面々は、うそをついてジャソンからの飲み会の誘いを断る。部下の扱い方に悩んだジャソンは偶然見つけた本からヒントを得て、ある行動に出る。

ヨンウォンに褒められたジャソンはすっかり上機嫌になり、ふだんの冷静な行動ができなくなっていた。手作りのプレゼントをもらったお礼にと、ヨンウォンにごちそうしたジャソン。２人で楽しく酒を飲み、酔っ払って帰宅する。しかし翌朝、自宅ではない見知らぬ家のベッドでジャソンは目覚める。一方、恋人に振られて落ち込んでいたウィジュは、同僚のサンスンから医師の友人を紹介してもらうことになり気合いを入れていた。

しばらくジャソンの家で暮らすことになったヨンウォンだったが、誤解を招かないように会社の人たちには隠しておくことに。年に一度のビッグイベントであるバザーが行われ、不動産の無料相談に乗ることになったジャソン。いつものように相談者に対しても厳しい言い方しかせず、更に途中で急用が出来たと言って会場を出ていってしまう。その頃、ＳＮＳに書き込まれたジャソンへのひぼう中傷の言葉を見つけたヨンウォンたちは…

ジャソンは酔っ払って弱い一面をヨンウォンに見せてしまったが、本人は全く記憶になくいつもどおり横柄な態度で彼女に接する。そんなジャソンに寂しさを感じるヨンウォンは、自分のファンだという男性から高価なプレゼントをもらい戸惑うが、ウィジュはその男性を見つけ出そうと張り切っていた。ある日、取材先でひょんなことから顧客にヨンウォンとの同居を知られてしまい、恋愛感情はないのかと尋ねられたジャソンは…

互いの気持ちを確認し、つきあうことになったジャソンとヨンウォン。社員に公私混同を禁止してきたジャソンは立場上、交際を公にすることができず、２人は秘密の社内恋愛をすることに。ばれてはいけないという思いから不自然なほどヨンウォンに冷たくしたジャソンだったが、このままでは振られてしまうのではと不安を覚える。一方、抽選で念願のマンション購入権を得たサンスンは、頼み事を断ったせいで編集長と険悪な雰囲気になる。

ジャソンとヨンウォンは２人で映画館へ行くが、偶然現れたウィジュに阻まれ初デートは失敗に終わる。翌日、編集部の面々は１泊２日で奉仕活動へ。相変わらずヨンウォンだけに冷たく接するジャソンの態度が気に食わないウィジュは、ジャソンからヨンウォンを守ろうと２人の間に割って入る。自分に親切にしてくれるウィジュだけにはジャソンとのことを話そうと決めたヨンウォンだったが、話す前にウィジュに知られてしまい…

自分の都合ばかりを押しつけて社員を振り回すジャソンに対し、ヨンウォンのためにも周りのことをもっと考えるべきだと忠告したウィジュ。心を入れ替えたジャソンは社員に歩み寄ろうとするが、うまくいかない。ヨンウォンが家デートを望んでいると知ったギョムは、家を買ってヨンウォンを招待し、告白しようと決心する。一方、ヨンウォンは取材した芸能界一のおしどり夫婦に違和感を覚え、記事を書くことをためらっていた。

ギョムの気持ちを知ったジャソンはヨンウォンに別れを告げるが、本当の理由を知らないヨンウォンは納得できずに落ち込んでしまう。ギョムはジャソンが自分勝手な理由でヨンウォンを振ったと思い込み、ジャソンに怒りをぶつける。失恋のつらさを忘れようと、休日も会社で掃除をして過ごすジャソン。偶然居合わせたチェ・ゴは、そんなジャソンにアドバイスをする。ヨンウォンはウィジュやギョムと共に気分転換に出かけるが…

ジャソンを忘れようとしても忘れられないヨンウォンは、つらい日々を送りながらも必死に前を向こうと努力していた。平気なふりをしているジャソンもまた、なかなか立ち直れずに生きる喜びを見つけようといろいろなことに挑戦するが、ひょんなことから編集長に誤解を与えてしまう。勝手な理由で一方的にヨンウォンを傷つけたジャソンを許せないギョムだったが、実はジャソンが自分のためにヨンウォンと別れたということを知り…