チョ・ジンガブは柔道の国家代表選手を目指していたが、強すぎる正義感がトラブルを招いて夢を絶たれ、その後、高校教師の職も失った。妻チュ・ミランから離婚を言い渡され、数年かけて公務員試験に合格してからは雇用労働部の労働監督官として働く。そんなある日、ジンガブはバス運転手のストライキ現場を訪れ、昔の教え子だったキム・ソヌと再会するが…。

ジンガブはソヌのためにサンド旅客の調査を進めようとする。だが、背後にミリネ財団理事長のク・デギルがいることが分かった途端、上司のハ・ジマンから調査をするなと言われてしまう。諦めきれないジンガブはなんとかジマンの許可を得て、デギルの元に向かう。すると先にソヌがデギルと会っていると知り、ジンガブは過去の出来事が頭をよぎり…。

悪行の限りを尽くすデギルに対抗するため、ジンガブは調査会社の社長として活躍するかつての教え子チョン・ドックの元へ。ドックは、自分のせいで教職を追われた恩師チョ・ジャンプンことジンガブとの再会に涙を流す。事情を聞いたドックはジンガブのため、そして高校時代に自分がソヌにしてしまった事件の罪滅ぼしのため、調査に協力することに決めるが…。

デギルの生活と経歴に不審感を抱いたドック。彼を詳しく調査すると500億の財産があることが判明した。サンド旅客の総資産のおよそ5倍もの額にジンガブは頭を悩ませる。娘のジナが誇れる父親でありたいと思ったジンガブは、令状なしで家宅捜索を行える作戦を思いつく。一方、デギルを尾行していたドックたちはホテルに潜入して、彼の密会相手を探るが…。

デギルを殴ったジンガブは警察に身柄を拘束されるが、ジマンの尽力によって釈放される。一方、ドックはホテルに現れた美女コ・マルスクがデギルの不倫相手だとにらみ、彼女を追うも取り逃してしまう。そんな中、デギルが本当のサンド旅客の社長である証拠を入手すべく奮闘するジンガブたち。デギルの資金洗浄に関わった男を探し、とある組織に辿り着くが…。

ホームレスになりすまして名義貸しの闇組織に潜入したジンガブ。大乱闘の末、デギルが使用している虚偽の債権者を探し出すことに成功する。だが、判明したのはサンド旅客の金が財団に500億寄付されたという事実だった。さらに家宅捜索で得た証拠も使えなくなってしまう。罰金を科すことしか術のなくなったジンガブだったが、ある作戦を思いついて…。

サンド旅客のバス営業所を訪れ、運行停止を命じたジンガブ。ところが、デギルはバスと路線を売却して責任を逃れる計画を立てていた。一方、マルスクを尾行していたドックは、ミョンソングループの御曹司ヤン・テスと再会。ジンガブはデギルを捕まえるためにサンド旅客社長のファン・デボクを抱きこもうとするが、裏でテスが関係していることを知ったドックは…。

デボクからの情報を元に銀行にあるデギルの個人貸金庫の押収に向かったジンガブ。しかし、それはデギルがジンガブを嵌めるために仕組んだ罠だった。デギルは家族でフィリピンへ密航しようと船着き場で準備を進めていると、そこにドックから連絡を受けたジンガブが現れる。必死で逃走を図るデギルを緊急逮捕し、喜びに沸くジンガブたちだったが…。

デギルの逮捕とテスのパワハラ事件のリークを裏で仕組んだウ・ドハは、次なる大事に向けて準備を進める。一方、無事復職したソヌはサンド旅客の本社に勤務することになった。そんな中、ジンガブは新たな労働問題を解決するため、過剰な残業を強いる会社へ調査に行くが追い返されてしまう。その帰り道、手数料未払いで困っている未成年の出前配達員を助け…。

TS社の社長にテス、ミリネ財団の理事長にドハが就任したことを知ったジンガブは、デギルの黒幕がミョンソングループだったことに気づく。そんな中、過剰な残業の被害にあっていたチャン・ウンミが病院に運ばれたと連絡を受けたジンガブ。彼女が最後に連絡を取っていた会社の社長の元に向かう。一方、ソヌに暴力を振るうテスをドックは止めようとするが…。

ウンミは意識不明の重体に陥るが、雇用契約書がなく、労災の申請すらできないでいた。ジンガブとドックは、ウンミがTSと関連した複数の人材派遣会社を通してヒューマンテックで働いていたことを突き止める。一方、テスは自分の社長就任式にジマンを招待する。そこで、過去にジンガブが起こした事件を引き合いにだし、労働監督官をやめさせようと仕向けるが…。

ウンミの携帯電話に一方的な解雇通知が届いたことを知ったジンガブ。違法派遣の仕組みを知り、その証拠を確保すべくTSのオフィスに忍び込んで下請け企業との契約書を盗み出す計画を実行する。一方、違法な取り立てを行うドックたちの調査会社を調べるため張り込んでいたミラン。ただならぬ雰囲気でTSに向かう彼らをつけていき、ジンガブと遭遇してしまうが…。

TSを家宅捜索できることになったジンガブ。ミランから調査会社と関わるなと忠告されていたが、ドックたちにある調査の依頼をする。一方、ドハはテスの婚約者で検事のキム・ジランに捜索令状の時間稼ぎをさせて証拠となるものを隠していた。ようやく令状が出たジンガブは仲間の労働監督官たちとともにTSへ向かうが、余裕に満ちた表情のテスに出迎えられ…。

ドハの根回しによって、TSには軽い罰金刑のみが科されることに。仕事やミランと娘ジナとの関係もうまくいかず、ジンガブは無力感に打ちひしがれる。一方、ドックはテスの母親チェ・ソラからパワハラを受けているマルスクを心配していた。そんな中、テスから一方的に契約解除を言い渡されたイ社長。ジンガブに遺言とも思えるメッセージを残して…。

自殺したはずのイ社長が現れ、報道陣の前で大恥をかいたテス。世間にはこの様子を揶揄する動画が出回り、テスの怒りは最高潮に。ドックがジンガブに手を貸しているとの情報を得たテスは、警察署長に連絡を取りジンガブたちを罠に嵌める作戦を思いつく。一方、ジンガブはミランからドックとは手を組まないよう念を押され、1人でTSへ捜査に訪れるが…。

ミランに逮捕されたジンガブを救ったジランは、TSの労働監督中止を命令する。さらにウンミの代わりにジンガブに捜査を依頼していた姉ウンジからも闘うのをやめると言われてしまう。そして、テスとジランの結婚式当日。ソラと離婚したテスの父親ヤン議員など大勢が集まった中、テスからの感謝の映像が流れる。だが突然、テスのパワハラ映像に切り替わり…。

テスは結婚式の最中にセクハラと暴行罪で逮捕され、刑務所に収監される。テスとの結婚を破談にしたジランは、ジンガブにミョンソン病院のパワハラを調査するよう指示。研修医のイ・チャンギュは、ジンガブにミョンソン病院の問題点に関する情報を提供しようとする。そのタイミングで、ジンガブの10年前の暴行事件の動画がなぜか再びマスコミに流され…。

どうしても刑務所から出たいデギルは、テスの保釈の手続きに来ていたドハにすがりついて頼み込む。一方、ソラの圧力に屈したジマンによって労働保険再審査会に異動させられたジンガブ。労働監督官の働き方が抜けず、うまく馴染めずにいた。そんな中、ジンガブはチャンギュが病院を解雇された上に、工事現場の仕事で事故にあって亡くなっていたことを知り…。

出所したデギルは手下を連れてジンガブを襲撃するが、ドックらの反撃を受けて逃走。ジンガブはソラに会うためミョンソン病院に向かうも警備員に止められ、刑務所にいるはずのテスがVIPルームに入院していることを知る。チャンギュの解雇と不審死にソラが関わっていると確信するジンガブはドハから話を聞こうとするが、襲撃にドハが関わっていることを聞き…。

ジンガブは亡きチャンギュのため、ミョンソン建設へ労働監督を入れて欲しいとジマンに頼むが断られてしまう。ジランの協力も拒否されたジンガブは、単独でチャンギュの事故の目撃者探しを始める。建設会社から出てきた新社長のデギルのあとをつけると、裁量保釈中のソラを発見し騒ぎを起こす。ジンガブに恥をかかされたソラは、彼を陥れる計画を実行するが…。

ジンガブにひと泡吹かされて憤慨するソラ。情報を漏らしている内通者を探すため、秘密の部屋で調査する。一方、ミョンソン建設の現場で正式に労働監督を始めたジンガブ。監視カメラの映像を確認すると、チャンギュが事故後すぐに病院に運ばれていれば命が助かっていたことが判明する。死因に繋がる確かな証拠を得るため、ジンガブはミョンソン病院を調べるが…。